目次
夏よりも高い冬の電気代
毎月の固定費は、支払い続けるものだからこそ節約したいもの。固定費のひとつに電気代があります。家計管理をしていると、電気代が夏よりも冬の方が高いことに気づくかもしれません。
夏にはクーラーを使い、冬には暖房を使うので、夏も冬も同じくらいの電気代になるのでは……と思われがちですが、実際は夏のクーラーよりも冬の暖房の方が電気を使っているのです。
総務省の電気使用量の推移を見ても、7~9月よりも1~3月の方が電気使用量は多くなっています。
参考:総務省 電気使用量の推移
同じエアコンを使っているのになぜ冬が高い?
ここでひとつの疑問が湧いてきます。同じエアコンを使っているのに、なぜ冬の電気代のほうが高くなるのでしょうか。
それは、冬の方が外気温との差が大きいからです。
外気が35℃の夏の日に、快適に過ごすためエアコンを25℃に設定したとします。その差は10℃。
一方、外気が5℃の冬の日に、部屋を暖めるためエアコンを25℃に設定するとその差は20℃にもなります。
同じ25℃の設定でも、冬の方が外気温と設定温度の差が開くので、その分消費電力が高くなります。
電気代が高くなる冬ならではの理由は他にも
エアコンの消費電力が冬の方が高くなるだけでなく、その他にも冬ならではの理由があります。
日照時間が短い
冬は、夏に比べると日照時間が短くなります。冬の朝は明るくなるのが遅いですし、夜暗くなるのは早くなります。
そのため、家の中の照明を利用する時間も長くなり、冬の電気代が高くなる原因の一因になるのです。
洗濯物がかさばる
冬服は夏服に比べるとかさばり、洗濯機の使用回数が増えたり、乾きにくくなったりします。そのため乾燥機の利用も増えがち。小さなことですが、冬には夏よりも電気を使う機会が増える原因があちこちに潜んでいます。
冬の電気代をどう節約する?
冬の電気代が高くなる原因は分かりましたが、肝心なのはどう節約するかです。節約する方法を見てみましょう。
エアコンは自動運転モード
エアコンがもっとも電力を消費するのは、設定温度まで室内を暖めるときと言われています。エアコンは運転モードを自分好みに設定できるので、なんとなく電気代を節約できそうな「弱モード」に設定していませんか?
エアコンの電気代を一番節約できるのは「自動運転モード」と言われています。
冬の電気代を節約するなら、一気に室温を設定温度まで上げ、そのあとは温度をキープする「自動運転モード」がおすすめです。
エアコンはつけっぱなしがいいことも
一人暮らしだと、ちょっと近くのコンビニまで行きたいというときもエアコンは切るかもしれません。誰もいない部屋でエアコンをつけておくのは電気代の無駄と考えるからです。
さきほども触れたように、エアコンは設定温度まで上げるときが一番電気を消費します。近くのコンビニに行くだけの外出なのであれば、つけたり消したりをせず、つけっぱなしにしておいて室温をキープしておくほうが節約できることもあります。
窓から熱が逃げないようにする
せっかく室内を暖めても、窓から熱が逃げてしまいます。これは窓が開いているということではなく、ガラス一枚では薄いということ。窓の断熱をして、熱が逃げるのを防ぎましょう。
例えば、カーテンを薄手のものから厚手のものに変えるだけでも効果は期待できます。窓ガラスを断熱ガラスや二重ガラスにすれば効果はあるけれど、一人暮らしではなかなか難しいもの。カーテンを断熱カーテンにすることならできるかもしれません。
また、断熱シートや断熱フィルムを窓に貼る方法も効果が期待できますよ。
エアコンだけに頼らない
エアコンは広い空間を暖めるのに有効な暖房器具です。ファミリー世帯であればリビング全体を暖めたいかもしれませんが、一人暮らしなら自分が暖かくなれば良いとも考えられますよね。
ピンポイントで暖めてくれる電気こたつや電気毛布、電気ブランケットなど、他の暖房器具も上手に駆使すると電気代の節約につながります。
料金プランの見直しも効果的
携帯電話などのように、電力会社にも料金プランがあります。
例えば『関西電力』では、電気とガスをまとめるとことでおトクになる「なっトクパック」というプランがあります。
【「なっトクパック」とは】
電気は『関西電力』、ガスは『関電ガス』という方におトクなプランが「なっトクパック」です。
『関西電力』の「なっトクでんき」と、『関電ガス』の「なっトクプラン」を組み合わせたもので、このプランにすると、電気料金の一般的なプラン「従量電灯A」よりも電気代がおトクになり、ガス代もおトクになります。
料金プランそのものを見直すと、冬だけでなく年間通しての節約にもつながりますね。どのような料金になるか、公式HPでシミュレーションをして検討すると良いかもしれません。
まとめ
削れる部分を上手に削るのが節約上手。暖房を使わない、寒くても我慢するということではなく、賢く節約できる方法を取り入れましょう。