真夏を迎えると、お出かけから帰ってくるだけでもうへとへと。
キッチンに直行して冷蔵庫の前で飲み干す麦茶もおいしいけれど、もう少し甘くて大人っぽくて気分がシャキッとするような、刺激的な飲み物があったら素敵だと思いませんか?
今回は、そんな夏の気分にぴったりな自家製ジンジャーシロップを作ります。
ジンジャーシロップの作り方
【材料】
・生姜…400g
・きび砂糖…300g
・水…250ml
・お好みのスパイス…適量
(シナモン、鷹の爪、クローブ、粒コショウ、アニスなど)
【道具】
・鍋2つ
・ザル
・ボウル
・保存用の瓶
・布巾
など
自家製ジンジャーシロップの最大の魅力は、量も味も自分好みにできること。
6月から8月に出回る新生姜なのか、年中手に入る普通の生姜なのか、きび砂糖か三温糖か白砂糖なのか、シロップは濃いめか薄めか、スパイスに何を入れるかなど、すべて自由です。
スーパーのスパイスコーナーで、気になるスパイスを探してみましょう。
シナモンはアップルパイやシナモンロールでおなじみの香りですね。クローブはカレーにもよく使われています。
上の材料もひとつの目安なので、ぜひお気に入りの組み合わせを見つけてください。
ちなみに写真の時にはレシピの倍量を用意し、爽やかな香りの新生姜とやさしい甘さで深い色味になるきび砂糖を使いました。
また、鷹の爪を加えてピリッと辛い大人の味に。さらに好き嫌いは分かれますが、薬っぽい強烈な芳香を持つアニスで個性的な風味に仕上げています。
【1】生姜をみじん切りにして鍋に入れ、きび砂糖をまぶして30分ほど置く
生姜の切り方はみじん切りの他、千切りや薄切りでもかまいません。
今回はあとで説明する生姜の絞りかすを活用するため、扱いやすいみじん切りを選びました。
パン作りで使うようなカード状の道具(スケッパー)があると、みじん切りを鍋に移す時に便利です。
100均でも購入できますよ。
鍋は煮る時に水分が蒸発しにくいよう、直径が小さめのものがオススメです。
【2】瓶を熱湯消毒する
鍋に水を張り、保存用の瓶とそのフタを沈めて火にかけます。
沸騰した湯にいきなり瓶を沈めると、割れてしまうおそれがあるので必ず水から。
沸騰したら火を止めて5分経ったら、トングなどを使って引き上げ、きれいな布巾の上に瓶の口を下に置いて冷まします。
【3】生姜の鍋に水を入れて中火にかけ、沸騰したら火を弱めて15分ほど煮る
鍋がこげつかないよう火加減に注意し、時々底を返しながら煮ます。
スパイスは水と同じタイミングで入れてください。
ことこと煮ていると、キッチンいっぱいに生姜の香りが広がります♪
【4】ボウルにザルを乗せ、鍋の中身をこす
火傷しないよう注意が必要です。
スパイスを入れている場合は、次の工程で邪魔になるので取り除きましょう。
【5】木べらなどで生姜をザルに押しつけ、シロップを絞る
生姜のみじん切りがエキスを含んでいるので、まだまだ絞れます。
【6】絞りかすをチャック付きの保存袋に入れて平たくならす
絞ったあとの生姜は捨てないで!
冷凍しておけば、後で説明するいろいろな料理に役立ちます。
粗熱がとれるまで置いておきましょう。
【7】熱湯消毒した瓶にシロップを移し、軽くフタをする
お玉やろうとを使って瓶にシロップを注ぎ、フタを閉まりきらない程度にかぶせます。
【8】瓶を鍋に入れてシロップと同じ高さまで水を注ぎ、もう一度熱湯消毒して完成
シロップを詰めた瓶と水を鍋にかけ、沸騰して5分ほどしたら火を止めます。
熱いうちに瓶を取り出し、ギュッとフタを強く閉めて完成!
最後に行ったのは、煮沸消毒と脱気と呼ばれる工程で、保存性を高めるためのものです。
ですが外の空気が入ると鮮度が落ち始めるので、一度フタを開けたら早めに飲みきりましょう。
糖分の濃度にもよりますが、冷蔵庫で保存して1ヶ月以内を目安に使ってください。
オススメの使い方
ジンジャーエール
炭酸水で割って、生のレモンをしぼるとさらに爽やかに。
「もうひとがんばりするぞ!」と元気が出ます。
ジンジャーティー
お湯割りでジンジャーティーにも。エアコンで冷えた体に生姜のあたたかさが染み渡ります。
ジンジャーミルク
生姜の辛味をマイルドにしてくれる牛乳は相性ぴったり。
生姜の絞りかすの活用法
シロップを絞る工程で取っておいた生姜の絞りかすは、チャック付きの保存袋に入れて冷凍し、他の料理に使いましょう。
コツはなるべく平たく、均一にならすことと、菜箸などで切れ目を付けておくことです。
袋ごと解凍する必要がなく、ほしい量をポキンと折って使えます。
- 煮物
- 生姜の佃煮
- 豚の角煮
- 餃子の具
- カレーの隠し味
- そうめんの薬味
- ジンジャークッキー
- ジンジャーブレッド
- パウンドケーキ
など、おかずにもお菓子作りにも便利です。
絞りかすにも生姜の風味は十分残っていますが、砂糖の甘味も感じられます。
まずは生姜と砂糖を両方使う煮物料理などに使い、味を見てから他の料理にもチャレンジしてみてください。
ジンジャーシロップで夏本番を乗り切ろう!
寒い季節に体をあたためてくれるイメージの強い生姜ですが、夏にも元気をくれる嬉しい食材です。
炎天下の暑さやエアコンの冷えからくる夏バテに悩んでいる人は、ぜひ試してみてください。
生姜の良い香りが食欲をそそり、刺激的な辛味でだるい気分をリフレッシュしてくれるはず。
今回は、作り置きすれば手軽に水分と糖分を補給でき、夏のだるさ解消にもぴったりなジンジャーシロップをご紹介しました♪