Osaka Metro四つ橋線「肥後橋駅」の2番出口から土佐堀通沿いに歩くこと約5分。緑色の四角い看板が見えてくれば、もうすぐそこ。大正時代から残る、趣溢れるレトロビルの2階が『イルベッカフィーコ』です。
レトロモダンな空間でゆったりランチ
瓶と、上に鳥が乗ったワイングラスのシルエットが描かれた茶色い看板が目印。そのすぐ横の階段を上ると、レトロな雰囲気によく映える緑色の扉が見えてきます。
中に入ると、外観の印象からは少しギャップを感じるほど、かわいらしくてほのぼのする雰囲気。窓からさす陽の光とドライフラワーの装飾がマッチした、温かな空間が広がっています。
カウンターが8席に、4人掛けテーブルが1つと2人掛けテーブルが2つ。テーブル席はその時々の人数に合わせて、柔軟に組み替えてくださるそうです。
大満足間違いなしの「日替わりランチ」
同店のランチメニューは前菜・パスタ・フォカッチャがセットになった「日替わりランチ」(1,000円)のみ。前菜とパスタは1ヶ月に一度くらいのペースで、旬の食材を使った内容に変わるのだそう。
この日のパスタは、夏野菜がごろごろ入ったトマトソースのパスタでした!
ナス・ズッキーニ・パプリカ・玉ねぎが入っていて、トマトソースの酸味が夏らしい! アクセントとして入っている「ケッパー」と呼ばれる食品(ある植物のつぼみを酢漬けにしたもの)がまた爽やかな味わいで、夏にピッタリの一品だと感じました。仕上げの粉チーズ・コショウによって味の深みもプラスされています。
フォカッチャは、毎朝お店で焼き上げている自家製もので、水分量を多く設定し、ふわっとモチッと感にこだわっているとのこと。
塩とオリーブオイル、ごまが練り込まれていて、これだけでも成立する美味しさ。もちろん、パスタや前菜との相性もバッチリです!
そして、やはり目を引かれるのが前菜です!
ボリュームはもちろん、全7品という種類の多さにも驚きです! 「あれもこれも食べたい!」という女性の欲求を満たしてくれる一皿ですね。
この日の前菜を上から時計回りに紹介していきますと……まずサラダ。上には味わいの異なる2種類のハムが乗っています。
次にバゲットの上に乗っているのは、カニカマ・クリームチーズ・コショウを混ぜ合わせたもの。隣のかぼちゃはマリネにして、甘酸っぱい味わいに。
ニラを混ぜ込んだフリッタータに、イカをとうがらしとニンニク、トマトソース、イカスミを使って炊いたもの。豆はとうがらしをきかせてピリッと炊き、チキンカツはシソ科のハーブ「オレガノ」の粉をまぶして爽やかな風味に仕上げています。
どれもアクセントがきいていて、食べ進める度に驚きと感動がありました!
それぞれの料理がどのようにして誕生したのか伺うと、「『美味しいけど何か足りない』という感じで、香りやスパイスを足したりして作っています」と、オーナーの岡田さん。一つひとつの食材と向き合って“美味しさ”を追求しているからこそ、生まれた味わいなのだと感じました。
岡田さんの技が光る創作料理の数々は、夜のメニューでより存分に味わうことができます。
ワインも豊富に揃っているため、ゆったり飲みに訪れるのもオススメです。
ちなみに、ランチタイムにも別途500円を支払えばアルコールが楽しめます。その他、ソフトドリンク(300円)とコーヒー(ホット/アイス各200円)、カフェラテ・エスプレッソ(各200円)も用意されています。
ランチタイムは12:00~13:00と13:00~14:00の二部制で営業されているとのこと。フラッと訪れた場合でも席に空きがあれば案内してくださるそうですが、事前に電話で予約しておくと確実なのでオススメです。
最後に
店名の由来を聞くと、「ベッカフィーコ」はイタリアに生息する鳥の名前とのこと。鳥好きのオーナー・岡田さんによる命名で、よく見ると店内の至るところに鳥がいます。
まだまだたくさんいるので(※全て作り物です)、同店を訪れた際にはぜひ注目してみてください。
- ボリューム満点のランチを1,000円以内で楽しみたい
- アクセントのきいた創作料理を味わいたい
- 隠れ家的なお店でゆったり過ごしたい
そんなときはぜひ、肥後橋の『イルベッカフィーコ』へ足を運んでみてくださいね。
※掲載内容は取材時の情報です。ご利用の際は最新の情報を事前にご確認ください。