1人暮らしや引っ越しを考えている人は、ドラマや映画にオシャレなマンションやアパートが映ると、つい新生活を想像してワクワクすることもあるのではないでしょうか?
物件探しのときには魅力的に見えたのに、実際に住んでみたら「ものすごく不便だった」という声も多いようです。
そこで今回は、実際に住んでみたら「住みにくかった」という物件を5つ紹介しながら、後悔しないために知っておきたいことを各項目でお伝えします。
【要注意1】 ロフト付き物件
「寝るときはロフトに移動するから、部屋のスペースが自由に使えて最高」だと考えて借りる人が多いようです。
でも、実際に住んでみると、
・「ロフトでは狭くて布団乾燥機がかけられないし、布団の上げ下ろしが大変」
・「ロフトへあがる階段が面倒、毎日上り下りするには不安定、お酒に酔っているとき怖い」
・「物置にしようと思っていたけど、重いものや大きなものは上げるのが大変」
・「引っ越しのときにロフトに物を置いてもらったけど、下ろすのが大変だった」
といった後悔の声が意外と多くありました。
体調が悪いときや気分が沈んでいるときなんかも、階段を上らないといけないロフトでの就寝は気が重くなるのだとか。
ただ、同じロフト付き物件でも、
・飛び起きても頭が当たらない
・ロフトへの階段がグラグラしていない
・ロフトと言っても、普通に部屋として使えるぐらいのスペースと高さがある
という場合には、とても満足度が高いようです。
【要注意2】1階が玄関で階段をあがる物件
「玄関を開けてすぐに階段があるから、部屋も見られないし生活感が出なくていい」と考えて借りる人が多いようです。
でも、実際に住んでみると、
・「雨の日には階段が滑る(階段が土足の物件)」
・「階段スペースが狭いので、大きな家具などが買えない」
・「たくさん買い物をしたときに階段をのぼるのが大変」
・「階段も掃除しなければならず、面倒」
と後悔する声がたくさんありました。
ただ、玄関を開けてすぐ階段になっているということで、「部屋には上がって欲しくないけれど、顔だけは出しておいたほうがいい知人や先輩」が尋ねてきたときには、
・「いま、人が来ていて……」と断りやすい
・受け取るだけ、手渡すだけという行動がとりやすい
という意見や、「配達の人が来ても部屋を見られないから、気がラク」というメリットを挙げている人もいました。
【要注意3】コンパクトすぎる物件
「あまり部屋に置く荷物もないし、部屋の広さよりも駅が近くて便利なほうがいい」と考えて借りる人が多いようです。
駅が近いと交通の便がよく、防犯面でも安心感が高まるため、できれば駅チカ物件の方がオススメと言えます。
ただ、駅チカ物件を優先しすぎて3畳、4畳などの物件に実際に住んでみた人たちからは、
・「部屋に家具を運んだら、かなり狭くなった」
・「住んでみたら、窮屈」
と後悔する声もありました。
狭い部屋では家賃がそれなりに安い物件もあるようですが、25平米以下で部屋自体が7畳よりも狭くなると、テレビや家具などを置いたときに狭く感じてしまうようです。
「7畳」以下の物件を借りるときは、広いクローゼットが付いているかどうかなど、よくチェックしておきましょう。
また、同じ「7畳」でも、ワンルームの場合はキッチンや廊下を含んだ7畳になるため、必ず借りる前に内見(物件の内部を見る)するようにしましょう。
ワンルームを検討中で、簡単なものでも毎日のように調理をする予定の人は、廊下にキッチンがついているタイプにしたほうが部屋にニオイがこもりにくいのでオススメです。
飲食店勤務やWワークなどをしている人で、「ご飯はまかないで済ます」というような人は、部屋のなかにキッチンがあるタイプでもとくに問題ないでしょう。
【要注意4】キッチン極狭物件
1人暮らしをはじめたあとに調理をするとは考えもせず、部屋の広さや見た目、利便性ばかりを優先して物件を選んでしまうことも少なくないようです。
けれど、1人暮らしは意外とお金がかかるため、自炊に切り替える人も多くなっています。
では、自炊しようと決断したときに後悔したという声をみていきましょう。
・「キッチンに、まな板を置くスペースがなかった」
・「IHやガス台も無いところを借りたから、お茶すら沸かせず後悔……」
・「簡易な電気コンロしか付いていないから、お湯をわかすぐらいしかできない」
3食とも外食や惣菜、コンビニなどに頼ると、食費だけでも4万円は軽く超えてしまいますが、下記のように少しでも料理をすると節約になります。
・お茶をわかす(毎日ペットボトルのお茶を買うことを考えると、1か月で3,000円ほどの節約になる)
・簡単な朝食は家で作る(ごはんを炊く、インスタントみそ汁やカップスープを利用する)
・簡単なお弁当を作る(レトルトのミートボールなどを活用、卵焼きやそぼろ丼など)
キッチンは狭くても、1口でもIHのコンロがあり、まな板ぐらいは置けるスペースのある物件を選んでおくと後悔が少ないかもしれません。
【要注意5】周辺環境が良くない物件
物件の外観や室内のリノベーション具合、駅チカで家賃が安いといったことは、不動産業者からもらう資料や内見でわかります。
でも、もうひとつ重要なのが、「物件自体の環境」です。
・隣には、どんな人が住んでいるのか
・隣の音はどのくらい聞こえるのか
・大雨のときに水があふれるような場所ではないか
こういった、資料や内見では「わかりづらい環境」に気づかないまま物件を借りてしまうと、ご近所トラブルや騒音に悩まされることも少なくないようです。
周辺の環境については、不動産業者によく確認し、内見に行ったときに住民に会うことがあれば、「この物件、住みやすいですか?」などと聞いてみてもいいでしょう。
まとめ
物件を借りる前は、外観や内観、利便性などを優先に探すことが多いと思います。
けれど、毎日生活する場所というのは、疲れをとったり明日への活力を育んだりするための癒しの場でもあります。
見た目や利便性はもちろんのこと、生活のしやすさについても考慮しながら物件を選ぶことで、後悔も少なくなりますよ。