まだまだ暑い日が続き、アイスクリームなどの冷たいスイーツがおいしい季節ですね。
冷たいスイーツと言えば、みなさんは、秋田名物のバラの形をしたとても美しいアイス「ババヘラアイス」をご存知でしょうか?
今回は、「ババヘラアイス」の名前の由来や歴史、アイスをバラの形に盛るためのコツについてご紹介します。
「ババヘラアイス」とは?
秋田県の露店で販売されている、いちご味とバナナ味の2種類をコーンに盛ったアイスのことで、もともとの形はバラではなかったと言います。
ただ、最近のインターネットなどでは、とくにバラの形をしたものを「ババヘラアイス」と呼ぶことが多いようです。
また、夏の風物詩となっていますが、春から秋にかけて販売されていて、道の駅やサービスエリア、地元スーパーなどでも出店しているそうです。
「ババヘラアイス」名前の由来
秋田では、中高年の女性を「ババ」と呼ぶのが普通なのだそうで、中高年の女性が金属製のヘラで盛ることから「ババヘラ」の名前が付いたと言われています。
地域によっては、「ババベラ」と呼ばれることもあるそうです。
また、イベント出店などをする場合には高校生などの若年層が手伝うことがあり、そういったときには、「ギャルヘラ」などと呼び名が変わることもあるようです。
「ババヘラアイス」の歴史
戦後の1948年にアイスキャンディー屋をはじめた児玉正吉さんが、魚屋に委託して販売をはじめたのがはじまりだと言われています。
販売されはじめたばかりの「ババヘラアイス」は白のみで、次に黄色のみとなり、1969年頃からピンクと黄色の2色になったそうです。
最近では、ブルーの「ババヘラアイス」もあります。
また、農家の女性を閑散期に雇ったことがはじまりで、長袖シャツに頬かむりという恰好で販売している姿が定着して制服のような役割をするようになったのだとか。
「ババヘラアイス」が食べたくなった人へ
「ババヘラアイス」は市販されていないので、残念ながら、実際に秋田へ行って購入するしかありません。
でも、「秋田は遠いし、仕事でなかなか時間が取れない」という人も多いと思います。
そこで今回は、市販のアイスクリームを使って、「ババヘラアイス」のようにバラの形に盛れるようレクチャーしたいと思います。
ただし今回は、「ババヘラアイス」専用のヘラも使わず、市販のアイスクリームを使いますので、盛り方も正規の「ババヘラアイス」とは異なります。
材料
・ピンク色のアイス(いちご味)
・白色のアイス(バナナ味やバニラ味など)
・テーブルナイフ2本(ナイフ部分の幅が広いデザートナイフがあれば、なおよい)
・コーン
“バラ盛り”やりかた
(1)冷凍庫からアイスを取り出し、少しやわらかくなってきたら盛りはじめる
(2)コーンの中に白いアイスを入れ、真ん中の部分をとがらせるように盛ったら、その周りに白いアイスを花びらに見えるように斜めに塗りつけていく
(3)白いアイスで中心が作れたら、次は、ピンクのアイスを同じように斜めに塗りつける
ポイント
コツは、花びらに見えるように、コーンのフチに対して斜めに塗りつけていくことです。
「ババヘラアイス」にハマったという人へ
「ババヘラアイス」づくりにハマってしまったという人は、インターネットで本物の「ババヘラアイス」づくりができるキットも販売されていますので利用してみてください。
また、「秋田へ旅行に行ってみようかな?」と思われた人はぜひ、新型コロナ収束の時期を見計らって旅行の計画を立ててみてくださいね。
まとめ
今回は、バラのように美しい見た目の「ババヘラアイス」、名前の由来や歴史について紹介しました。
みなさんの地元にも、まだ世間の人はあまり知らないけれど、おいしくて自慢できるものがたくさんあるのではないでしょうか?
県外の友人や知人が遊びに来たときにごちそうすれば、喜ばれて話題も弾みそうですね。