冷えと聞くと冬をイメージしがちですが、季節の変わり目やどこへ行ってもエアコンで凍えそうな夏だって、私たちはいつも冷えのリスクにさらされています。
体が冷えると血液の循環が悪化し、体内にさまざまな不調を引き起こすだけでなく、気分にも影響するといわれています。
暑がりな人でも実は冷えている可能性があるので、知っておいて損はない体を芯から温める「温活」のヒントをご紹介します。温まることで心も安定し、さらに女性ならではの不調も緩和されるという嬉しいメリットも期待できるかも!?
目指したいのは「頭寒足熱」
私たちの体は、上半身と下半身で3~5度近く温度差があり、下半身の方が冷えている状態だそうです。
冷えをとり体を温める「温活」で目指したいのは、下半身の血流を良くしてその温度差をなるべく無くすこと。頭(上半身)を冷やして、足(下半身)を温める「頭寒足熱」が基本です。なので靴下や腹巻をして下半身を温め、上半身はなるべく風通しのいい状態を意識しましょう。
また上半身が温かいから大丈夫、と感じている人でも、実は手足や深部は冷えていることも。そういう状態を「冷えのぼせ」と言い、現代女性には多いそうです。
「温活」アイテム、まずは何から?
最近では雑貨店やオンラインショップなどで買える、温活アイテムが豊富です。何からはじめればいいかわからない人は、まずアイテムを揃えてみては。素敵なもの、お気に入りのものを選べば気分も上がり、「温活」が楽しみになりますよ!
まず女性が温めたいのは足元とお腹部分なので、靴下、腹巻、湯たんぽなどがおすすめ。
五本指靴下をはじめとする重ね履き用靴下は、簡単に取り入れられてすぐ温かさを実感できるので「温活」のスタートにピッタリです。
本格的に行いたい人には医師が提案した「冷えとり健康法」もあるので、まず本などから情報を得るのもいいかもしれません。
次にお腹部分を温めるのも大切。PMSや生理痛が辛い人は、お腹や腰辺りを手で触れてみてください。ひんやりと冷たければ深部まで冷えている可能性があります。ぜひ腹巻で包み温めてあげましょう。また胸下からお腹とおしりをすっぽり覆う、レギンスになっているタイプもあります。動いてもずれにくく、安心感がありますよ。
そして湯たんぽも手に入れておきたいアイテムのひとつ。生理痛がひどいときには抱えるようにすると痛みが和らぐのを実感したことがある人もいるかもしれません。寝るときに足元にひとつ忍ばせておくと、じんわりと温まり幸せな気持ちに。
ほかにもレギンスやレッグウォーマーなど色々あるので、自分にとって使いやすく、続けやすいアイテムを探してくださいね。
天然塩やアロマオイルを入れて半身浴
一日一回は湯船に浸かるのが理想ですが、どうしても難しい場合は足湯でも近い効果があるようです。
しかも入浴の場合「温活」を意識するなら、ぜひみぞおちより下を温める半身浴を。ぬるめのお湯にして、20~30分ほどゆっくりと浸かるのがポイント。
その際に天然塩や気分で選ぶアロマオイルなどを入れると、体が芯から温まるだけでなく心までほぐれるのでオススメです。
体の内側から温める方法
私たちは食べたものでできているので「温活」では食事も大切です。
体を温める食材の代表はなんといってもショウガ! 料理やドリンクに入れて、意識的に取り入れましょう。
そして食べ物には「陰」、「陽」があるとされ、体を温める食材と冷やす食材があります。夏には体を冷やす効果のあるものが増えますが、その場合は体を温める「陽」気質の食材や調味料、また調理方法などで工夫するといいですね。
興味があれば、マクロビオティックや薬膳の考え方を参考にしてみると面白いですよ。
続けられる運動も大切
運動もなるべく取り入れたい習慣です。それも過酷なトレーニングなどより、毎日続けられる適度な運動を心がけたいもの。
例えば朝の呼吸法やヨガ、通勤の際に一駅分多く歩く、なるべく階段を使う、寝る前のストレッチなど。筋肉を強化することではなく、目的はあくまで基礎代謝を上げること。心地良いことも大切です。
まとめ
温活のヒント、いかがでしたか。
実は筆者自身も、これらを習慣に取り入れたことで35℃台だった体温が今では36℃台後半をキープするようになりました。
体温が上がると免疫力が上がりますし、なにより心がどっしりし、安心感に包まれることが多くなった気がします。
楽しみながら「温活」ライフ、はじめてみてはいかがでしょうか。