SNSにはワクワクするような“SNS映え”する写真が溢れていますよね。
最近ではカフェやレストラン側でも、お客さんの心を掴むようなメニューや商品を次々と展開し、店内には撮影ポイントまで用意されていることも。
今回はグルメカメラマンの撮影に度々同行し、『PrettyOnline』をはじめさまざまな情報サイトで自身も撮影を行うグルメライターが、SNSで活用できる撮影のヒントをご紹介します。
まずはお店に一声かけよう
SNSが当たり前になった今でも、お店と気持ちいい関係を保ちたいなら、やはり気遣いは忘れないでいたいもの。
取材をしていて「お客さんが積極的にSNSでPRしてくれるから」と撮影を喜んでくれているお店も多いですが、その逆も少なくありません。
著者はプライベートで撮影する際にもできる限り、「SNS用に撮影いいですか」と一声かけています。そう確認することで、撮影した写真の使用許可が得られます。
勝手に写真を上げられて困っている飲食店などは、あらかじめテーブルや壁紙に撮影禁止のサインが出ているところもあり、中には「商品だけなら撮影OK」などお店によってルールがあるので気を付けたいですね。
被写体の主役を明確にする
一度にいくつかの料理を撮影する際にも、一番見せたい料理をひとつに絞ってみましょう。
欲張って全体を細かく見せようとすると、結局どの料理が主役なのかが伝わりにくく、また少し垢抜けない写真になってしまうことも。
一番目立たせたいものにピントを合わせてそれ以外をぼかすと、伝わりやすくかっこいい写真が撮影できます。
背景を意識する
料理の背景や一緒に写るものを意識するのもポイントです。
例えば海辺のカフェで背景に海が見えるなら、料理にピントを合わせつつも後ろにぼんやりとでもいいので海の青を入れるようにすると、その写真の奥行きが出ます。
また店内に観葉植物やオープンキッチンがあるなら、なるべくそれらを背景にします。そうすることで癒しや活気など、料理だけではなく、その店の世界観まで表現することができます。
またおしぼりや伝票など、余計なものが写り込まないようにテーブルの上にも注意を払います。逆にコーヒーと本を並べて撮影したいなど、一緒に写したい小物などがあれば、それらを配置するのもいいですね。
ときには大胆にはみ出す
料理のサイズ感を表現したい場合、あえて器や具材などを少し見切るように撮影するのもポイントのひとつ。
お皿は全部入れたいところですが、その潔さや大胆さが、伝えたいことを明確にする役割を果たしてくれます。また半分だけ写すなどもテクニックのひとつで、見る側に残りの部分を想像させて印象に残す、というような効果もあります。
被写体への「距離」と「角度」で印象はガラリと変わる
撮影したい料理との距離感や角度が、その一枚の印象を作るといっても過言ではありません。
例えば被写体から引いて全体を写すことで、お店の雰囲気まで捉えることができますし、料理にグッと寄って写すと、その一品の素材感やシズル感が引き出されます。
さらに通常は食べている人の目線で撮ると自然な角度になりますが、料理によっては真俯瞰(真上)から撮る方がその商品の魅力が伝わりやすいこともあります。
筆者はいくつかのパターンを撮影しておき、記事制作やSNS投稿の際にはバランスを見て使う写真を決めています。
麺類は箸で持ち上げ、層があれば断面を見せる
雑誌やウェブサイトなどで見かける「箸上げ」は、最近では個人のSNS内でもよく見かけるようになりましたね。
ラーメンやパスタ、丼など、具材で覆われている料理だと一見何の料理かわからない場合も。そんなときに麺やご飯を持ち上げて撮影すると、よりわかりやすく、しかも美味しそうに見えます。ただ、片手でスマートフォンを持ちながら箸を持ち上げるのは至難の業なので、同行者に手伝ってもらうのも一案です。
そしてステーキやハンバーグ、層が重なったケーキなど、ナイフで切り断面を見せることで、その美味しさをより伝えることもできてオススメです。
まとめ
いかがでしたか? SNSで活用できそうなグルメ撮影のヒントをご紹介しました。
素敵なお店や美味しい料理に出合ったら、ついその魅力を伝えたくなりますよね。この記事が少しでも参考になれば幸いです。