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自然とのバランスを整えるために
夏の養生では寒暖差による消耗を防ぎながら、失いがちな体内の水分と気を補うことがポイントです。
発汗で失った水分をこまめに補給することはもちろん、汗や気を過剰に出さないように入浴の回数や時間、温度などを体調に合わせてその都度調整しましょう。
また寝苦しい夜が続くこの季節は、食後に15分程度軽く昼寝をすることもオススメ。寝付けなくても体を横にするだけで、エネルギーが充電されるのを感じるはずです。
私たちの体はそれぞれ違うので体の声に耳を傾けながら、心地よく感じるあなたに合った養生法に出合えるといいですね。
夏には夏の体に合う食事を
夏は中医学的でいう「血」と「気」の不足が起こりやすい季節です。
この時期にはできるだけ、スタミナ満点の料理をよく食べてパワーを補いたいところ。また汗と一緒に「気」だけではなく、体を機能調整するミネラルも消耗しています。
「体の熱を冷まし、潤いを補給し、元気を付ける」ことを意識した食事を心がけましょう。
夏に体が欲する食材
旬の「夏野菜」には体の余分な熱を取り、水分を補う作用があります。
トマトやキュウリ、ゴーヤ、スイカなどのウリ科は積極的に摂りたい野菜。
また発汗後や、喉の渇きが癒されないときにもウリ科の野菜や、トマト、アスパラガスなどが水分を補うのに役立ちます。
スタミナをつける食材はやはり肉類が効果的。「土用の丑」に食べる夏のウナギも、忘れてはいけません。食事で摂った栄養分をエネルギーに変える、代謝に欠かせないビタミンB群が豊富に含まれているのでぜひ。
なるべく常温、加熱が望ましい
胃腸を冷やして消化吸収に影響する、冷えた飲み物やアイスクリームはなるべく控えて、ご褒美としてときどき楽しむ程度に。ドリンクは常温か、温かいものが理想的です。
また生ものも胃腸に負担がかかりやすく、十分な栄養吸収ができないといわれています。適度に加熱すると、量もよりたっぷり摂れるのでオススメですよ。
まとめ
夏の到来で気分はワクワクしているのに、なぜか体がついていかないと感じている人はぜひこの「養生法」を意識してみてください。
気温や季節の変化に柔軟に対応できる習慣が身につくと、一年を通してより健やかに過ごすことができそうです。