「同僚と仲良くできない」、「上司からいつも怒られる」、「営業で良い成績がとれない」などなど、「会社を辞めたい」と思うとき、ありますよね?
そこで今回は、筆者を含む転職経験のある人たちの体験談などを活かしながら、「会社を辞めたい」と思ったら考えてほしいことと未来のために準備したいことについてご紹介したいと思います。
ぜひ参考にしてくださいね。
どうして辞めたいのかを考えてみよう
まずは、「どうして会社を辞めたいのか?」を紙に書き出し、親しい友人に相談されているような感覚で、書き出した文字を読み上げてみましょう。
書き出したり読み上げたりすることによって、自分自身が悩んでいることを第三者目線で判断しやすくなります。
「こんな些細なことで会社を辞めようと思っていたのか」ということも、出てくるかもしれませんし、「結構ストレスが溜まっていたな。十分頑張ったな」とあらためて気づくかもしれません。
とにかく、一度冷静になって第三者的な立場で冷静に判断することは、とても大切です。
なぜ、そのようなことが大切なのかを、次の項目以降で詳しくみていきましょう。
会社を辞めて後悔した人たちの声に耳を傾けてみよう
「会社を辞めたい」と考え、会社を辞めたものの「後悔をした」という人も筆者の周りには意外と多く、4割ほどが会社を辞めたことを後悔しているようです。
まずは、会社を辞めて後悔をした人たちの声をみてみましょう。
■Aさん(男性・退職時35歳)のケース
「職場環境はよかったが、なかなか給料も上がらないし、これからも同じだろうとあまり調べもせずに会社を辞めた。辞めるときは、上司や同僚が必死に引きとめてくれたが、まったく聞く耳を持てなかった。今、その会社は売り上げを伸ばしていて、給料も驚くほどアップしたのだとか」
Aさん自身は退職後、なかなか転職先が決まらず苦労したそうで、現在は自営業をしながら細々やり繰りをしているそうです。
■Bさん(女性・退職時20代前半)のケース
「セクハラが酷くて辞めました。若かったからすぐに別の転職先がみつかったものの、そこでもセクハラに遭いました。辞めた会社でセクハラをしていた上司は、女子社員数名がまとまって人事部に訴えたことで子会社に異動となり、平和な部署になったそうです。私も、誰かに相談しておけばよかった……」
Bさんは現在、転職した先々でセクハラに遭ったことがトラウマとなり、派遣社員など単発での仕事を選んでいる状況だそうです。
実は、AさんやBさんのように後悔した人のほとんどが、「会社を辞めなくて済む方法」まで考えず、感情や勢い、周囲に流される形で辞めたケースでした。
「会社を辞めなくて済む方法がないか」考えてみよう
会社を辞めてから後悔をしても、取り返しがつかないことがほとんどです。まずは、「会社を辞めるほどの必要があるのかどうか」を自分に問いかけてみましょう。
もし、「会社を辞めるほどの必要がある」と考えたなら、次に「会社を辞めなくて済む方法がないか」を考えてみます。
たとえば、セクハラ・パワハラ被害や職場でのいじめなどが原因の場合、「辞めるほどの必要がある」ほうに振り分けられるでしょうし、辞めたほうが心身ともに健全になれる場合もあるでしょう。
けれど、もしかすると、あなたは辞める必要がないかもしれません。
まずは、信頼できる上司や人事部など専門の部署に相談してみるのがオススメです。
周囲に相談しても職場環境が改善されない場合
周囲に相談しても解決に向かわず、なにも改善されない場合には、「すぐに仕事を辞めたい」と感じるかもしれません。
ある程度の貯金があり、次の職場が決まっている場合には、辞めるという選択肢もアリでしょう。
しかし、貯金もなく転職先も決まっていないという場合にはまず、転職したい企業に面接へ行って次の職場を確保し、退職前に有給休暇を取得して次の職場へ移る準備をするという人が多いようです。
貯金もなく転職先も決まっていない状態にも関わらず、すぐに仕事を辞めた人の中には「実家に頼る」、「派遣社員として登録した」、「会社員時代からの副業とアルバイトでしばらく頑張った」というケースもありました。
仕事が決まるまでのお金は、消費者金融やキャッシングで借りて凌いだという人もいましたが、「いつお金が尽きるのか不安だった」、「転職先がなかなか決まらず、ストレスから胃潰瘍になった」という声もあり、実際に借金額が増えていき破産寸前の状態に至った人もいました。
お金を借り入れながらの生活は、不安やストレスも増幅するため、別の方法で転職するまでの生活を維持する計画を立てる必要があるでしょう。
仕事を辞めることを考えている人は、今のうちから副業やWワークなどでお金を貯めておくというのもオススメです。
まとめ
「会社を辞めたい」と思っても、お金の問題もあって現実的には難しいという場合も少なくありません。一度冷静になって、本当に仕事を辞めるべきかどうかを第三者目線でジャッジしてみてくださいね。
もし、辞めたほうが心身ともに健全でいられると判断したときには、転職先を確保しておいたり実家に相談したり、転職先が見つかるまで生活を維持していけるだけのまとまったお金を準備したりしておきましょう。