1人暮らしや引っ越しを考えながら物件を探していると、「あれ?この物件、相場にしては安い」と思うことはありませんか?
相場より安い物件には、一般的には人気がない「さまざまな理由」があります。
ただ、住む人にとっては、その条件がメリットになることもあります。
そこで今回は、「物件の賃料が安くなる条件」とともに、「どういった人が住めば安くてお得だと感じられるのか」について詳しくみていきましょう。
日当たりが悪い物件
日当たりが悪い物件は、暗くて洗濯物も乾きにくいと人気のない物件です。
ただし、時間が不規則な仕事をしている人にとっては、
・昼間でも眠りに入りやすい
・日当たりの良い物件よりも、夏が涼しい
という理由で、あえて日当たりの悪い物件を選ぶ人もいるようです。
また、「仕事で出張が多く家に帰るような機会は滅多にないが、住所の証明などのために物件を借りる」というような人にとってもオススメの格安物件と言えるでしょう。
和式便器の物件
洋式便器のほうが「座りやすくてラク」という人が多いため、和式便器は人気がなく、洋式便器に変更した途端に借り手が現れるというケースも少なくありません。
けれど、潔癖症な女性のなかには、「和式便器じゃないと嫌だ」という人も意外といるようです。
室内はリノベーションされているものの、トイレだけが和式便器だという物件もあるので、「和式便器がいい!」という人はぜひ、そういった物件を探してみましょう。
トイレは、便器の交換だけでも15万円以上すると言われていて、和式から洋式便器への交換の場合には配管工事も必要になるためさらに高額になります。
そのため、「トイレが和式のまま」という物件も、まだまだ少なくないのです。
撮影で使用した物件
映画やドラマの撮影は、首都圏だけでなく、主要都市や地方でも行われることがあります。
なかには、ホラー映画や殺人事件などを撮影した物件もあり、撮影の跡が残ったままになっているような場所もあります。
やはり、ホラー映画や殺人事件の撮影が行われ、撮影の跡がそのまま残っているような物件は借り手がつかないことも少なくないようです。
ただ、出演者の熱烈なファンであれば、ホラー映画も殺人事件も気にならないどころか嬉しいサービス物件と言えるでしょう。
そういった物件が希望だという人は、積極的に不動産業者の方に尋ねてみましょう。
変わった事情のある物件
キッチンに冷蔵庫を置くスペースがなかったり、洗濯機の防水パンが取り換えられていなかったりして、一般的には「不便だな」、「気になるな」と感じる物件のことです。
冷蔵庫がキッチンに置けないとなると、生活スペースに置くことになり、モーター音が気になって眠れないということが考えられます。
けれど、冷蔵庫の場合は、眠りが深く音が気にならない人にとってはお得な物件ということになるでしょう。
古い防水パンの場合には新しい洗濯機が大きすぎて置けないということもあり、防水パンの交換費用が発生する可能性があります。
けれど、「実家が近くにあり、洗濯物は実家でする」といったケースであれば、交換費用も発生することなく安く借りられることでしょう。
まとめ
相場よりも家賃が安い物件は、「何か理由があるから安い」わけですが、理由によっては気にならないようなことで割安になっている可能性もあります。
「ここは絶対にゆずれない」、「これぐらいなら許せるかも?」といった許容範囲は人によって違うもの。
安いと思う物件を見つけたら、「どうせ、ロクな物件じゃない」と決めつけず、まずは不動産業者に連絡してみることをオススメします。