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Osaka Metro長堀鶴見緑地線「西大橋駅」3号出口を出て南西に徒歩1分。ビルの1階にある『和cafeなが岡』さん。和菓子店の多い西大橋の中でも、人気の和風カフェとして注目されています。
お店は緑色ののれんが目印で、大きなガラス戸を開くと、白を基調としたオシャレな店内が広がります。
天気のいい日には、店前の席でゆったりとお茶や料理を楽しむこともできますよ。
現代にマッチした新しい和の空間
和というと、畳が敷かれた和室をイメージされる方も多いのではないでしょうか。『和cafeなが岡』の店内は、白いテーブルにブラックの椅子と、モノトーンの組み合わせになっていてとてもシンプルです。
4人席は2テーブル、2人席は6テーブルあり、人数に応じてテーブルをくっつけるなどして調整していただけます。
ママ友のお茶会やランチ会にも使いやすいですね。
お店の奥には、おしゃれな和道具が並びます。
「和」のお店なのに、和風すぎないのは、こういうお店が少なかったからだとのこと。「和」とスタイリッシュな空間との組み合わせが、『和cafeなが岡』の魅力です。
2015年のオープン当初から地域の方に愛され、現在では女性だけでなくビジネスマンも立ち寄られるのだとか。
おひとりさまでも利用しやすいようにカウンター席も4席設けられています。
椅子にはひざ掛けが用意されていて、冷えが気になる方も安心してくつろげます。
また、雑誌も置かれているので、ゆっくりとひとりの時間を過ごせますよ。
体にやさしいドリンクと料理
テーブルに着くと、少し暖かめのお白湯が運ばれてきます。細かいところまでおもてなしを感じることができますね。
オーナーである長岡さんのこだわりは、厳選された素材。オーガニックと無添加の素材を全国から取り寄せ、「なるべく体にやさしいものを」との想いで料理を提供されています。お子さまも安心して食べられるものを作りたいとの思いが料理に現れています。
とろ〜りあったかいお出汁が香る小松菜入りのおかゆ
今回は、オーナーの一番オススメの「とろりあったか出汁がゆ」をいただきました。
貝柱と鶏ガラをじっくりと煮てとったお出汁の味がしっかりと出ているおかゆは、胃腸にやさしいトロトロの仕上がりです。
3つの付け合わせは、自家製のなめたけ山椒、野沢菜わさび昆布、無着色明太子。
おかゆにもお出汁の味が出ているのですが、付け合わせを一緒に食べると味のアクセントを楽しめます。
一口目はおかゆだけをいただいたのですが、貝柱の甘味と鶏ガラの旨味がじんわりと口いっぱいに広がります。付け合わせは、どれもしっかりとしたお味です。自家製のなめたけ山椒は、ピリリとした山椒が醤油風味のなめたけにマッチしてそれだけでおかずになりそう。野沢菜わさび昆布も、昆布の風味が野沢菜とワサビの味の強さを絶妙に。
ふっくらお餅が浮いた丹波大納言小豆のぜんざい
続いて、デザートのご紹介をしましょう。
通年の定番メニューとして人気のぜんざいにもオーナーのこだわりが感じられます。汁は丹波市の農家から取り寄せた丹波大納言小豆をオーガニックシュガーとともにじっくり煮込んで作られています。
ふっくらと焼き上げられた滋賀県産の羽二重もちとの相性もバッチリ。
一口食べると口いっぱいに広がる優しい甘さは、3時のおやつにぴったりです。無添加の塩昆布が添えられているので、味の変化も楽しめますよ。
かき氷も年間を通じて提供されているのだとか。定番は宇治抹茶ミルク氷で、夏場は人気のメニューだそうです。こだわりの有機きなこを使った、「有機きなこミルク氷」も注目ですよ。
ドリンクも暖かいものと冷たいものが
鹿児島県の知覧から取り寄せたあさつゆ品種茶の深蒸し煎茶です。豊潤な香り、鮮やかな色、そしてコクのあるまろやかな味です。2019年に大阪で開催された「G20」でも使われていたそうです。
オーナーによると、「一煎目で、お茶の甘み、うまみを楽しんでください。二煎目との味の違いも面白いですよ」とのこと。
保温ポットが用意されていて、二煎目、三煎目と飲めるように配慮されています。
一口いただいた感想は、甘い!まろやか!
正直なところ、これまでお茶というと苦いというイメージが強かったのですが、「帰去来」は口に含んだ瞬間、まろやかな甘さが広がります。しかも、後味がとってもさわやか。お茶の風味が口に残ります。
改めてお湯を注いで二煎目を入れてみると少し苦みが現れ、甘さと苦みの絶妙なバランスが楽しめます。続いて三煎目、こちらはしっかりと苦みが出て、お茶らしい味わいです。
お茶ひとつで何度も変わる味わいを楽しんでみてください。
不純物を取り除いた水をお釜で沸かし、お茶に使っているのもオーナーのこだわり。味がまろやかになり「帰去来」の味がより一層引き立てられています。
お茶に添えられているお菓子は、香川から取り寄せているという和三盆糖です。口に入れるとゆっくりと溶け出していきます。口の中にじんわりと広がる優しい甘さとお茶との相性は◎です。
『和cafeなが岡』では、アイスラテやアイス抹茶ラテ、organicオレンジジュースなど冷たいドリンクも取り揃えられています。
リピーターが多いことにも頷けます!
同店で提供される体に優しいメニューは「健康へのきっかけづくりに」お店を利用してほしいというオーナーの願いも込められており、リピーターになるお客さまも多いそうです。
落ち着いた空間に流れるオルゴールのBGM、そして味わい深いお茶で一服。まさに癒しのひととき。一度訪れたら、リピーターが多い理由がきっとわかりますよ。
店内はフラットなので、車いすやベビーカーも移動しやすくなっています。
「お子さま連れの方も大歓迎です。どうぞ気軽にいらしてください」とオーナー。子どもも食べられるおもちやみたらしもちなどのメニューもあるので、親子で食事を楽しめますよ。
自宅でも体に優しいお茶を楽しみたい方に
レジ付近には、同店で提供されているお茶や和三盆なども販売されています。
お気に入りを見つけて、お土産にしてみるのもいかがでしょうか。
また、入り口付近には、お店で使われているオリジナルの食器の窯元である『仁秀』 のお茶碗やお皿が販売されています。
最後に
味付けだけでなく、素材そのものにもこだわる料理の数々に、心と体への優しさが感じられました。おかゆやおでんなどメインになる料理からデザートまでメニューが豊富なので、気軽に通えるのもいいですね。
●和の雰囲気が好き
●体に優しい食事がしたい
●オーガニックや無添加にこだわっている
そんな方はぜひ伺ってみてはいかがでしょうか。『和cafeなが岡』でくつろぎのひとときを。
Writer:花山 さくら
※掲載内容は取材時の情報です。ご利用の際は最新の情報を事前にご確認ください。