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猫の座り方やちょっとした仕草、姿勢には感情表現が隠されています。キュートなポーズに癒されながら、猫の気持ちを汲み取ってみてはいかがでしょうか。
【1】香箱座り
お腹の下に足を全てしまいこむように折り曲げて座っている姿のこと。猫の体が長方形に見えることから、香箱(お香などを収納するフタ付きの箱)に例えられるようになりました。「箱座り」「香箱を組む」「香箱を作る」とも呼ばれます。
香箱座りをするのはなぜ?
香箱座りは前足を折りたたんでいるので、突然何か起こった場合はすぐに対応ができません。そのため香箱座りをするのは全く警戒していない場合やリラックスしている時だと言われています。
ガラステーブルの上で香箱座りをしている猫を、テーブルの下から寝そべって見るといった飼い主も多いそう。普段はなかなか見ることができない猫の裏側は必見です!
【2】アンモニャイト
猫が頭とお尻をくっつけて丸く寝ている姿が化石の「アンモナイト」に似ていることから、「アンモニャイト」と呼ばれています。
どんな時に「アンモニャイト」になるの?
「アンモニャイト」は、体温を維持するため寒い時期によく見られる寝姿で、急所であるお腹を守る役目もあるそう。窮屈そうですが猫自身は意外とくつろいでいるみたい。
「アンモニャイト」で検索すると、見事な“丸”になった猫や2匹での「シンクロアンモニャイト」など、癒し度MAXな画像がたくさん出てきますよ。
【3】ヘソ天
「ヘソ天」はその名の通り、おへそ(お腹)を天(上)に向けて寝転がっている状態のこと。急所を丸出しにした大胆な寝姿には、思わず笑みがこぼれます。
お腹を出しても大丈夫なの?
警戒心の強い猫が仰向けになって寝るのは、相当今いる場所に安心しているからでしょう。暑くて体温を下げたい時にも「ヘソ天」をする傾向があるようです。
「ヘソ天」で寝るのは性格がおおらかな子が多く、逆に神経質な子や野良猫は余程のことがない限りこの体勢では寝ないそうです。
【4】スフィンクス座り・エジプト座り
前足を突き出し、後ろ足は体の下にしまった座り方を「スフィンクス座り」、前足をそろえてピンと姿勢を正している状態をエジプト座りと呼びます。
「スフィンクス座り」はその名の通り、スフィンクスとポーズが似ているから。また「エジプト座り」はエジプト神話に登場する猫の女神「バテスト神」に由来します。
エジプトつながりの座り方だけど同じ気分なの?
香箱座りほどではないですが「スフィンクス座り」をしている時もリラックスしている状態です。「スフィンクス座り」は猫の座り方の中でもスタンダードな座り方です。少し不安があったり、警戒している場合にもよく見られます。
またエジプト座りをしてから尻尾を巻く「しっぽ巻き座り」というものもあり、この座り方をしている猫はとても上品に見えます。
【5】ごめん寝・すまん寝
猫が額を床につけて、まるで謝っているかのように見える寝姿のこと。香箱座りからの居眠りポーズで、横にならず頭が下につく状態で寝てしまうとこの状態になります。
かわいいけれど注意も必要!
光がまぶしい、周りがうるさいなど猫にとって不快な状態になった場合も顔を前足に埋めたり、目を隠したりしてこのポーズになりやすいです。猫は人間よりも目も聴力も優れているので、日差しや蛍光灯の光、周囲の音を敏感に感じてしまいます。
もし壁や冷蔵庫など固いものに頭を押し付けてこのポーズをしているなら「ヘッド・プレッシング」かもしれません。その場合、脳に何かしらのウイルスが感染していたり、中で損傷を起こしている可能性も。オランダの動物愛護団体は「動物がヘッド・プレッシングしたならすぐに病院へ!」と警告しています。
かわいいポーズですがよく観察して体調不良のサインを見逃さないでください。
【6】スコ座り
スコティッシュフォールドがよくこの座り方をすることから「スコ座り」と名付けられました。
デーンとしたお腹を丸出しにしているその姿はまるでオジさんのよう(笑)。
スコ座りする理由
スコティッシュフォールドのチャームポイントである「折れ耳」は、実は先天性の骨の奇形で、四肢にも症状が現れる「骨軟骨形成異形成症」と言われる病気を持っている子も多くいます。関節などに痛みがあるため負担をかけないようにこのような座り方をするとも言われています。
【7】横座り
体や足の力を抜き、首から上だけを起こした「横座り」は、猫にとって一番ラクな姿勢。
リラックスモード全開!
周囲を見渡しながら体を休められるため、チーターやライオンといったネコ科の動物にもこのポーズが見られます。完全に足を横に投げ出している時はリラックスモードに突入しているので、なるべく邪魔しないであげてくださいね。
まとめ
その時々の気持ちで座り方が変わるのも気まぐれな猫らしいですよね。猫のポーズを見て気持ちを感じてあげましょう。