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収入が減ったり、必要な支出が増えたり……削れるところは削って節約したいと悩んでいませんか。毎月の食費や光熱費に目を向けがちですが、見落としてはいけないのが固定費として払い続けている保険料です。どのような見直しで節約できるのか見てみましょう!
保険料が負担に感じるなら生命保険の見直し時かも
万一の場合に備える保険は、就職や結婚といったライフステージの節目で加入した方も多いのでは? 加入した方がよいのは分かっているけれど、どれくらいの保障が必要か分からず言われるがまま加入した……という方もいることでしょう。
毎月の固定費として支払いを続けてきたけれど、“収入が減ったので保険料が負担になっている”、“他の支出が増えたので削れるところは削りたい”ということなら、保険を見直すタイミング! 節約を目的としますが、よりニーズに合った保険と出合えるかもしれないというメリットもありますよ。
家計のピンチを乗り越えて、過不足なくすっきりと暮らしましょう。
おさらい!保険の種類はどういったものがあるの?
ご自身が入っている保険は、どんなときに役立つ保険なのか把握していますか? 見直す前に、保険の種類をおさらいしておきましょう。知っておきたい基本の保険は3つ!
死亡保険
死亡保険とは、被保険者が死亡したときに保険金が支払われる保険のことです。
終身保険と定期保険があり、終身保険は年齢に関係なく一生涯を保障されます。定期保険は一定の期間のみ保障され、その間に被保険者が死亡したときのみ保険金が支払われます。
生存保険
生存保険とは、保険期間の満了まで被保険者が生存していた場合に保険金が支払われる保険のことです。学資保険や個人年金保険がこれに当たります。
医療保険
医療保険は、病気や怪我で入院・手術をしたときに給付金が支払われます。病院の窓口で健康保険証を提示すると3割負担などの支払いで済みますが、あれは公的医療保険。この公的医療保険でカバーしきれない費用を、生命保険会社の医療保険でカバーします。
あなたに必要な保険はどれ?しっかり見極めて
たくさん保険をかけているようでカバーできていない部分があったり、その逆に保障内容が重複していたりということも。自身の保険を見直すことはとても大切です。
節約目的で始めた保険の見直しが、自身や家族のピンチを救う結果となることも。それでは、保険を見直した方がよい例をご紹介しますね。
【case1】独身女性Aさん/医療特約付きの終身保険に加入。保険料が高いのが悩み
終身保険は保険料が高額な傾向にあります。独身のAさんの場合は、万一のときにお金を残すというよりも、病気に備えた保障を充実させるという考えもあり。終身保険を最低限に削ると節約効果が期待できます。
保険料が下がったぶん、手ごろな保険料で医療保険を充実させることも検討すると良さそう。
終身保険は、解約のタイミングによっては支払った保険料よりも多く返戻金が戻ってくることも。臨時収入の可能性もあるかもしれません。
【case2】既婚女性Bさん/住宅購入を機に配偶者が加入している生命保険を見直したい
Bさんは、住宅購入にあたり配偶者名義で「団体信用生命保険」に加入しました。そこで、配偶者がもともと加入していたの生命保険を見直して節約したいそう。
「団体信用生命保険」は、住宅ローンを組む際に加入するのが一般的。住宅ローンの契約者が死亡もしくは高度障害状態になった場合、保険会社が残りの住宅ローンを返済してくれます。さらに、がん・脳血管疾患・心疾患の三大疾病特約もつけたので、これらの病気に罹患した場合も残りの住宅ローンを保険会社が返済してくれます。
つまり、将来にわたって大きな出費となる住居費を、もしもの場合は支払わなくて済むということ。こういった経緯があるBさんは、結婚当初から入っていた配偶者の保険を見直すことに。
Bさんの場合はもしもの場合の必要保障額から住居費を引けるので、生命保険の補償額を減らして保険料を下げることができるでしょう。
補償内容を変えずに保険料を安くする方法も
保障内容は過不足がないので現状を維持したいけれど、毎月の保険料が負担ということも。それなら、払い込み期間を見直すという方法もありますよ。
例えば、終身保険の保険料払い込み期間を60歳までとしているなら、終身払いに変更しましょう。こうすることで毎月の家計負担を減らせる可能性があります。
まとめ
保険会社によって商品名が違ったり、種類が違ったりするので複雑そうに見えますが、まずは見直しのシミュレーションをしてみるとイメージが掴めてくるかもしれません。窓口まで出向かなくても、ネットでオンライン相談ができることも。保険の見直しで効果的に節約して、家計のピンチを乗り越えましょう!
Writer:二宮 絵美