「cafe moon」(大阪府大阪市北区菅原町)があるのはOsaka Metro「北浜駅」から「中之島公園」を過ぎて北に徒歩約5分の場所。小さな工場や住宅が並ぶ、昔ながらの生活エリアです。北浜にもこんな落ち着いた場所があったのだと、少し驚きました。
月をテーマにお店作り
もともとこちらは、建築会社の建材置き場として活用されていた建物でした。新規事業としてカフェを立ち上げるにあたり、真っ先に思い浮かんだのがこの建物をリノベーションして活用することだったのだそう。
月をテーマに選んだのは、店長を任された亜美さんが持っていた「cafe moon」という屋号からです。クレープをメインメニューに据えていた時期もあり、大きくて丸いクレープを月に見立ててのことでした。
「内装は親会社の設計士さんがイチから考えてくださったもので、アーチ状のモチーフや月の形の椅子、月をイメージした暖かな照明、壁紙に至るまで一つひとつこだわって選ばれています。とはいえ、こだわりすぎて足を踏み入れにくいお店にはしたくなかったので、近所の方が気軽に訪れていただけるようなゆったり落ち着いた雰囲気を心がけています」と亜美さんは話します。
その言葉通り、取材時も近隣散策に訪れたカップルや、近所で働かれている方、常連さんなどとっても幅広い客層が来店。いろんな方の暮らしに「cafe moon」が静かに浸透している様子がうかがえました。
ちなみに、お店のとある場所に月のリアルな照明が浮き上がっています。店内の飲食エリアにはなく、ちょっと変わった場所に設置されているので、ぜひ訪れて探してみてはいかがでしょう。見つけた瞬間、きっと「おおっ」と声が漏れると思いますよ!
リーズナブルでお腹いっぱいになれるサンドイッチ
そんな「cafe moon」の看板メニュー、萌え断が楽しめるサンドイッチをご紹介しましょう! 「手頃な価格でお腹いっぱいになっていただきたい! そんな思いで一つひとつメニューを考えているんですよ」と亜美さん。
こちらは数あるサンドイッチメニューの中でも人気の高い「さばサンド」(2個850円)で、中には焼きサバ4切れに加え、キャベツのマリネ、トマト、サニーレタス、大葉をイン。パンには柚子胡椒マヨネーズを塗って、ほどよいアクセントを加えます。
塩サバのうまみと大葉の風味、トマトの酸味にも酔いしれ、ボリュームたっぷりながら最後までおいしくいただけます。
すべてのサンドイッチには溢れんばかりのポテトフライ付きで、ランチでオーダーすればお腹いっぱい間違いなし! 鮮やかな断面にも満足でき、見た目も味わいも忘れ難い一品です。
ほかにも、「芽キャベツのチーズ肉巻き」や「鶏ハムときんぴらごぼう」など、気になるサンドイッチがずらりと並びます。「だし巻き卵など和風の味わいも追求していきたいです」とメニュー開発にも余念がありません。
カフェタイムには自家製スイーツもおすすめ
サンドイッチのほかに、スタッフの結香さんが作る季節に合わせたスイーツメニューも好評です。こちらはココアクッキーと溶かしバターを混ぜ合わせた生地を土台に、クリームチーズなどシンプルな材料で仕立てたチーズケーキ。ココアクッキーのざくざく食感とほろ苦さが、濃厚チーズケーキのアクセントになります。
小さめサイズながら、しっとりずっしりの食べ応えで満足感あり! コーヒーと合わせて、午後のひと時をゆっくり楽しみたいです。
また、背の高いグラスで提供される「カシスベリーソーダ」(500円)もおすすめ。いちごシロップに甘みなしのソーダを合わせているのでさっぱりとした後口で、上にのったカシスのアイスもとっても爽やか! 暑い時期にはとくに好評なのだそうで、男女問わずソーダでひと息つくお客さんが多いのだとか。
北浜で和みの時間を堪能しよう
サンドイッチとコーヒー、ソーダ類がメインメニューとなりますが、「こんなメニューも出してみたい! と思ったらすぐに取り入れて限定でお出ししたりもしているんです」と亜美さん。夏にはかき氷も300円〜550円という手頃な価格で登場し、好評を博しています。
隅々までコンセプチュアルな店内で、リーズナブルにゆったりカフェタイムを楽しめるお店。カフェ好きはもちろん、ちょっとひと息つきたい人にもぜひ訪れていただきたいです。
- 自分の定番のカフェを作りたい
- カフェもランチも楽しみたい
- 北浜でゆったり過ごしたい
そんな人にはとくにおすすめ! 「cafe moon」で、自分だけの時間をゆっくり過ごしてくださいね。