目次
暑さに負けて食欲がいまいち湧かない時、ついアイスばかり食べてしまっていませんか?
夏真っ盛りを迎えると、どうしても夏バテから食欲不振に陥りがちです。
適度な体温調節や水分補給はもちろん大切ですが、身体の冷やしすぎはさらなる悪循環を招くことにもなりかねません。
それでも、「冷たくて甘いものがどうしても食べたい!」という時もありますよね。
甘さもカロリーも控えめな台湾スイーツ、「豆花」を作ってみましょう。
台湾スイーツ「豆花」とは?
豆花とは、台湾を中心に広まった豆乳をゆるく固めた食べ物です。
豆乳を固めると言えば豆腐が思い浮かびますが、それよりもさらに柔らかく、するんとしたのど越しが特徴。
カタカナでは「トウファ」または「ドウファ」、「ドウホワ」など書き表されています。
日本での知名度はタピオカドリンクに一歩及びませんが、台湾スイーツとして有名です。
本場での作り方と食べ方
台湾の屋台や夜市でもよく売られている豆花。
本場では豆乳を固めるために、石膏やかん水などを使います。
大豆の中に含まれるたんぱく質が凝固剤と反応して固まり、独特のふるふるした食感を生み出すのです。
そして実は、豆花が食べられているのは台湾だけではありません。
中国各地やシンガポール、マレーシアなどにも同じような食べ物があり、「豆腐脳」、「豆腐花」など異なる名前で呼ばれています。
製法や味つけは地域によって少しずつ異なり、とても豊かな食文化を形づくっているのです。
その味はイメージどおりおやつとして食べる冷たくて甘いものから、香辛料や塩味を利かせて、ご飯のおともにあたたかい汁物として食べるものまでさまざまです。
おかず系の食べ方はまだそれほど日本で一般的ではありませんが、どんな味なのか想像が広がりますね。
家庭で作る際のポイント
とは言え、日本の家庭で豆花を作る場合、凝固剤となる石膏やかん水を用意するのはハードルが高いものです。
ここは手っ取り早く、ゼラチンやアガー、寒天などを使いましょう。
この方法なら、スーパーに売られている食材だけで簡単に豆花を作れます。
手軽なだけでなく、カロリーが少ないのも嬉しいポイント。
罪悪感なく食べられるおやつができますよ。
唯一の欠点として、熱が加わると溶けてしまうため、おかず系の豆花には向かないことが挙げられますが、冷やして食べるならこちらがオススメです。
寒天で簡単豆花の作り方
材料
- 無調整豆乳 400ml
- 水 200ml
- 寒天 小さじ1(2g)
- きび砂糖 大さじ1
作り方
- 1.豆乳を鍋にかけ、沸騰しないように気をつけながら人肌に温める。タッパーなど固めるための容器に移す。
- 2.水を鍋にかけ、沸騰したら寒天を入れて1~2分かき混ぜながら煮る。火を止めてきび砂糖を加え、よく混ぜる。
- 3.熱いうちに(2)を(1)に注いで混ぜ、固まるまで常温で置く。粗熱が取れたら冷蔵庫で3時間ほど冷やして完成。
シンプルな材料と、簡単な3ステップで豆花ができました。
ワンポイント
上のレシピでは無調整豆乳と、やさしい甘みのきび砂糖を使っています。
無調整豆乳には大豆以外の材料が使われていないため、より大豆の風味が強く感じられます。
苦手な人は調整豆乳を使いましょう。その場合、砂糖などが添加されていることがあるため、全体の甘みを加減する必要があります。
また、牛乳を1/3~半分程度混ぜるとなめらかでコクのある仕上がりになります。
チェックポイント
ところで、なぜ豆乳と寒天を一度に温めてはいけないのでしょうか。
豆乳は加熱しすぎると表面に膜ができ、さらに熱するとモロモロとした状態になって分離を始めてしまいます。
この膜がいわゆる湯葉のもとですが、豆花を作る場合は口当たりが悪くなってしまうため、膜ができない程度の低温で温めなければなりません。
一方で寒天が固まるためには、1~2分間沸騰状態で煮立てる必要があります。これはゼラチンやアガーにはない、寒天ならではの特徴です。
加熱しすぎては良くない豆乳と、しばらく沸騰させなければならない寒天。
ふたつの材料は性質が違うため、必ず別々に温めてくださいね。
これで基本の豆花が完成しました。
甘さ控えめなのでシロップなどをかけていただきます。
豆花は自由なトッピングが楽しい!
しかし、豆花の楽しみ方はここから始まると言っても過言ではありません。
現地の屋台では、人々が豆花にさまざまなトッピングをして頬張っている光景をよく見かけます。
そのトッピングは小豆、緑豆、タピオカ、リンゴやマンゴーをはじめとするフルーツなど、非常にバラエティ豊か。
あれこれ試して、お気に入りのトッピングを見つけましょう。
おすすめのトッピングアレンジ3つをご紹介します。