目次
飲み会などで、ソフトドリンクやアルコールを飲みかけのまま席を立ち、戻って再び口にした結果、取り返しのつかない悲しい出来事に巻き込まれるケースが後を絶ちません。
そこで今回は、楽しい飲み会や食事会などが悪夢に変わってしまわないよう、気をつけたいことを5つ紹介したいと思います。
誰でも簡単にできる内容なので、自分の身を守るためのプラスアルファとしてお役立てください。
飲み物を残したまま席を立つと危険?
飲み会の席でドリンクを飲んでいるとき、トイレや席の離れた人に呼ばれて席を立つことはありませんか?
そして、席に戻ってきて、残していった飲み物を再び飲むという人も多いことでしょう。
けれど実は、その行為は危険なことも少なくありません。
女性が席を立ったときに薬物を飲み物に混ぜ、意識や抵抗力を奪って性的な行為をする卑劣な人たちがいます。
このときに使われる薬物は睡眠導入剤をはじめ、睡眠薬や抗不安薬などが多く、こういう状況で使われるときには薬物の名称に関係なく「デートレイプドラッグ」と呼ばれます。
飲み会や食事会に誘われるのはとても嬉しいことですが、このような危険性もあるため、最低でも次の5つのことに気をつけるようにしましょう。
【1】「飲み会に行くべきか」を検討する
飲み会や食事会に誘われると、つい嬉しくてOKしてしまうという人も少なくありません。
とくに、自分自身が新入社員の立場や転職してすぐの立場で、歓迎会やその二次会に誘われたら、「みんなと仲良くなれそう」などと考えて参加しがちです。
けれど、会社で役職のある立場の人たちが帰ってしまう二次会や仲の良い社員だけでおこなわれる飲み会の席で、薬物が飲み物に混入されてしまう危険性もあります。
相手は、会社の同僚や上司のほか、元カレや男性の友達、友達の彼氏、いま付き合っている彼氏など、顔見知りや身近な人間であることも多いようなので注意しましょう。
・まだ、周囲となじめておらず、そばにいてくれる人が誰もいない
・誘いかたが強引
・「一気飲みを強要された」など、よくない噂のある人が企画、もしくは幹事やメンバー
・誘われたが、言葉にできない違和感を覚えたり、胸騒ぎを感じたりするとき
などは、勇気を出して断ることも大切です。
もちろん顔見知りだけでなく、居酒屋で隣に居合わせた人に声をかけられて意気投合し、危険な目に遭うこともあるので簡単について行かないようにしてください。
【2】普段から露出の多い服を控える
パンツスタイルや普通の服装をしていても、タイプな女性や狙いやすい状況の場合には標的にされてしまうこともあります。
そのため、露出の多い服を着ていれば男性にセクシーだという印象を与えてしまい、標的にされる確率を上げてしまう可能性もあるでしょう。
また、普段はおとなしめの服装をしていても、飲み会や食事会に露出の多い服装で行ってしまうと、やはり標的にされる確率を上げてしまいがちなので注意してください。
【3】意見をハッキリと言う印象を与える
顔見知りの犯行の場合、「おとなしい女性を狙えば、警察に告発したりしないだろう」と、油断している人もいます。
嫌なことや理不尽なことは、普段から「嫌だ」とハッキリした意思を伝えるよう努めましょう。
ただ、カドが立ってしまうと周囲との確執にもつながりますので、言い方や状況に配慮することも大切です。
たとえば、あなたにだけ明らかに多い量の資料づくりを頼んでくる先輩がいるようなときには、周囲に同僚や上司などがいるような場所で下記のようにお願いしてみましょう。
渡された資料があれば、資料が周囲に見える状態にしながら、周囲に聞こえるぐらいの、少し大きな声でお願いすると効果的です。
周囲にいる同僚や上司から助け舟が出やすくなり、先輩自身も、理不尽なことをしていたことに気づきやすくなります。
犯行をおこなう人たちの多くは、警察には捕まりたくないと思っていますので、「ハッキリと意見を言う人」という印象がつけば、狙われる確率を下げることにつながります。
【4】「飲み干す」または「飲み物を移動させる」
飲み会や食事会では、トイレのほか、遠くの席にいる人に呼ばれて席を立つこともあるでしょう。
遠くの席にいる人に呼ばれて席を立つ場合には、飲み物を持って移動するという方法もひとつの手段です。
トイレへ行くときには、飲み物を持って移動できないので、飲み干すようにしましょう。
席に戻ってきたときに新しいものに交換してもらうという方法もありますが、「飲んでから注文しようよ。一気して、一気」などと煽られてしまうこともあります。
そのため、トイレに席を立つ場合には、飲み物を飲み干してから行き、席に戻る前に自分の意思で飲み物をオーダーしておくのがオススメです。
また、よそ見をしている間に薬物を入れられてしまうこともありますので注意してください。
【5】自分の行いに気をつける
まれにではありますが、嫌な思いをした人自身や周囲の人たちが、報復目的で犯行をおこなうケースもあるようです。
容姿をバカにしたり、自分のタイプではない人からの告白話を面白おかしく周囲に話したり、「自分がされると嫌だな」と思うことはしないようにしましょう。
もちろん、誘われて行った飲み会の席でも、人をバカにしたような言動や態度はNGです。
みんなが気持ちよく楽しめるよう、メンバーそれぞれのよい部分を見つけて褒めるような会話を心がけましょう。
また、普段からときどき自分自身の行いを振り返り、誰かに嫌な思いをさせていないか、考えてみることをオススメします。
まとめ
楽しい飲み会や食事会のつもりが、悪夢となってしまうこともあります。
誘いを受けたとき、誘い方や集まるメンバーをよく観察し、違和感や不安があるようなら理由をつけて断ることも大切です。
今回紹介した、気をつけたいこと5つを参考に、ひとつでも多く自分の身を守るすべを備えてくださいね。