前回よりスタートした新企画《実用!恋愛ことわざ辞典》。2回目となる今回は、「一事が万事(いちじがばんじ)」ということわざを紹介します。
恋愛シーンでは、男性に対して「ん?」と思うこともあるものです。しかし、その違和感をスルーしない方がよいこともあります。恋愛中の女性も、そうでない女性も、ぜひ参考にしてみてください。
気になったら注意が必要なこと4選
「一事が万事」とは、ひとつの事柄を見れば全てが分かる・見抜けるという意味のことわざです。
恋愛においても「一事が万事」といえるケースがありますので、いくつか紹介します。
【1】約束を守らない
最初に紹介するのは、約束を守らないケースです。
大きな約束であれば守らない男性に対して怒る人も多いですが、小さな約束となると「仕方ない」と許してしまう女性もいます。
たとえば、
◆「家に帰ったらLINEする」
◆「次の休みは○○に行こう」
◆「次に会うときは○○を持ってくる」
などは小さな約束といえるでしょう。
日頃からこういった小さな約束をしっかりと守ってくれる男性は、大きな約束もしっかりと守ってくれます。
反対に、こういった小さな約束ですら守ってくれない男性や、約束をしたことすら覚えていない男性は一事が万事、注意が必要です。
約束を守るということは、誠意の表れでもあります。どんなに小さな約束でも守ってくれる男性は、それだけ誠実な男性だということ。逆も然り(しかり)です。
たとえどんなに小さな約束でも、守ってくれない男性には注意しましょう。
【2】人によって態度が変わる
人によって態度が異なる場合も、注意が必要なケースだと考えられます。
とくに注意してほしいのは、店員や小さな子どもなど、立場の弱い人への態度が大きい男性です。
小さな子どもが店内を走り回っている姿を見て、舌打ちをしたり「クソガキ」と口走ったりする男性は、自分に子どもができたときにも同じように接するでしょう。
また、自分よりも立場の弱い人に横柄な態度を取る男性は、「オレは正しい」と思い込んで行動を起こすタイプかもしれません。少し前に世間をにぎわせた『あおり運転』の暴力事件も、背景にはゆがんだ正義感が隠れているといわれています。
「オレは客なんだから店員よりも偉そうにするのが当たり前」、
「すぐに料理を持ってこない店員が悪い」
などと口にする男性は一事が万事、結婚後にモラハラやDVといったトラブルへと発展する可能性すら感じます。
今は優しくても、時間がたつにつれて態度が変わっていくケースも少なくありません。人によって態度が変わる男性には、くれぐれも注意しましょう。
【3】ものを大切にしない
続いて紹介するのは、ものを大切にしないケースです。
実は、ものを大切にする人は、人も大切にするといわれています。
たとえば、
◆新しいものが好きで、すぐに新しいものを欲しがる
◆靴や時計、財布などの手入れを全くしない
◆何でも壊れたら買えばいいと思っている
といった行動が気になったら一事が万事、人に対しても同じように思っているかもしれません。
また、ものを大切にする人は、自分のことも大切にします。反対にいえば、自分を大切にできない人は、自分以外のものや人も大切にはできないということです。
「この人ってものを大切にしない人なのかも……」と気になったら、少し用心しましょう。
【4】仕事を言い訳にする
最後に紹介するのは、仕事を言い訳にするケースです。
◆「仕事が忙しくて会えない」
◆「部屋の掃除ができないのは仕事のせい」
◆「残業になったから今日は会えなくなった」
などと、何でも仕事を言い訳にする男性がいたら一事が万事、これから先も「仕事なんだから仕方ないだろう」と言われ続けるかもしれません。
結婚するに当たって、真面目に働く男性は魅力的です。
しかし、仕事ばかりで家族のことは放ったらかし、となれば話は別ですよね。
中には本当に仕方のないケースもあるでしょうが、何でもかんでも「仕事だから」と言い訳をするのは違います。一時期だけならまだしも、常に仕事を優先するようであれば注意が必要です。
「仕事だと言えば何でも許されると思ってるの?」と思ったら、その男性との交際は考え直した方がいいかもしれません。
「一事」を見逃さないで
今回は、「一事が万事」ということわざを紹介しました。
この他にも、いつもドアをきっちり閉めない人は何に対しても詰めが甘いといった傾向にあります。このように、たったひとつのことでも、そのひとつを見ればおよその全体像が分かってしまうものです。
交際中、もしくは交際を考えている男性の行動に「ん?」と思ったら、「一事が万事」ということわざをぜひ思い出してくださいね。
Writer:ながせ なみ(コラムニスト・カウンセラー)
Illust:koharu