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上司の心をつかむメリット
「上司の心をつかむ=上司へのゴマすり」と考えて、嫌な気持ちになる人も多いのではないでしょうか?
けれど、上司に好かれることは、仕事を円滑に行う上でとても大切ですし、給与や出世にも関わる大切なことです。
たとえば、上司との距離が近くなることで仕事への意欲をアピールしやすくなり、チャンスを増やすことができるというメリットがあります。
ひいきであるかどうかは別にして、自分が好きな人に対しては「頑張ってもらいたい」、「応援したい」という気持ちが自然に芽生えますよね。
それは、上司も同じことだと考えると、上司の心をつかむことも大切だと気づいてもらえると思います。
上司の心をつかむ方法《類似性の法則》
「類似性の法則」とは、自分に似た人には好感を持ちやすいという人間の心理のことです。
職場では、上司と仕事以外の話をするシーンもあると思うので、そういったときにぜひ、この「類似性の法則」を活用して好感を持ってもらいましょう。
活用シーンの具体例
上司と飲み会に参加しているときに、上司が「これ、好きなんだよね」と、カシスオレンジを飲んでいたとして、もし、あなたがカシスオレンジを好きだと言うときは……
「私もカシオレ好きです!カシスの甘さとオレンジの酸味がちょうどいいですよね!」などと、言ってみるといいでしょう。
「え?〇〇(あなたの名前)さんも、好きなの?」と親近感が湧き、「じゃあ、カルーア・ミルクも好きだったりする?」などと、盛り上がるかもしれません。
ポイント
上司が飲んでいるものや食べているもので、自分も好きだというものがあれば、「私も、それ好きです」と素直に伝えることがポイントです。
好きでもないものを「好き」だと嘘をついてしまうと、話しているうちにボロが出てしまう可能性があるので、やめておいたほうがいいでしょう。
上司の心をつかむ方法《ウィンザー効果》
「ウィンザー効果」とは、直接的ではなく、第三者などから間接的に聞くことのほうが、信憑性が高まるという心理効果のことです。
この効果を職場で活用するなら、上司を直接立てるより、同僚や取引先の人に褒め言葉を伝えてもらうというイメージになります。
活用シーンの具体例
上司の良いところを普段からたくさん見つけておき、同僚や取引先の人と話したときに、タイミングを見計らって上司を褒めるようにしましょう。
たとえば、同僚が「〇〇(上司の名前)、ネチネチ言ってきてウザイよね」という会話をしていたとしたら、「私もそう思ってたんだけど、細かいところまで見てくれているんだってビックリして」などとフォローします。
また、取引先で「〇〇(上司の名前)の下で働いているなら、結構厳しいだろう?」と言われたときは、「厳しいですがしっかりと指導してくれますし、落ち込んだときはこちらの意見もしっかりと聞きながら励ましてくれるので信頼しています」などと返してみましょう。
ポイント
口から出まかせを言ってしまったり、ほかのシーンで悪口を言ってしまったりすれば、ボロが出て「裏表のある人間」のレッテルを貼られてしまいます。
普段から上司の良いところをリサーチしておくのはもちろんのこと、上司の陰口は控えるようにしましょう。
上司の心をつかむ方法《承認欲求を満たす》
アニメやドラマでよく見かける「こしぎんちゃく」な人はよく、「部長!」や「係長!」と役職名で上司を呼び、理不尽な上司の意見にも逆らわないイメージではないでしょうか?
これは、一見ただのゴマすりに見えて、上司の承認欲求を満たしているシーンなのです。
何かあるたびに名前を呼ばれることで、上司は、「頼られている」と感じます。
また、部下や同僚が自分の意見に同意してくれることで、承認欲求が満たされているようです。
活用シーンの具体例
職場では、できるだけ上司に頼ることをオススメします。
また、声をかけるときに「すみません、あの~」と用件を伝えるのではなく、「部長」や「課長」と呼んであげると印象が良くなるようです。
そして、同意できるようなことがあれば、「私もそう思います」や「私も、部長の意見に賛成です」と、言葉にして伝えるようにしましょう。
ポイント
こちらも、無理におだてる必要はありません。
自分自身が、同意や賛成できることを口に出して伝えるだけで、上司の承認欲求を満たすことにつながります。
できれば努力したいのが、上司を頼ることです。
頼ったときに上司が嬉しそうな表情を浮かべたら、「部長、すみません。この部分、アドバイスをいただけますか?」など、できるだけ上司を頼りにすることをオススメします。
上司の心をつかむのもビジネスの一環
上司との良好な関係を築くことは、仕事をスムーズに進めやすくするだけでなく、チャンスを増やすことにもつながります。
「上司にゴマをする」と聞くと、良い印象は受けないという人も多いと思いますが、一緒に仕事をしていくうえで、好感を持ってもらうことはとても大切です。
今回紹介したような方法で、無理せず、嘘をつかずに上司から好かれる部下を目指してみてはいかがでしょうか?