ころんとまあるい、おはぎのお店
『森のおはぎ』とは、その名も“森さん”がつくるおはぎのお店。阪急「岡町駅」から東へ徒歩5分ほどの、和やかな商店街にあります。
美大出身でテキスタイルの染色のお仕事をしていた森さん。何か自分でお店を開きたいなと考える中で、昔から好きだったおはぎに自然と行き着き、自分が本当においしいと思えるものを作ろうと決意。試行錯誤のうえ納得できるおはぎが完成しオープンしたところ、そのおいしさからたちまち人気店となりました。
店頭販売だけの小さなお店ながら、取材にうかがった日にも大勢のお客さんが訪れ、あれもこれもとおはぎを買っていきます。
定番・季節ものを合わせて常時8種類のおはぎが並ぶほか、とろけるような「わらび餅」や、スクエアな形がかわいらしい「水ようかん」もラインアップ。味はもちろん見た目もすてきなおはぎやお菓子は、手土産にもぴったりと喜ばれています。
雑穀を組み合わせたプチプチ食感のおはぎ
甘やかな香りが漂う厨房では、かわいらしいおはぎが次々と出来ていきます!
『森のおはぎ』の特徴は、なんといっても雑穀入りのお餅。雑穀を入れることでプチプチとした食感が楽しめ、噛めば噛むほどうまみも増し、さらにヘルシーとあって良いこと尽くめなのだとか。
こちらは黒米を炊き込んだ、まるでこれ自体がおはぎのような赤い色のお餅です。黒米入りのお餅もプチプチ食感と滋味深い味わいが魅力。
つくっているのは、夏限定の「ここなつ雑穀もち」(170円)。雑穀入りのお餅で、ほんのり甘いつぶあんを手際よく包みます。
「味がおいしいのは大前提で、その上で見た目にもかわいらしいものを、と心がけています」と森さん。たしかに白くころんとしたフォルムに、赤いアクセントの利いた「ここなつ雑穀もち」のかわいらしさったら。
こちらも夏限定の「焼きとうもろこしもち」(150円)。コーンを混ぜたお餅でほんのり甘いつぶあんをくるみ、バーナーで炙って仕上げます。おはぎの常識がくつがえるような黄色のルックスに、なんだかワクワク!
心踊るおはぎを手土産に
おはぎだけでなく手提げ袋もかわいらしく、手土産にするのにぴったり。陶器や版画などを手掛ける作家、鹿児島睦さんがデザインした手提げ袋には、繊細ながら力強さも感じるイラストが施され、飾っておきたいほど。
左上から時計回りに「深煎りきなこ雑穀もち」(130円)、「ほうじ茶黒米もち」(137円)、「くるみ黒米もち」(180円)、「焼きとうもろこしもち」(150円)、「本醸造みたらし雑穀もち」(160円)、「ずんだ黒米もち」(180円)、「ここなつ雑穀もち」(170円)、「大納言雑穀もち」(130円)。
ちんまり並んだおはぎたちは、眺めていたいかわいらしさ。3口ほどで食べられる小ぶりサイズとあって、もう1個、あと1個と、ついつい手が伸びてしまいます。
京都から取り寄せた深煎りきなこをたっぷりまとった「深煎りきなこ雑穀もち」。とっても香り高く、口に含んだ瞬間にきなこの良い香りが鼻から抜けていきます。中には北海道小豆のつぶあんを入れて、香り高いきなことほの甘いつぶあんの妙を演出。
手まり寿司のような雰囲気の「大納言雑穀もち」。つぶあんは北海道産の大納言小豆に小粒の小豆をブレンドし、上品さと力強さをミックスしています。
京都から取り寄せたほうじ茶をあんに練りこんだ「ほうじ茶黒米もち」。ほうじ茶の香ばしい風味が滋味深いお餅とよく合い、プチプチ食感とも相まって唸るおいしさです。
そのほか、塩気を利かせたコーンとほの甘いつぶあんとがマッチした「焼きとうもろこしもち」や、再仕込み醤油でつくったタレがたまらない「本醸造みたらし雑穀もち」など、いずれも一つひとつ味のバランスを考え、おいしさを引き出したものばかり。
食べた人がわざわざお店に電話をかけ「ほんとにおいしかった!」と伝えてくれることもあるのだそうで、その味わいはお墨付きです。
毎日食べたいおはぎがここにあります
ひと口食べただけで丁寧につくられていることがわかる、『森のおはぎ』のおはぎたち。定番のきなこや大納言あずきはもちろん、ほかでは見られないようなちょっと変わったおはぎもぜひ味わってみてください。素材そのもののおいしさがしっかりと感じられ、思わずにっこりしちゃうはず。
また、北新地には姉妹店『森乃お菓子』があり、こちらでは『森のおはぎ』にはない限定おはぎやお菓子、おはぎのセット販売も行っています。こちらにもぜひ立ち寄ってみて。
●すてきな手土産を探している
●体にやさしいおやつが食べたい
●“わたしの定番おやつ”を何か見つけたい
そんな人にオススメ!
心和む、とっておきのおはぎを、どうぞ召し上がれ。