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食品添加物とは
食品添加物とは保存料や着色料、香料、化学調味料など、食品製造の際に保存や加工の目的で添加するもの。つまり食品をより美味しくし、より遠く・多くの人に届けられるように、という目的で生まれました。
気になる安全性について『厚生労働省』は、「食品安全委員会による評価を受け、人の健康を損なうおそれのない場合に限って、成分の規格や、使用の基準を定めたうえで、使用を認めています」とのこと。販売されている食品の添加物は、日々の食生活で口にしても害はないという前提のもと使用されていることがわかります。
食品添加物の働きとは
食品添加物の働きは、食品を製造・加工したり、独特の食感を持たせり、色付けや味付けをしたり、栄養成分を補う、品質を保つなど多岐に渡っています。
例えば、豆腐を固めたり、アイスクリームの形を保ち、舌触りをよくしたりするためにも食品添加物は使われています。
食品添加物の種類
食品添加物には化学合成によるものと天然由来のものがあります。
キシリトールやクエン酸など化学合成(一部、天然物も含む)により作られた、『厚生労働省』が指定した「指定添加物」(466品/2020年6月調べ)。
化学合成品の原料はほとんどが石油製品だそうです。
もうひとつは植物や動物などから抽出した「天然添加物」。
この中には、日本ですでに長年使われているカラメルやにがりなどの「既存添加物」(357品/2020年6月調べ)、バニラエッセンスなど植物や動物から抽出した「天然香料」、そして寒天やジュースなど単体でも飲食されている「一般飲食物添加物」があります。
バニラエッセンスなど馴染み深いものもありますが、着色料の中には虫や幼虫のフンから摂取するものもあるといわれています。また昔から食べているものについて使用や販売などは認められていますが、『厚生労働省』のホームページによると現在、「既存添加物」の安全性の確認を推進中とのことです。
だからこそ大切になるのが、自分なりの基準やチェックポイントを設けることではないでしょうか。
体調に直結するというものではなさそうですが、やはり長年、摂取することによる蓄積の影響は気になりますよね。
なぜ、食品添加物が多く使われているの?
食品添加物が入っていないものを見つけるのが難しいくらい、ほとんどの商品に入っているといわれています。特に忙しい日常の強い味方であるスーパーやコンビニに並ぶ商品には、添加物が使用されているものも多くあります。
これほど日本中にコンビニが多いにも関わらず、食中毒の話を耳にすることは滅多にありません。それだけ信頼して買い物ができありがたい存在ですが、その「安全性」を支えているものの一つとして食品添加物が考えられます。食品メーカーは食中毒を起こさないように、保存料など添加物を使う必要が出てくるともいえるでしょう。
食品ラベルの見方
原則として、添加物を使用する場合、容器包装入りの加工食品には全て表示します。使用した重量順に記載されているので、原材料名の順番に注目してみてください。また最近、食材と添加物は/で区切られるようになり、格段に見分けがつきやすくなりました。
記載がなくてもいい場合
個別パッケージが小さ過ぎて記載できない、また加工時に添加され完成前に除去される場合など、記載が免除されるものも。何が使われているのか気になる人は、ラベルのある商品を選ぶようにしましょう。
「自分の体は自分でつくる」ために
「自分の体をつくるのは自分」だという意識を持ちたいですね。そのためにできることは何があるでしょうか。
摂取する食品添加物をミニマムに
醤油や味噌など、伝統製法で作られた製品やオーガニックや特別栽培など栽培方法にこだわった食材を選ぶことから始めることで、体内に取り入れる食品添加物を少なく抑えることができます。
なるべく自炊をする
こだわった栽培法で作られた食材で、シンプルに作られた調味料を使い自炊することがやはり望ましいです。毎日は難しくても、週末だけなどできる範囲での自炊がオススメ。
デトックス力の強い体作り
ジョギングやヨガなど気持ちよく汗をかける程度の運動、また体を温める食事を心がけ、毎日湯舟につかるなど、体内から排出する力(デトックス力)を高めることもオススメです。
まとめ
体は私たちが日々食べるものでできています。だからこそ、体内に入れるものには常に気を付けたいもの。神経質になり過ぎず、楽しみながら知識や主体性のある選択を増やしていけるといいですよね。最初は少し面倒でも、気付けば世界が広がっていることに気付くはずです。
※最終更新日:2020年10月22日