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愛する家族や仲良しの友人、恋人、美味しい料理や育てている植物、外出先で見つけた素敵な風景。他人から見ればどれだけ些細でつつましい光景でも、心を動かされたものはなんでも写真に撮っておける時代になりました。
ですがその写真、撮ったあとはどうしているでしょうか?
誰かと共有したりSNSにアップしたりすることもありますが、おそらく大半はスマホなりデジカメなりの中に眠っているはずです。
1日数枚としても1年で数百枚から数千枚。旅に出かければ、1日で何百枚もの写真を撮ることも珍しくありません。
数年も経てば、写真の枚数は何万枚という単位にのぼります。
一番避けるべき事態:全消失
「いつか整理整頓しなきゃ……」と思っているうちに日々たまっていく写真。
しかしいつ何が起こるかわからないのが人生です。
写真データを収めているデバイス(スマホやデジカメのSDカード)が故障したり、水没したり、紛失したりすればすべては水の泡になってしまいます。
データの全消失は、一番避けるべき事態です。
今回は「本当はアルバムにまとめたり、タグ付けしたりしたいと思っているけれど、数が多すぎてなかなか……」という人に向けて、ひとまず始めたいバックアップ方法をいくつかご紹介します。
【方法1】楽ちんなクラウドストレージ
クラウドストレージに登録して、写真データを自動で同期するよう設定しておく方法は、他の選択肢と比べてもとても手軽です。
自分で写真を選ぶ手間がなく、とにかく撮ったものを片っ端からクラウドに保存できます。
Googleが提供する「Google フォト」、Appleが提供する「iCloud」が代表的。無料プランが充実していることもあり、多くの人が利用しています。
スマホで1日に数枚撮る程度なら十分です。
ただし、無料のクラウドストレージには注意したい点もあります。容量の上限と、アップロードにかかるデータ通信量です。
写真は1枚1MBから数MBの重さなので、あまりに枚数が多いとこれらのデータ容量を圧迫します。
無料のクラウドストレージを複数使い分けるなど、データを分散させる工夫が必要です。
「カメラアプリの設定を見直して普段の解像度を下げる」、「クラウドストレージには小さくリサイズしたものを保存するよう設定する」といった方法でも、消費を抑えることができます。
また、自宅でWi-Fi接続をした時だけアップロードが始まるように設定しておき、モバイル接続で上限に達するのを防ぐのもオススメです。
それでも足りない時は、クラウドストレージの有料プランを検討してみてください。
【方法2】大容量な外付けHDD
デジカメを使って大量の写真を撮りたい場合や、JPEGではなく高品質なRAW形式を選びたい場合は、外付けHDDがオススメです。
以前は数十GBの容量で数万円していた外付けHDDですが、最近ではTB単位の大容量のものが比較的手頃な値段で購入できるようになってきました。
データを移しておけば、外出先でSDカードを紛失・損傷してしまった時も安心です。
写真管理に特化して、SDを挿入するだけでデータを取り込めるPC要らずの製品も最近人気を集めています。
ただしHDDには物理的な寿命があり、突然故障してしまうと容量が大きい分被害も甚大です。本当に大事なデータについては、クラウドストレージとの併用や2台使いなどリスクヘッジが必要となります。
【方法3】物で残せるDVDやBD
一昔前には、DVDやBDなどのディスクに写真を保管する方法が一般的でした。
これらのメディアは劣化しにくく、水濡れや汚れにも強いというメリットがあります。
その一方でクラウドストレージのように大量のデータを一覧できない点や容量の少なさ、1枚1枚ディスクに焼く手間と時間など、欠点があるのも否定できません。
冠婚葬祭など、特に大切な写真のみを厳選して保存したい時にはオススメです。
【方法4】大切な思い出はプリントアウト・アルバム制作
普段はクラウドストレージなどでゆるく管理しておいて、旅行などの心に残るイベントの際にだけ印刷する方法です。
電器店やコンビニなどへデータを持ち込めばすぐに紙写真をプリントできます。
また、データを送るだけで自宅までアルバムを届けてくれるサービスも増えてきました。
物理的に手に取れるので愛着が湧きやすく、すぐに見返せるのも魅力です。
複数の方法・サービスを併用して
どんなサービスやメディアであっても、永久にデータを保管できる唯一絶対の方法はありません。
盤石のように思われるクラウドストレージでも、提供している企業に何かがあればサービスを終了してしまう可能性はあります。
紙焼きやメディアの形で自宅に保管していても、災害が起きる可能性は常にあるのです。
「クラウドストレージ+BD+時々プリント」や「外付けHDD2台+一部クラウドストレージ」など、写真の大切さや枚数に応じて複数のサービスを使い分けましょう。