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抜け毛の対策をすることで、毛玉を吐く回数や皮膚病になるリスクを減らすことできます。年に2回ある“換毛期”を上手に過ごして、愛猫と快適に暮らしましょう。
猫の換毛期
猫には年に2回、大量に抜け毛が発生する“換毛期”があります。
気温や気候の変化に対応するために、暖かくなる3月ごろと、寒くなる11月ごろに生え変わります。
猫の被毛の仕組み
猫の被毛はオーバーコート(外側に生えている毛)とアンダーコート(内側に生えている毛)のダブルコートになっているのがほとんどです。
オーバーコートは紫外線や汚れから皮膚を守る、アンダーコートは保温の役割があります。
夏毛と冬毛の違い
夏毛は少し硬いのが特徴で、毛の生える密度が低く、全体的にすっきりと見えます。
反対に冬毛は1つの毛穴から4〜6本も細い毛が密集して生えてくるので、夏に比べるとボリュームがUPします。
毛玉&抜け毛対策
やわらかい被毛に包まれたもふもふの猫はとにかくキュート♪
しかし、家中に毛が散らばる、猫がよく毛玉を吐くようになったなど、問題点も出てきます。お風呂に入れたりこまめにブラッシングをしたりと、しっかりとお手入れをしてあげることが大切です。
抜け毛が原因で引き起こされる主な病気
猫は毛づくろいをする習性を持っています。飲み込んだ毛玉は通常は便として排出されますが、たくさんの毛玉を飲み込んだ場合は病気になることも。
吐いたものに毛が混じっている場合は注意してください。
毛球症
毛づくろいした時に飲み込んだ毛が胃の中で塊となり、その毛玉によって引き起こされる消化器の病気です。
毛玉が胃や腸内に溜まって、排出できなくなり、嘔吐や食欲不振、便秘などの症状が見られます。
軽度の場合は毛球除去剤などを使いますが、胃の中の毛玉が大きくなった場合は内視鏡での摘出や開腹手術によって胃から毛玉を取り出すこともあります。
胃炎・食道炎
胃の中に溜まった毛玉が粘膜を刺激し、胃が荒れて胃炎を引き起こすことも。また嘔吐を繰り返すことで食道炎になることもあります。
猫の毛のお手入れ
短毛種の場合
通常は週に2〜3回のブラッシングでOKですが、換毛期には1日1回のブラッシングがオススメです。
長毛種の場合
通常は1日1回のブラッシングでOKですが、換毛期には朝晩2回のブラッシングが理想です。長毛種は毛が絡まりやすいので、毛のもつれや毛玉をていねいに解きほぐしてから全身の毛の流れをきれいに整えてあげてください。
ブラッシング以外の対策
食物繊維が豊富に含まれた毛玉ケア専用のキャットフードに替える、猫草を置く、サプリメントを与えるなどの方法があります。
新しいフードに替える場合は、一度に切り替えると食べなくなることも。
従来のフードに新しいフードを少しずつ混ぜていき、徐々に新しいフードの割合を増やしていきましょう。
ブラシの選び方
猫用のブラシにはさまざまな形があります。愛猫の毛の長さや用途に合わせて選んでくださいね。
・ラバーブラシ(ブラッシングが苦手な猫にオススメ)
・獣毛ブラシ(毛ヅヤを出す)
・アンダーコート用ブラシ(アンダーコートのみをごっそりと掻きだす)
・コームブラシ(毛並みを整える)
・ピンブラシ(もつれた毛をほぐす)
・スリッカーブラシ(長毛種にオススメ)
猫毛フェルト作りにチャレンジしよう
ブラッシングをして溜まった大量の毛を捨てるのはもったいないと思ったことはありませんか? そんな時は猫の毛を使って“猫毛フェルト”を作りましょう。
準備
(1)愛猫をブラッシング
(2)溜まった抜け毛をほぐして水で洗う(お湯はNG)
(3)洗剤を使って軽く洗う(お湯はNG)
(4)しっかりと水ですすぎ、汚れが取れたら熱湯を加えて冷めるまで待つ
(5)乾かす
毛玉ボール
溜まった抜け毛を手でくるくると丸めていくだけで、簡単に毛玉ボールができあがります。
愛猫のおもちゃにするのはもちろん、アクセサリーのパーツなどにするのも◎。愛猫の分身を身につけることができますよ。
猫の帽子
抜け毛を集めて、手で帽子の形に整えましょう。自分のニオイがする帽子なら気難しい猫もかぶってくれるかも?
マスコット
ニードルなどを使えば羊毛フェルトと同じようなマスコットを作ることもできます。不器用だから作る自信がないという人はオーダーするのもオススメ。
詳しくは「猫毛フェルト」で検索してみてくださいね。
まとめ
冬はもふもふになってかわいさがUPする猫ですが、抜け毛で体調が悪くなったりします。ブラッシングをしっかりとして、溜まった毛でぜひ“猫毛フェルト”にもチャレンジしてくださいね。