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必要最小限の持ちもので、シンプルに暮らす「ミニマリスト」。
そこまではできないけれど興味はある、でも無駄なものも少しは楽しみたい人には、カテゴリーに縛られないあなた流のシンプルな暮らしという道も。まず究極を知った上で必要なものを足しつつ整えていく、そんな暮らし方のご提案です。
「ミニマリスト」の定義とは
SNSなどでよく目にするようになった「ミニマリスト」。「ミニマル(minimal)=最小限の」から派生した造語だそう。
「持ち物をできるだけ減らし、必要最小限の物だけで暮らす人。自分にとって本当に必要な物だけを持つことでかえって豊かに生きられるという考え方」
-コトバンクより引用-
2010年頃から海外で使われるようになり、最近では日本でもこのライフスタイルを実践し、ブログやインスタグラムなどのSNSで発信している人も増えています。
手放して豊かさを得る
「ミニマリスト」が浸透しつつある理由のひとつは、スタイリッシュな暮らしぶりだけではなく、やはり試してみて、その良さを実感した人が多いからかもしれません。
例えば不要なものを見極めて手放すことで手に入る豊かさも。ではどういう点で、ミニマリストたちはそのライフスタイルに魅力を感じているのでしょうか。
自分にとっての優先順位が明確に
不要なものを処分するなかで、本当に必要なものやその優先順位がクリアになります。
不要なものを手放すとはつまり、大切なものを残すということ。生活する上で欠かせないもの、または心を豊かにしてくれるものを見極める目を養うことにも繋がります。
家事が簡潔化し、ゆとりができる
管理するものが減ることで家事の時間が短縮され、ゆとりができるのも魅力のひとつ。
もので溢れた空間はそうじをするのも億劫になりがちですが、スペースがスッキリ整うことで、それが苦じゃなくなったという声も。
さらに今まで家のことに使っていた時間を、自分に使うことができるのも嬉しいですし、全ての持ちものが把握できると、心や頭までクリアになりゆとりが生まれます。
人を招きやすくなる
楽しいのはわかっていても、事前の片付けや準備を思い、心が重くなりがちなホームパーティー。でも最初からものが少なくスッキリした空間なら、人を呼ぶハードルがぐんと下がります。
無駄遣いが減る
いったんものを減らし空間をスッキリさせると、むやみに新しいものを買わないように。
今までただ「可愛い」や、「季節のもの」だからなどの理由で買っていたものも、それが本当に必要か、何かで代用できないかなど慎重になります。
結果「何に使ったかわからないお金」も減り、節約にも繋がるかもしれませんよ。
処分基準は自分ルールでOK
「何度迷ったら処分する」など、捨てるときの基準はあくまで自分ルールで。
ミニマリストのなかにはテレビや電子レンジなど慣れ親しんだ電化製品、ソファやベッドまで手放す人も少なくありません。それらの日常生活を便利にする道具を手放すかどうかが、ミニマリストたちにとっての大きな「手放しポイント」でもあるようです。
生活の利便性や効率を重視する、というのもひとつの自分ルールです。それを手放すことのメリットとデメリットを天秤にかけて、自分の気持ちが納得する方を選んでくださいね。
【手放しルールの一例】
- それによって縛られていると感じるもの
- 過去のもの、いつか(未来)のもの
- 世間や誰かの価値観で保管しているもの
- 他のもので代用できるもの
空間以外も気付けばミニマルに
ミニマリストの人たちは、ただ物を減らすだけでなく食事や人間関係も含め、ライフスタイル全般がどんどんシンプルになっていくようです。
自然と必要なものだけになっていくのは、例えば人間関係や食事など。
今まではいつも人に囲まれて過ごしていた人も、自分自身や価値観を見直すなかで、外向きだった交友関係に気付き、自然と離れていく関係も受け入れやすくなります。
また家族やパートナーのために品数を多めにしたり、新メニューを試したりと頑張っていた料理も、調味料や食材、食器などを最低限に保つことにより変化が。
定番に戻ったり、ルーティン化したりと背伸びをしない自分らしい料理を楽しむようになったという人が少なくありません。
まとめ
ミニマリストの暮らしやメリットをご紹介しましたが、いかがでしたか。
ものを潔く手放した殺風景な部屋で、心まですさんでしまったという人もいます。
例えば家のなかで自分の好きなものに囲まれる空間を一ヶ所は残す、季節の飾りは楽しむなど、あくまで自分のルールで優先順位を大切に、心地いい「ミニマル」な空間を実現できるといいですね。