【司会】まずはひと言ご挨拶をお願いします。
【佐々木蔵之介(以下、佐々木)】大阪の皆さんにお会いするのを楽しみにして来ました。大阪ではこの映画の上映は初めてですが、今日はよろしくお願いします。
【永作博美(以下、永作)】こんなにたくさん来ていただいて嬉しく思います。この映画は間違いなく楽しめます。どうぞ最後までよろしくお願いします。
【司会】関西での舞台挨拶はいかがですか?
【佐々木】舞台でも、関西のお客さんは反応が早いんですよ。多分、これだけ(お金を)払ったんだから“モトを取ってやろう”ということだと思うんですけど(笑)。だから僕は、関西でやるのはすごく楽しいけどある意味シビアだと思ってます(笑)。
【司会】永作さんも大阪によく来られますか?
【永作】今年2月にも舞台でお邪魔してます。大阪の皆さんは、楽しみに来てくださってるということがわかるので、演劇でも映画でも安心してご紹介できますね。こちらから発したことに対して反応してくださるのは“モトを取らなアカン”ということなのかもしれませんけど(笑)、そういった交流ができるのが楽しいです。
【司会】本作は、実在のご夫婦の闘病ブログから生まれた作品ですが、最初に脚本を読まれた感想は?
【佐々木】闘病ブログを読む前は落ち込むかなと思いましたが、(読んでみたら)楽しく話が進んでいく。また、悲しいのかなと思いきや、頑張っている。つらいのかなと思うと、笑っている。(気持ちが)落ちるのではなくて、次に向かっていく感覚は初めて。でも、それって日常のことやと思うんです。どんなことがあっても日常を生きていくという。だから、97分の映画なのであっと言う間なのですが、不思議と頑張ろうと思える映画になったと思いますね。
【永作】悲しいイメージを連想して読んだのですが、泣きながら笑ってましたね。脚本には、怒涛のように過ぎていく人生がありましたし、過去の自分に(幽霊となった)自分達がツッコむという構成も新しくておもしろかったです。感情のヒダがたくさん隠れている脚本でしたね。
【司会】お2人は夫婦役としては初めてではないんですよね。
【佐々木】10年ほど前にドラマで夫婦役をしまして。だから何も打ち合わせをしなくても、お互い相手にゆだねて楽しんでましたね。
【永作】掛け合いも、2人で競いあっているようなセリフがあったので、役柄同様、本人達も楽しんでやらせていただきました。
【佐々木】実際に直面しているのは絶望ですが、それでも生きようとしているというのがなんとも切ないです。永作さんもおっしゃっていたみたいに、過去の2人を現在の2人が見ているんです。でも現在の2人の片方は亡くなっているという、これがなんとも言えない状況で、最初に脚本を読んだとき、これを監督がどう撮るんだろうと思いました。
【司会】大阪のファンの皆様へ、見どころとメッセージをお願いします。
【佐々木】あのときあんな態度をしていたけど、(実は)あんな気持ちだったんだとか、あのとき言えなかったけどこう思ってたんだとか、このあとの展開がわかっているけど、2人が頑張っているのが切なかったり……。本作の醍醐味は、そういうところなんですよね。
【永作】2人とも二十歳から演じてます(笑)。当日は佐々木さんを直視せず、私もなるべく鏡を見ないように現場に向かって頑張りました(笑)。
【司会】最後に会場のお客様へご挨拶をお願いします。
【永作】(関西弁で)めっちゃおもしろいんで、観てな(笑)! フランクすぎてすみません、ぜひ観てください。皆さんにご覧になって思ったままを伝えていただけると嬉しいです。原作は闘病ブログですが、それぞれがしんどいなかでも人を思いやるという気持ちが詰まってます。そして“明日からまた決意を新たに頑張ろう”と思っていただけると嬉しいです。
【佐々木】ただ“つらい・苦しい”というだけではなく、とても希望にあふれた映画です。今を大切にしよう、今近くにいる人を大切にしよう、そして今を生きようという力が湧いてくる映画です。楽しんでください。
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『夫婦フーフー日記』
【STORY】
作家志望のダンナ・コウタ(佐々木蔵之介)は、本好きなヨメ・ユウコ(永作博美)と出会って17年目にしてついに結婚。直後、妊娠とガンが発覚し、幸せな新婚生活は闘病生活へ。ヨメの病状をブログで報告しはじめるダンナ。しかし、入籍からわずか493日後、ヨメとの別れが訪れる。悲しみに暮れるダンナにブログの書籍化の話が舞い込み、念願の作家デビューに現実逃避するダンナ。そこへ突然、死んだはずのヨメが現れた! 果たして、これは幻影か、現実なのか? ヨメのいない世界で、死んだはずのヨメと、ヨメが元気だった世界をふり返るダンナ。やがて、生きている間には伝えられなかった、それぞれの想いが明らかになる……。
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【公式HP】 http://fu-fu-nikki.com/
【原作】 川崎フーフ『がんフーフー日記』(小学館刊)
【監督】 前田弘二
【脚本】 林 民夫、前田弘二
【出演】 佐々木蔵之介、永作博美、佐藤仁美、高橋周平、
並樹史朗、梅沢昌代、大石吾朗、吉本選江、宇野祥平、小市慢太郎、杉本哲太 ほか
2014年/日本/1時間37分
【配給】 ショウゲート
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5/30(土)公開
【大阪】 大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、MOVIX八尾、MOVIX堺、TOHOシネマズ鳳、イオンシネマ茨木、イオンシネマりんくう泉南
【京都】 MOVIX京都、T・ジョイ京都、イオンシネマ高の原、イオンシネマ久御山
【兵庫】 OSシネマズミント神戸、MOVIXあまがさき
【滋賀】 イオンシネマ草津
【和歌山】 イオンシネマ和歌山
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