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湿気をまとった髪はバサバサとうねり、広がりや膨らみの原因となって清潔感を損いがち……。
女性にとっては悩みのタネですよね。
湿気に弱い髪は遺伝的な要素も大きいですが、日々のケアやスタイリングで解決できる可能性も大いにあります。
正しい解決方法を知り、湿気に負けない強い髪を作りましょう。
湿気で髪がうねる原因は?
梅雨の湿気で髪がうねり、バサバサになる原因は傷みによるものです。
髪表面は「キューティクル」というタンパク質で覆われています。
キューティクルは髪内部の水分を留め、空気中から入る余計な水分をシャットアウトする役割を持っています。
健康でキューティクルに守られた髪内部の水分率は、乾いた状態で10〜15%をキープしているのが一般的です。
ところが、ダメージによってこのキューティクルが剥がれると、空気中から水分がどんどん入り込んでしまい、結果、水分過多になってしまいます。
内部の水分バランスが崩れた髪は膨張状態になり、うねりや広がりの原因となるのです。
髪をまとめるスタイリング方法
髪が湿気によってうねり、広がるのを防ぐためには
●キューティクルが傷まないケア
●水分量の調節
この2つが肝心です。
収まりがよく艶があり、シルエットもキレイな清潔感のあるヘアスタイルを完成させるためのスタイリング方法を見てみましょう。
(1)スタイリング前に水分を与える
まず、ドライヤーやアイロン・コテでスタイリングをする前にあらかじめミストタイプのスプレーでしっかり水分を与え、ドライヤーをかけておきましょう。
「水分でうねるのにさらに水分?」、「しかもドライヤーで乾かして意味あるの?」と疑問に思うかもしれませんが、普通の水とは違いヘアケア用スプレーは、髪内部に保湿成分を届けるのが目的です。
最初にしっかり芯まで潤いを与えて、その後表面に残った余分な水分をドライヤーで飛ばせば、キューティクルを閉じさせつつ髪内部の潤いを保ち、余計な水分吸収を防ぐ効果があります。
(2)アイロン・コテは温度と時間に注意
ヘアケアスプレーとドライヤーのあとは、スタイリングです。
コテやアイロンを使う場合、温度が低すぎると傷みが少ないもののしっかりクセづけができず、高すぎるとクセづけができても傷みが発生して、キューティクルが開いてしまいます。
クセづけと傷みのバランスをとるために、
●温度は150〜180度
●毛束は3cm程度の幅で少なめに取る
●髪にコテ・アイロンを当てる回数は1箇所につき1回のみ、3〜5秒間だけ
これらを守ることで、熱を与える回数を減らし傷みを最小限に抑えて、しっかりスタイリングができます。
また、コテ・アイロンが完了後、すぐにカールをほぐしたりクシを入れたりして、形を整えないようにしましょう。
髪に余熱が残っているということは、まだクセづけが未完成の状態です。この時にほどいたりクシを入れたりで別のスタイリングをしてしまうと、しっかりコテやアイロンでつけた形状記憶がゆるんでしまい、少量の湿気でもだれやすくなってしまいます。
髪の毛がしっかり冷えてから、その後のスタイリング工程に移るようにしてください。