今回訪れた『ティ マサコ』は、嵐山の中でも『清凉寺』や『大覚寺』が近い、北のエリアにあります。
年中賑わう嵐山ですが、この辺りまで来ると人の流れが落ち着き、のんびりとした雰囲気が漂っています。
落ち着いたトーンの、スタイリッシュな店内
まるでカフェのような外観の『ティ マサコ』ですが、中に入ると、大きな窓から差し込む光が明るく、開放感いっぱい。
2人がけ、4人がけに、大きなテーブルも用意されていて、グループもおひとりさまも気兼ねなく利用できます。
キッチンは半オープンになっていて、調理風景を眺めることができます。
ジューッと焼かれる音やおいしい香りがしてきて、待つ間に期待が高まります。
肉メインのセットをはじめ、ベジタリアンにも対応
『ティ マサコ』で提供されるのは、洋風おばんざいが添えられた「ミルフィーユカツ ランチセット」や「本日の気まぐれランチ」など。
食事がメインですが、軽食やスイーツの用意もあるので、カフェのみの利用もOKです。ラストオーダーが16時なので、ランチを食べそびれた時にとてもありがたい!
場所柄外国人の利用が多いことから、内容をアレンジして、ベジタリアンにも対応してもらえます。
こちらは「ブッダボウルセット」。
野菜のおばんざいと、サーモンソテーまたは唐揚げがごはんの上に乗った丼スタイルです。
味噌スープとドリンクが付きます。味噌スープはどのセットにも付きますが、意外や意外、外国人に人気が高いのだとか。
今回は、サーモンソテーをお願いしました。ふわふわで肉厚なサーモンは、程よい脂と塩加減が絶妙!
おばんざいの味がそれぞれ違うので、最後まで飽きずに食べ進めることができました。
ブッダボウルは通常、魚or肉が乗りますが、なしにしてベジメニューに変更することも可能です。
こちらは「本日の気まぐれランチ」ですが、メインは日替わり。
気まぐれランチにもおばんざいがしっかりと付き、バランスが良いのもうれしいです。
この時のメインはハンバーグでしたが、カキフライになることもあるのだそう。どんなメインになるかは、その時のお楽しみ!
「ミルフィーユカツ ランチセット」も人気の高いメニュー。
カツでありながら、噛みやすく食べやすいと、特にご年配の方に評判がいいそうです。
あいだに大葉をはさみ、あっさり味なのも人気のヒミツとか。
添えられるおばんざいは、旬の野菜を使い、彩り豊かになるよう気を配っているそう。
スパイスを使うなど洋風の味付けですが、豆腐など和食の素材も取り入れることで、食べやすく自由な発想のおばんざいを作っているのだとか。
確かにオリジナリティがあるけどなじみのある味で、おいしくいただくことができました。
喜びと驚きのある料理を提供したい
お店を切り盛りするのは、オーナーでありシェフの田中正子さん(左)とスタッフの黒田由美子さん(右)。
別のオーナーが営業していた『ル ブション トゥネソル』を引き継ぐ形で、2017年1月に田中さんが開業したのが『ル ブション ティ マサコ』。
ティマサコになり数カ月たったころ、黒田さんがスタッフとして加わり、以後一緒にがんばっておられます。
田中さんの「黒田ちゃんにはほんまに助けてもらってる」という言葉の通り、時には黒田さんが新メニューを提案するなどして、二人三脚でお店を守っていらっしゃいます。
しばらくは『トゥネソル』の流れに合わせ、パンを主食として出していましたが、2017年秋からはパンかごはんかを選べるように。その後ごはん一本に絞りました。
冬になり「本日の気まぐれランチ」がスタート。
「正子さんらしい料理が出てきた」と黒田さんは感じたそうで、それからは『トゥネソル』にとらわれることなく、田中さんならではの料理を提供しています。
「場所柄、観光客か地元客か、どちらをターゲットにするか迷いましたが、地元客に決めました。地元の方なら、気に入ったら何度でも足を運んでくださるに違いない。料理でお客さんに“わぁ〜”っと驚き喜んでもらいたいし、地元に愛され地域に根づくお店にしたい。ティ マサコに来たらホッとすると言ってもらいたいです。」お客さんと会話をするのが好きな、田中さんらしい想いです。
はじめは苦戦したそうですが、最近は常連客も増えて、ここからが本当のスタートと田中さんは言います。
目指すのは、ハヤシライスなど、昔懐かしの洋食が食べられるお店。
『ティ マサコ』へ行けばいつものあの料理が味わえると、お客さんに安心してもらえるお店にするのが目標なのだそうです。
最後に
人出の多いエリアから少し離れただけで、ゆったりとした雰囲気になる『嵯峨小学校』エリア。
そんな中で、田中さんの想いが詰まった料理を味わってみませんか。
●往来の多いエリアから離れたところでゆっくりしたい
●洋食おばんざいのランチが食べたい
●会話を楽しみながら食事がしたい
そんな方は、ぜひ一度足を運んでみてくださいね。
Writer:デブ子デラックス
※掲載内容は取材時の情報です。ご利用の際は最新の情報を事前にご確認ください。