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完全室内飼いの猫にとって、家の外は未知の世界です。興味本位でうろうろしていて気づいたら迷子になっていたなんてことも!もし迷子になってしまったら、飼い主がすべきことをまとめました。
猫が脱走する理由
たまたま窓や玄関ドアがあいていて外に出られる機会があった、大きな音に驚いたなど、脱走する理由はいくつもあります。
また引越ししたばかりの新居や旅行先、動物病院など、今いる場所にストレスを感じている時も脱走することがあります。
外に出てしまったけれど、野良猫に追いかけられたり、うろうろしたりしているうちに家に帰れなくなるケースが多いのではないでしょうか。
猫が脱走しやすいルート
・玄関
・窓
・ベランダ
いなくなったと気づいたら?
まずは家の中で名前を呼びながら探してください。家の中にいる場合、大声で呼ぶと飼い主が怒っていると思って出てこないことも。
優しく名前を呼びながら、押入れやクローゼット、家具の裏や下、洗濯機の中など、猫が隠れやすいところをくまなく探しましょう。
家の中にいない場合は?
もし家の中で気配がしない場合は脱走した恐れがあります。
両隣・裏の家から探し始め、物置などの下や裏、エアコンの室外機周辺、物が置いてある近辺を重点的にチェックしてください。
猫が普段起きている時間帯(夕方や夜)に捜索活動をしましょう。
猫は濡れるのを嫌うので、雨の日は濡れていない場所を探してみてください。
完全室内飼いの猫を探すポイント
不妊手術済みのメスは半径50mくらいを中心に、去勢手術済みのオスは半径100mくらいを中心に、手術をしていないオス・メスは半径200~300mくらいを中心に探してください。
外飼いの猫は行動範囲が3〜5倍になることもあり、捜索範囲を広げる必要があります。
(1)自宅の場所を教える
猫が自分で入れるように、窓やドアを少し開けておくのがオススメ。入り口付近にはいつも食べているエサや好物のおやつを置いておきましょう。
猫の嗅覚は人間と比べ、数万倍〜数百万倍も鋭いといわれています。その嗅覚に期待し、玄関や庭に使用済みの猫砂をまく、猫のニオイがついた愛用品を置くなどしましょう。
帰り道がわからなくなって迷子になっている場合でも、自分のニオイを頼りに戻ってくるかもしれません。
(2)ポスターやチラシを作る
近所にポスティングをする小さめのチラシ(B6〜A5サイズ)と、動物病院やお店など目立つ場所に貼る大きめ(B5〜A5サイズ)の2種類を用意してください。
迷子になった猫の特徴(柄や耳やシッポの形、首輪の色など)がよく分かる写真を使い、特徴をシンプルに記載しましょう。
ポスターを貼る位置は、子供が見てくれることも考えて大人の目線よりも下の位置に、貼る場所は町内の掲示板やコンビニ、美容院、動物病院、ペットショップなど、人や動物を飼っている人が集まる場所がオススメです。
貼るときは無断で貼らず、必ず許可を得てから貼るようにしましょう。
大阪市のホームページ(https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000471139.html)では、迷子動物の捜索ポスターのテンプレートが無料でダウンロードできます。
(3)迷い猫の掲示板やSNSで呼びかける
迷子になった猫、保護された猫を掲載する“迷い猫”掲示板をチェックしましょう。また「Twitter」や「Facebook」、「Instagram」といったSNSを通して拡散してもらいましょう。
猫は迷子になった場所から50mくらいのところにいることが多いので、もしかしたらSNSはあまり意味がないかもしれませんが、近所のコミュニティなら気にしてくれる人もいるかもしれません。
(4)ペット探偵を頼む
どうしても見つからない場合はプロにお願いするのも手です。
現場付近の捜索はもちろん、ポスターやチラシの作成、聞き込み調査などをしてくれます。
発見率は70〜80%だそうで、失踪から発見までの期間が1週間以内であれば、見つかる可能性が高くなってきます。
料金は会社によってさまざまです。のちのちトラブルにならないよう、事前にしっかりと確認してください。
(5)迷い猫の届け出をする
保健所や動物管理センター、最寄りの交番、道路清掃を管理している清掃局などに連絡をして、猫の特徴などを伝えましょう。
『おおさかワンニャンセンター』(https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000003676.html)ではホームページで収容動物の情報が見られます。
愛猫を発見したら
猫を見つけたけれど捕まえようとしたら逃げる場合は、猫の名前を呼びながら距離をとりつつ見守りましょう。
興奮状態になっていて警戒心がむき出しになっている可能性があるので、とにかく捕獲を焦らないこと。
猫の好きなおやつなどを近くに置くなどして見守り、猫が落ち着いてきたらバスタオルや毛布などで包んで保護しましょう。
怪我がないか確認し、念のために動物病院へ連れて行ってください。
猫の脱走防止対策
今後脱走しないように防止柵を設置する、窓は網戸のガードを強化し、ロックをかけるなどの対策をするようにしましょう。
また、もし迷子札やマイクロチップを装着していなかった場合は、これを機に装着することを考えてみてはいかがでしょうか。
アメリカでは5年前に行方不明になった猫が、1,900km先で発見された例もあります。保護された猫にはマイクロチップが埋め込まれていたので、無事に飼い主にたどり着くことができました。
まとめ
我が家のサビ猫は脱走し、5日間迷子になったことがあります。近場から探したのですがなかなか見つからず、最終的にはポスターを見た近所の方が保護してくれました。もし飼い猫が脱走してしまっても、諦めずに探してくださいね。