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2020年7月16日(木)、『京都水族館』内に新エリア『クラゲワンダー』がオープン!
2012年の『京都水族館』開業後初となる大規模リニューアルで、西日本最多という20種以上、約5,000匹のクラゲが展示されます。
オープン前日の7月15日(水)、報道陣に向けて新エリアが公開されました。
脳も心臓も持たない不思議な生物・クラゲを、それぞれの生態に合わせた水槽で展示
なんと古事記の時代から私たちの身近にありながら、未解明の謎を抱えるクラゲは、世界中で3,000種以上いるといわれています。
大きさや形、色など見た目が異なるだけでなく、拍動の仕方もそれぞれ違うのだそうです。
『京都水族館』の『クラゲワンダー』では、20種以上約5,000匹ものクラゲを展示。
各クラゲの生態に合わせた水槽で展示が行われ、クラゲの多様性を知ることができます。
アカクラゲ/アマクサクラゲ/イオリクラゲ/エダクダクラゲ/エボシクラゲ/オキクラゲ/オワンクラゲ/カギノテクラゲ/カラージェリー/キャノンボールジェリーフィッシュ/ギヤマンクラゲ/クリサオラ・プロカミア/ケムシクラゲ/コブエイレネクラゲ/サカサクラゲsp./サムクラゲ/サルシアクラゲ/シロクラゲ/ジュズクラゲ/タコクラゲ/パシフィックシーネットル/ハナガサクラゲ/ミズクラゲ
※展示種は変更の可能性あり
『クラゲワンダー』エリアに一歩足を踏み入れると、そこはもうクラゲの生息する海の世界。
ハッと息を呑むほど妖艶なクラゲ、ポワポワとキュートに漂うクラゲ……。
老若男女、誰もが時間を忘れて見入ってしまう魅惑のエリアなのです。
それでは、エリア内を順にご紹介します!
成長過程を水槽別に展示する「プロローグ」
『クラゲワンダー』最初の展示が「プロローグ」。
ミズクラゲが生まれてから大きく成長するまでの過程を、水槽別にわかりやすく展示しています。
肉眼で見つけるのも困難なほどの小さな小さなベビークラゲが、『京都水族館』スタッフの愛情をいっぱい受けて立派に育つまで、姿かたちや大きさを変えながら成長していく様子を展示することで、クラゲへの興味や生命を感じられる場所となっています。
360度クラゲに包まれる幻想的な水中空間「GURURI(グルリ)」
約1,500匹のミズクラゲを展示する「GURURI」は、アーチを通って中に入るとクラゲの住む海の世界へ没入する感覚を楽しむことができます。
青と白をベースに、赤、黄、緑などカラフルな照明演出でミズクラゲの透き通った生体を鮮やかに映し出します。
それぞれ角度を変えて設置した壁面ミラーに水槽を映すことで、水槽の外からもクラゲに包まれる感覚を味わえます。
クラゲの繁殖や研究などの作業を行うオープンスペース「京都クラゲ研究部」
これまで『京都水族館』のバックヤードで行っていた、飼育スタッフによるクラゲの繁殖や研究を来館者へ公開するスペース。
飼育スタッフの作業を公開することで、来館者の好奇心を刺激し、新たな発見や驚きを与えます。
展示されるのは、タコクラゲ、サカサクラゲ、ギヤマンクラゲ、オキクラゲ、カギノテクラゲなど約15種・約1,000匹。
こちらにいらっしゃる飼育スタッフさんは、みな“クラゲ博士”!
クラゲについて知りたいことがあれば飼育スタッフさんが教えてくれますので、ぜひ積極的にコミュニケーションを取ってみてください!
1種ずつじっくり観察できる水槽展示
クラゲを1種ずつ水槽で展示し、クラゲの多様性を感じることができるエリア。
水槽だけでなく壁面にも光のグラデーションが施され、エリア全体で海の中に入っていく雰囲気を表現しています。
クラゲの柔らかい質感や繊細な触手など、今まで見ることのできなかったクラゲの細かな部分まで照明が鮮明に映し出し、脳も心臓も持たないクラゲの“生命”を感じることができます。
クラゲをイメージしたドリンク、グッズも誕生!
新エリア『クラゲワンダー』オープンを記念し、ドリンクとグッズが新登場。
2F『ハーベストカフェ』にて1日20杯限定で提供される「プルプルクラゲソーダ」(650円)は、クラゲのプルプル感をイメージしたゼリーをトッピングした、ブルーベリー果実入りの爽やかなソーダドリンク。
『京都水族館』のロゴ型の冠を乗せた「クラゲクッション王冠付き」(3,300円)は1F『ミュージアムショップ』で購入可。こちらは同館スタッフからアイデアを募り商品化が実現したのだそうです。
2F『交流プラザ』では、飼育スタッフが描いたクラゲのイラストがプリントされた「プリントせんべいクラゲ」(702円)や、飼育スタッフが監修し、細部にまでこだわったカプセル型フィギュア「カプリウムコレクション クラゲ京都水族館限定」(全5種・各500円)が発売されます。
SNSでバズり、日本中を席巻した「変態・予告・完了」の原画も公開
『京都水族館』の変わりゆく様をPRすべく、2020年5月11日(月)~5月24日(日)の期間、OsakaMetro「梅田駅」や京都市営バス停などに展開した「変態予告」というイラスト文字の広告。
『クラゲワンダー』オープンに合わせ、7月16日(木)より新たに「変態完了」の広告の展開が決定!
『京都水族館』館内では、7月16日(木)~8月31日(月)の期間限定で「変態予告」、「変態完了」の原画が公開されます。
近くで見ると、「変態」は19体、「予告」は20体、「完了」は26体のいきもののイラストから構成されていることがわかります。
「ようやくお披露目できて本当に嬉しい」(松本克彦館長)
新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受け、2月下旬から休館をしていた『京都水族館』。
入場制限を設けながら、ようやく営業を再開したのが6月中旬。
「3カ月半、本当に長かった。これだけ休館したのは過去にもちろん例はありません。どうしたものか、いつまで続くのかと、正直天を仰ぐこともありました」と話すのは、『京都水族館』の松本克彦館長。
こんな中でも、「待ってくださるお客様のために」と、自宅でも元気ないきものの姿を観ていただこうと、近畿の動物園・水族館の共通ハッシュタグ「#休園中の動物園水族館」を作ってSNSで発信。
すると、全国各地から「再開したら絶対行きます!」、「頑張って!」とたくさんのエールが届き、スタッフも大いに励みとなったそう。
当初4月の予定だった『クラゲワンダー』の開業もずれ込んだが、ついに開業を迎え、松本館長も「皆さんにようやくお披露目できることが、本当に嬉しい」と感無量。
「クラゲの不思議な生態を、ぜひ実感していただきたいと思います」とコメントされました。
『京都水族館』全スタッフの熱意と愛情がこもった『クラゲワンダー』、デートにもピッタリな幻想的な空間であるとともに、キッズの知的好奇心をくすぐる構成となっています。
密にならないよう配慮をしながら、ぜひ『クラゲワンダー』へ足を運んでみてはいかがでしょうか。