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楽しみにしていたデートなのに、彼氏の遅刻のせいで過ごす時間が短くなったり、ドタキャンされたりして、悲しい気持ちになったことはありませんか?
けれど、しつこく責めると心理学的に逆効果で、彼の気持ちが冷めてしまうことも……。
そこで今回は、心理術を活用した対応策について紹介いたします。
遅刻やドタキャンを責めると逆効果
人間には、「禁止されればされるほどやりたくなる」という心理があり、これを心理学では「カリギュラ効果」と呼んでいます。
「ダメ」や「禁止」と言われて、否定されたことを無意識のうちにやってしまった経験がある人も多いのではないでしょうか?
遅刻やドタキャンも同じで、「今度は絶対に遅刻しないでよね!」という戒めの言葉ではなく、逆の発想で改善していきましょう。
また、脳は「否定的な言葉」よりも「肯定的な言葉」のほうが理解しやすいと言われているため、「否定的にならないようにする言葉選び」にも注意が必要です。
たとえば、「今日は、遅刻せずに来てくれて嬉しい。ありがとう」だと、「遅刻せずに」が否定的な言葉になってしまいます。
肯定的な言葉にするため、「時間通りに来てくれて嬉しい。今日は、いつもよりたくさん一緒にいられるね」というふうに、「よい部分だけ」を伝えましょう。
遅刻やドタキャンの理由を突き止める
どういうふうに声をかけるかを考えるとき、遅刻やドタキャンをする本当の理由を知っておくことも大切です。
仕事や実家の用事など、遅刻やドタキャンの原因が「どうしようもないこと」なら、相手を責めれば責めるほど相手を嫌な気持ちにさせてしまいます。
また、時間や約束を守ってくれたときは、褒めすぎて相手にプレッシャーを与えないことにも注意が必要です。
気持ちに応えようと相手が無理をして、車の運転や仕事が散漫になり、事故やミスにつながってしまうことも考えられます。
心理学を活用した「声のかけかた」
ここでは、心理術を使った「声のかけかた」について、パターン別に解説します。
《仕事や家庭の事情》でドタキャン編
仕事や家庭の事情が原因で遅刻やドタキャンが続いているときは、ときどき、「大変そうだけど、何か手伝えることない?」など、気遣いの言葉をかけてあげましょう。
遅刻やドタキャンについては、「もう来てくれないかと思った」や「会えなくて寂しかった」くらいにとどめ、その後は、何もなかったように振る舞うのが溝を深めないポイントです。
会えなくて寂しいという気持ちはもっともですが、年齢やタイミングによっては、仕事を頑張らなければいけないときや実家の両親が体調を崩したりすることもあるものです。
そこを執拗に責めてしまうと、彼は逃げ出したくなってしまいます。
ただ、彼が明らかに憔悴しきっているような場合には、勤め先がブラック企業であることや実家の両親が精神的に縛りつけている可能性も考えたほうがいいかもしれません。
その場合は、彼の心情や体調の様子を見ながら、優しい口調で事情を聞いてみましょう。
《時間のだらしなさ》で遅刻やドタキャン編
ルーズなことが原因で遅刻やドタキャンをしてしまう彼の場合、嫌味を言いたくなりますし、「次回からは、遅刻しないでね!」と注意したくなりますよね。
でも、それは逆効果。ピグマリオン効果に期待するのがオススメです。
ピグマリオン効果とは、「他人から期待されることで、その期待に応えようと頑張ること」を言います。
たとえば、「時間通りに来てくれてありがとう。すっごく嬉しい!〇〇(彼の名前)、やればできるね」などと、満面の笑みで褒めてみてください。
彼が嬉しそうな反応をすれば、繰り返すうちに改善が期待できる可能性が高いでしょう。
遅刻やドタキャンへの怒りを鎮める方法
彼に遅刻やドタキャンをされたとき、つい相手を怒ってしまい険悪なムードになってしまったという人も多いのではないでしょうか?
ここでは、遅刻やドタキャンへの怒りを鎮める簡単な方法について紹介します。
考えるのをやめる「ストップシンキング」
まずは、怒りを鎮める方法として、テニスで世界的に有名な某日本人選手も使った「ストップシンキング」という方法です。
イラッとしたら、「考えない、ストップ」と心のなかで繰り返しながら、6秒ゆっくりと数えてみてください。
すると、増大するはずの怒りの展開が阻止されて、徐々に気持ちが落ち着いてきますよ。
よい部分に注目する「ポジティブフォーカス」
遅刻やドタキャンをしてきたというネガティブな要素に目を向けずに、彼のよい部分に目を向けてあげることを「ポジティブフォーカス」と言います。
彼のプラスの部分、ポジティブな部分にフォーカスを当てる方法です。
たとえば、「彼は遅刻やドタキャンの常習者だけれど、いつも大切にしてくれるし、私が好きな場所をよく覚えていてよく連れて行ってくれる」としましょう。
この場合は、「いつも大切にしてくれるし、私が好きな場所をよく覚えていてよく連れて行ってくれる」という部分にフォーカスを当て、この部分だけを思い浮かべるようにします。
その印象に強くフォーカスが当たることで「遅刻やドタキャンの常習者」ということがあまり気にならなくなり、自然と怒りが鎮まってきますよ。
まとめ
ルーズな場合はもちろん、仕事や家庭の事情で遅刻やドタキャンをされてしまった場合でも、ネチネチと責め立てることで状況が改善されることはまずありません。
まずは、彼の遅刻やドタキャンを直そうとせず、遅刻してくる時間を計算に入れて約束時間を伝えたり、自分の時間がムダにならない場所で待ち合わせたりするのがオススメです。
そして、彼が遅刻しても配慮のある言葉をかけ、「約束を守ってくれたとき」には褒めてあげることで、お互いに険悪なムードにならず過ごすことができるでしょう。