目次
アファメーションとは
アファメーションという言葉を知っていますか。
コーチングの概念を作りその元祖である、故ルー・タイスが用いた自己変革法で、言葉を使って現実を望む方へ展開していけるというメソッド。
簡単に言うと、「自己肯定感のある言葉」を自分自身へ向けて語りかけるのです。
何よりルー・タイス自身がアファメーションを用いたこの方法で、ビジネスや人間関係、家庭など様々な面において豊かさを手に入れたのだということで説得力があります。ルー・タイスはその後、彼が編み出したメソッドを世に広めることで、多くの人々を変革してきたのだそうです。
言葉の持つ不思議な力
日本では昔から言葉に宿る「言霊」を信じてきましたし、アファメーション自体も「はじめに言葉ありき」という、キリスト教の考えが元だと言われているように、人々は昔から言葉の持つ力を信じてきました。
言葉が人生をも大きく変えてしまうとされる理由のひとつは、やはり発する言葉を常に聞いているのは、他ならぬ自分自身だからではないでしょうか。
ポジティブな言葉を常に聞いているのと、ネガティブな言葉を常に浴びているのでは、どちらが人生に良い方に影響するかは想像できますよね。
また発した言葉はそのまま、自分に返ってくるとも考えられていますから、口にする言葉には気を付けたいものです。逆に何気なく口にする言葉さえも丁寧に扱うことができたら、人生は自在に展開していくとも言えそうですね!
アファメーションの働き
アファメーションは不思議な力だけではスルーできない脳科学的、心理学的な効果も認められているようです。
それは私たちが持つ、「RAS(ラス)」という機能がカギを握っているようです。
「RAS」とは一言で言うと、「情報選別フィルター」のようなもの。私たちには毎日膨大な情報が入ってきますよね。その中から「RAS」は、あなたにとって大切なことや関心事が優先的に選ばれて意識に上がってくるように情報を仕分けてくれます。
さらにこの機能にはアファメーションを実践することで、達成したいゴールのための情報をどんどん集め、その道へと導いてくれるGPSのような役割も。
そのためには「目的地ありき」。だからこそ最初の段階で、自分の価値感に向き合いその上でゴール設定をすることが大切になるのです。
言葉を決めるヒント
実際にアファメーションを始める際、どのようにその言葉を決めればいいのでしょうか。方法はいくつかあるので紹介していきます。
検索してピンとくるものを探す
効果的なアファメーションをネット上で検索することもできます。先人たちのアイデアを借りる気持ちで、良さそうだとピンときたらぜひ使ってみて。そのうちアレンジを重ねながら、あなただけのオリジナルに辿り着くはずです。
自分で作る
私たちはそれぞれ個性や考え方も違うため、あなたにとって効果的なアファメーションはやはり自分で作るのがベストです。自分に合っているかどうかは、唱えると気分が無条件に上向きになったりワクワクしてきたりするもの。また一度作って終わりではなく、状況が変わったり違和感を覚えたりした場合はその都度調整を加えていきましょう。
言葉作りのポイント
まずは達成したいゴールを思い描くことから。その世界ではどんな人たちと何をして過ごしているのか、そしてどんな気分なのか。叶えたい未来をありありと思い浮かべ、その状態になっているあなた側からの言葉をアファメーションに使います。
大切なポイントは「肯定的であること」、「すでに達成している設定であること」、「個人的なものであること」。あなたにとってのアファメーションは、あなたの価値観に沿ったものであるべき。
じっくりと自分に向き合う時間を取り、口にして気分が高まるような言葉作りを楽しみましょう。
オススメの唱え方
せっかくアファメーションを実践するなら、ただ口にするだけではなく、効果的な唱え方を取り入れてみませんか。
起きてすぐと寝る前に
唱えるのに効果的な時間は目覚め直後と就寝前。ボーッとしているときはシータ波に近く、深い瞑想状態に近いそうです。アファメーションが潜在意識にスッと入りやすいのだとか。
歩きながら
歩きながら唱えるのもオススメ。ステップや呼吸に合わせてリズミカルに言葉を発してみると、思いのほか楽しくて気分が良くなります。
また続けるうちに移動時間そのものがアファメーション時間になり、とても充実してきますよ。
気持ちを込める
単調に読むだけよりも気持ちを込めるのがカギです。言葉の意味をイメージして気持ちを高めながらクリアな発音を心がけたり、特に大事な部分は強めるなど強弱をつけてみても。
唱えるうちに実感する変化
ただ言葉を口にするだけで、どのような変化があると思いますか。ここでも筆者の体験を踏まえて説明します。
意味もなく明るい気持ちになる
癖になるほど繰り返していると、何かが起きたわけでなくてもじわじわと明るい気持ちになることがあります。筆者もあるとき、胸の奥から突き上げるようなポジティブなエネルギーを感じてただ幸せになり、その頻度はますます高まっています。
確信に変わる
毎日口にしていると、あるときからそれらの目標がすでに達成されたような気持ちになるから不思議です。そこまでではなくても「必ずそうなる、大丈夫」と確信に変わっていくのを感じるでしょう。
効果アップのために
アファメーションを実践しても変化がない、と感じることがあるかもしれません。もちろん続けることも大切ですが、同時に意識したいポイントがあります。
臨場感を高める
ルー・タイスの「想像が現実になる」という言葉は、理に叶っているようです。
イメージすることの重要性はよく「引き寄せの法則」などでも書かれていますが、イメージよりもさらに力強い臨場感を持って、そのシーンを具体的に想像すること。
これは認知科学の分野でも認められていて、人間の脳はそれが本当か空想かは関係なく、臨場感の強い世界を「現実」だと認識するのだそうです。
言葉を唱え続けることはその臨場感を高め、思い描いた世界の実現化を促します。それを意識し、信じ切ることも大いに効果アップに繋がるはず!
行動力もプラス
臨場感のある想像に加えて行動することで、現実へのスピードが格段にアップします。
人生のゴールを達成した自分ならどういう場所に行くだろうか、どういう発言や振る舞いをするだろうかを、実際に行動してみるのです。するとゴールのイメージがさらに臨場感を増し、アファメーションと相まって自分と馴染んでくるのを感じるでしょう。
まとめ
ゴール達成のための言葉のメソッド、アファメーションについてご紹介しました。
日常に取り入れてみると本当に、そのゴールに関する情報がやたら目についたり、叶えたい世界が身近に感じたりするから不思議です。
自分に向き合う機会にもなりますし、言葉を発したりイメージすることは楽しみでもあるので、興味を持たれたらぜひ参考にされてみてはいかがでしょう。