目次
空に入道雲がもくもくと湧く季節。初夏から夏、残暑の時期は、空が青くてきれいです。同時に、太陽からの紫外線が強くなったり気温もグッと高くなったりします。
この季節に気をつけたいことのひとつが食中毒。職場にお弁当を持参している人も多いと思いますが、気温や湿度が高くなる時期。食中毒まではいかなくても、「お弁当が傷まないかな?」と心配になることがありますよね。
自分で作ったお弁当が食べるときに傷んでいたらイヤですし、食べ物にあたってお腹を下すのも避けたいです。
今回は、そんなお弁当が傷むのを防ぐための注意ポイントや、お弁当が傷まないようにする調理のコツについてご紹介します。使ってみてほしい便利なグッズもありますよ!
お弁当が傷んでしまう理由とは?
ランチタイムに広げたお弁当が、むわ~んと異臭を発していた! ここまでの経験をした人はそう多くはないかもしれませんが、「ん? このおかず、ちょっとあやしいかな?」とか「いつもとちょっと違う味がするかも?」などの経験をしたことがある人はいるのでは?
サルモネラや黄色ブドウ球菌、大腸菌などは、人の皮膚や体内に常在菌として棲んでいるほか空気中にも存在している細菌です。お弁当が傷んでしまうのは、これらの細菌が温度や湿度などの条件が揃ったときに一気に増えてしまい毒素を作るのが原因だそうです。
梅雨の湿気が多い時期、気温が上がる初夏から夏、残暑、春や秋などでも気温が高い日は、細菌の繁殖に気をつけながらお弁当作りをすることが大切です。
お弁当が傷まないようにする作り方:基本編
ポイント1.手と調理器具をきちんと洗う
手やまな板、包丁などについた細菌は食材に触れるだけで移ってしまうことがあります。そのため、調理を始める前に手と調理器具をきちんと洗うことが大切! 調理道具は、洗ったあとに熱湯をかけたり、食用のアルコールで消毒すればGOODです。
ポイント2.弁当箱をしっかり洗い乾燥させておく
プラスチック素材の弁当箱のふたにゴムのパッキンが付いている場合は、分解して洗ったあと乾燥させておきましょう。弁当箱の角の部分などは細菌が残りやすいので、使用する前に食用のアルコールで消毒しても◎!
ポイント3.シリコンカップよりも使い捨てを
繰り返し使えるシリコンカップは、細菌が残りやすいかたちをしています。気温が高い時期は、使い捨ての紙カップなどを使うようにするのがオススメです。
お弁当が傷まないようにする作り方:ご飯とおかず編
ポイント1.しっかり加熱する
多くの細菌は、加熱することにより死滅すると言われています。肉料理などは、細菌が死滅する目安の75℃で1分以上加熱し、中心部分までしっかりと火を通すようにします。卵焼きも中までしっかりと火を通すように心がけて!
ポイント2.水分の多いおかずを避ける
細菌は水分を好みます。気温や湿度が高くなる時期は、レタス・きゅうり・トマトなどの生野菜、生もの、たらこ、明太子などはお弁当に入れないようにします。
ほかに、マヨネーズやタルタルソースを使ったおかず、水分の多い煮物(じゃがいも・かぼちゃの煮物、煮魚)、野菜のお浸し、半熟卵、浅漬けなども避けましょう。炒めものは、水分が残っていると傷みやすくなるので注意します。
ポイント3.冷ましてから詰める
ご飯やおかずは、粗熱をとって冷ましてから弁当箱に入れるようにします。時短で冷ましたいときは、うちわや扇風機を利用してもOK!
ポイント4.殺菌効果のある食材を使う
お酢や梅干し、しそ、生姜、カレー粉など、殺菌効果のある食材や調味料を使うのもオススメの方法です。ご飯を炊くときに、お酢を小さじ1加えて炊く、または梅干しを一粒のせて炊き、炊きあがったら梅干しの種を取り、身をほぐすようにしてご飯に混ぜ込んでもいいですね。
お弁当が傷まないようにする作り方・オススメグッズ編
その1.ワサビシート
ワサビを使った抗菌シートは、細菌の増殖を防いでくれるグッズ。出来上がったお弁当の上にのせるだけ! 100均でも購入可能なほか、繰り返し使えるものも販売されています。
その2.保冷剤一体型のお弁当
蓋部分が保冷剤の役目をしてくれる弁当箱。使い方は、蓋を一晩冷凍庫に入れておくだけ! 蓋として利用するだけでお弁当を低温で保ってくれます。保冷バッグなど組み合わせて使えばさらに安心できそうですね。
その3.おにぎり用抗菌ラップ
おにぎり用の抗菌ラップは、ラップと抗菌シートのふたつの性能を兼ね備えたグッズ。おにぎりだけを持参する日にオススメ! 市販されている抗菌ラップはキャラクターものが多いのですが、100均などに行けばシンプルなデザインも探せますよ。
その4.デザイン保冷剤
デザイン保冷剤は、フルーツやドリンクボトルなどをモチーフにした、一見すると保冷剤には見えないデザインが特徴。職場でお弁当包みを広げたときにもかわいくてオススメ! 100均でも購入可能です。
まとめ
ちょっとしたことに注意したり、調理法を工夫したりすることで傷みにくいお弁当が作れます。夏の体調管理のためにも、ひと手間をかけてみてくださいね!
Writer:starheart