複数人での会話や遊びが苦手な理由
複数の人と話したり遊んだりするのが苦手という理由で、自分自身を責めていませんか?
実は、コミュニケーションに問題があるわけではなく、脳の処理が追いついていない可能性が高いことがわかってきています。
つまり、脳の処理能力については人間のメカニズムの問題であり、ほとんどの人が「複数人での会話や遊びを苦手」としているのです。
たとえば、「誰に話せばいいのか」や「誰の話を聞けばいいのか」がわからなくなってしまうため、無意識にそういう状況を避けたいと思うようになるのです。
4人以上になると、特に難しくなり、2対2に分かれてしまうことも少なくありません。
なので、複数人での会話や遊びが苦手でも特に気にすることはなく、むしろ当たり前のことだと言えるでしょう。
断ることも大事!断り方を伝授
苦手意識があるのであれば、複数人での会話や遊びに無理に参加する必要はないでしょう。
ただ、職場での立場や今後の関係を考えると、簡単に断ることができない場合も多いと思います。
そういうときは、行けないことと行けない理由をハッキリと伝えること。そして、誘ってくれた人への気遣いの言葉を忘れないことがトラブル回避のポイントです。
断り方の具体例を下記で2つ紹介しているので、ぜひアレンジして活用してくださいね。
具体例【1】
「ごめん(行けない意思表示)、その日は別の友達と約束があって……(行けない理由)、せっかく誘ってくれたのに、時間がかぶってしまっていてごめんね(相手への気遣い)」
具体例【2】
「せっかく誘ってくれたのにごめん(相手への気遣いと行けない意思表示)。その日は実家の手伝いを頼まれていて(行けない理由)、楽しそうなのに残念」
心への負担を小さくする心の持ちかた
「断っても、誘われる」という場合や、「断りづらいから複数人で遊ぶことにした」という場合には、心への負担を小さくしながら参加するのがオススメです。
みんなが嫌な気持ちにならないよう、一生懸命に配慮しながら接しているのに、周りの人たちはそのように接してくれないこともあるでしょう。
すると、疎外感を覚えてしまい、「上手にまわりにとけこめない」、「1人ぼっちだ……」、「虚しい。来るんじゃなかった」という気持ちになってしまうことが少なくありません。
けれど、そんなふうに悲観することはありません。
そんなとき、「この人たちはいま、脳の処理が追いついていないだけなんだ」とまわりを労わってあげることで、モヤモヤとした気持ちも少なくなります。
「みんな、苦手なことをやっているんだから、私が話そうとしたタイミングに話はじめたり、もう1人の人にばかり話し込んでしまったりすることもあるんだ」と受け止めることで、心の負担も軽くなりますよ。
複数人での会話や遊びで気をつけること
ここまでで紹介したように、「複数人での会話や遊びが苦手な人は、とても多い」ので、相手を自分自身にあてはめて対応するのがオススメです。
たとえば、3人で話しているとき、自分ではなくもう1人のほうばかりを見て話されたら、疎外感を覚えて寂しく感じてしまう人も少なくないでしょう。
そのため、まんべんなく全員の顔を見ながら話すようにします。
難しい場合は、「右の人を見たら左の人を見る」という繰り返しでもいいでしょう。
また、自分自身が聞き手のときも話し手のときも、できるだけ明るい表情で相手の目を見ながら、タイミングよく相槌を打つようにすると印象がよくなります。
もし、あなたが聞き手のとき、Aさんが話している途中でBさんが意見を言ったときは、Bさんのほうに視線を向けることで、Bさんも「聞いてもらっている」と感じられます。
「自分だったらこうしてもらえると、複数で遊んでも居心地がいいな」という立ち居振る舞いをして、その場の雰囲気をよいものに変化させてみてくださいね。
複数人での会話や遊びが苦手なのは自然なこと
今回紹介したように、複数人での会話や遊びが苦手なことは、脳の処理能力が追いついていないことと関係している可能性が高いことがわかってきています。
そのため、劣等感やネガティブな感情を持つ必要はありません。
自分を責めず、ときには複数での遊びを断ったり、どうしても複数で遊ぶときには心の負担を軽くしたりする方法を試してみてください。