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【猫の気持ち】しっぽの動きから猫の感情を読み取ろう

【猫の気持ち】しっぽの動きから猫の感情を読み取ろう

肉球や後頭部などと同じく、“愛猫の好きな部位ランキング”で上位に入ることが多い猫のしっぽ。長かったり短かったり、途中で折れ曲がった“かぎしっぽ”だったり、同じ猫でもさまざまな形があります。今回は、感情と緻密に連動した猫のしっぽの役割やしっぽの動きなどを紹介します。

ピンと立てたり揺らしたり、タヌキのように膨らませたりと、人間にはない猫のしっぽの動きはとてもユニーク。しっぽの動きから猫の“今の気持ち”を知ってみてはいかがでしょうか?

しっぽの役割とは?

バランスをとる猫

猫は動いている時にしっぽで“体のバランス”を取っています。不安定な場所でもバランスを崩すことなく動けるのはしっぽのおかげなのです。
また寒い時はしっぽをマフラーにように体に巻きつけて“防寒具”の代わりにしたり、自分の臭いを相手につける“マーキング”や相手(人間やほかの猫)に“気持ちを伝える”役割も。
猫のしっぽは大切なコミュニケーションツールなんですね。

しっぽの短い猫、長い猫

ジャパニーズ・ボブテイル

猫にはしっぽが長い品種と短い品種がいます。
短い品種で有名なのは日本猫を起源とする「ジャパニーズ・ボブテイル」。ポンポンのような丸くてかわいらしいしっぽが特徴です。またイギリスのマン島で突然変異によって生まれた「マンクス」はもともとしっぽがありません。
「アビシニアン」「シャム」「シンガプーラ」「ベンガル」などは、ほかの猫よりもしっぽが長めです。

しっぽの動きと気持ち

走ってくる猫

甘えたい時や機嫌が悪い時など、猫はしっぽで今の自分の気持ちを表しています。代表的な7つの動きをまとめました。

【1】甘え・要求 “にゃーん♪”

甘える子猫

甘えたい時、おねだりをしている時は、しっぽをピンと立てて飼い主に近づいてきます。子猫が母猫にかまって欲しい時によくこの仕草をします。
このような状態で近づいてきたら、母猫になった気持ちでたっぷりと甘えさせてあげてくださいね。

【2】リラックス “いい気分♪”

しっぽを体や足に巻きつけている時は、リラックスしている証です。邪魔などはせず、そっと見守ってあげましょう。

【3】注目 “見て見て!”

向かってくる猫

立ったまましっぽを左右に大きく動かしている時は、注目してほしいあるいは興味津々といった気持ちの表れです。
見慣れないものを見つけた時にもこの動作をすることがありますよね。やや興奮気味の状態です。

【4】不機嫌 “イライラ”

犬は嬉しい時にしっぽを左右に振りますが、猫は犬とは真逆で不機嫌な時にしっぽを振ります。なでていたり、かまっていたりする最中にしっぽを振り始めたら、そろそろかまうのはやめておいた方がいいかもしれません。
八つ当たりでひっかかれたり、噛まれたりする可能性もあるので気をつけましょう。

【5】恐怖・威嚇 “シャーッ!!”

喧嘩する猫

猫が恐怖を感じたり、威嚇する時は全身の毛が逆立ち、しっぽもボワッと膨れ上がります。しっぽを膨らませることで相手よりも大きく見せようとし、自分が強いことをアピールしているのです。
とても興奮していますので、触ったりしないよう注意してください。

【6】降参! “参った!”

しっぽを後ろ足の間に挟んで隠している時は、恐怖や降参、服従などの気持ちを表しています。猫同士の喧嘩でこの仕草をした時は「降参」のサインだそうです。
また動物病院など今までに行ったことのない場所に連れて行かれ、不安が高まった時もこのような仕草をします。

【7】気分の落ち込み “しょぼん”

しっぽをだらんと下げている場合は叱られてしょんぼりした時、失敗して落ち込んでいる時に多いです。できるだけやさしく慰めてあげましょう。
またこのような状態が長く続くのは体調が悪いのかもしれません。その際は動物病院へ連れて行きましょう。

猫のしっぽはとてもデリケート!「猫ふんじゃった症候群」に注意

しっぽ

「猫ふんじゃった症候群」という名前をご存知でしょうか?正式には「仙尾部外傷」と呼ばれます。
猫のしっぽはたくさんの神経が通るとても敏感な部分で、後ろ足の神経や膀胱、肛門の神経と連動しています。
面白がってしっぽを引っ張ったり、ドアに挟んでしまったり、誤ってしっぽを踏んでしまったりとしっぽに強い衝撃があたった場合、神経に傷がつく恐れがあり、さまざまな障害を引き起こすことも!
腰から下の部位に異常が見られた場合は「猫ふんじゃった症候群」の疑いがあります。
しっぽが曲がっていないか、ちゃんと動いているかをよく観察してください。

・触ると痛がる
・排尿、排便に異常が見られる
・後ろ足が動きにくい
・骨折や脱臼でしっぽが曲がる
・しっぽが動かない など

もし異常が見られたら早めに動物病院へ行って治療してもらってください。

名前を呼んだ時、しっぽで返事?

寝たふりした猫

猫が寝ている時に名前を呼んだら、声を出さずにしっぽの先だけをパタパタと振る仕草をされたことはありませんか?
それは完全には寝ていないけど、起きて返事をするのは面倒だから。
しっぽで「聞いています」「わかっています」「ハイハイ」と適当に返事をしているのだそう(笑)。
かわいい猫だからこそ許される行為ですよね。

まとめ

猫は人間の言葉は話すことができませんが、さまざまな手段で自分の気持ちを伝えてきます。少しでも猫の気持ちがわかれば、猫との生活がもっと楽しくなりますね。


ライター

岩本 光世

黒猫、キジトラ白、サビの猫3匹と暮らすフリーライター。愛猫との生活をもっと楽しくするような記事や季節のおでかけ情報をお届けします。

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