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「リボベジ」って何?
野菜の切れ端や根っこから再び野菜を育てるリボーンベジタブル、通称「リボベジ」。
外出がままならなかった時期以降、家での時間を充実させようと始めた人もいるかもしれません。
家計に優しい上、フードロスを減らす取り組みに繋がることも注目されている理由でしょう。後でもっとご紹介しますが、リボベジの魅力はそこに留まりません。
また基本的には水に浸けて育てる「水栽培」ですが、広くは水に浸けて根が出たものをさらに土に植え替えて育てる「土壌栽培」も含むのだそうです。
今すぐ始めたくなる!リボベジの魅力5つ
野菜は買う方が簡単だし早いのに、なぜ自ら栽培する人が増えているのでしょうか。
リボベジの魅力を掘り下げてみます。
【1】なんといってもエコ!
家庭菜園は、個人単位で簡単に始められる持続可能な取り組みのひとつ。
常に何種類かの野菜を栽培しておくことで、野菜を買う機会も減ります。
リボベジは経済的にもエコと、嬉しいこと尽くしなのです。
【2】どこでもできる手軽さ
肥料や複雑なノウハウは必要なし、水と器があれば始められる手軽さも人気の理由です。
庭やバルコニーなど広いスペースがなくて家庭菜園を諦めていた人も大丈夫。キッチンの空いたスペースや陽の光が差し込む窓際など、家の中で少しのスペースさえあればプチ家庭菜園に早変わり!
【3】癒しの緑を育てる楽しみ
緑のある空間って素敵です。観葉植物を育てたくても、面倒を見る自信がなくて躊躇していた人にもオススメ。
豆苗などは数日でニョキニョキ育ち、その様子を観察しているだけでも心が和みます。リボベジには植物を育てるという楽しみもあるのです。
観賞も食べることもできる緑のインテリアは、一石二鳥と言えそうです。
【4】育てるのは栄養価の高い部分
スーパーではあまり手に入らない葉っぱの部分。葉や根は実の部分より栄養価が高いとも言われています。
リボベジで育てるのはまさにその部分というのも魅力です。
【5】「SNS映え」する
リボベジ自体は実践している人は今までもいましたが、再び注目されるきっかけとなったのがSNSだとか。
野菜の日々の成長や観葉植物のような見た目は、つい写真を撮ってアップしたくなるのかもしれませんね。
押さえておきたい育てるときのコツ4つ
初めてでも成功しやすいリボベジですが、いくつかコツがあるのでご紹介します。
【1】大きめの切れ端を用意する
水に浸して育てる栽培方法は切れ端の養分で成長します。だから大きめの切れ端だとよりよく育つのだそうです。
【2】直射日光は避ける
観葉植物と同様、直射日光は避けましょう。
葉が日焼けして変色する可能性があります。葉を収穫するリボベジなので気を付けて。適度な光の入る、明るいスペースが向いています。
【3】水分量と水質管理
水に浸かり過ぎると腐ってしまうため、どの野菜も水分量は平均的に少なめです。
また水を清潔に保つことや温度の管理もとても大切。
こまめにチェックして濁っていたら変えてあげましょう。
夏の暑さや冬の暖房が効いた空間では特に水温に気を付けて、なるべく直接熱の当たらない場所に置くようにしましょう。
農薬や化学肥料が少ないものを選ぶ
リボベジ自体は基本水で育てるため農薬は使いませんが、使う野菜のヘタや切れ端もできるだけ無農薬や減農薬、特別栽培などで作られたものを選びましょう。
そういったオーガニック野菜などは、通常の野菜より値段は少し高め。でもリボベジとして再生利用するとコスパも上がります。お得で美味しく、体にも優しいなんて理想的!
リボベジにおすすめの野菜と使い方
野菜の種類によってリボベジの方法に違いがあります。
大まかなコツは前述の通りですが、それぞれの野菜についての特徴も知っておきたいですよね。
豆苗
リボベジ初心者さんにピッタリ!
豆苗は成功しやすい野菜の代表格です。
根っこから約3cm上部分をカットし容器に入れ、根の半分ほどが浸かるように水を張ったら準備OK!
水を入れる際、豆のところまで浸けないように。そして毎日流水で根を洗い、水をこまめに変えることをお忘れなく。
約1週間で収穫できるほど育ち、うまくいけば2回は収穫できますよ。また収穫した豆苗は炒め物やサラダなど、使い勝手もいいのでオススメ!
ネギ
ネギも比較的簡単なリボベジ向き野菜。
成長点が根に近い部分にあるため、根の上数cm以上を残してカットし、ジャーやコップなど高さのある容器に入れます。その際バラバラになるのを防ぐため、輪ゴムなどでまとめておきましょう。根の部分まで水に浸けたらOKです!
1週間ほどで15cmほどの長さになり収穫のタイミングに。
うまくいけば数回は収穫ができる再生力の高い野菜。日に日に成長する姿にきっと、愛着が湧いてくるはずです。
ネギは日本の食卓では欠かせない薬味であり野菜。新鮮なネギを使うと料理の質もグッと上がりそう!
人参・大根
どちらの野菜も実より葉の方が栄養価が高いとされているのに、スーパーなどではなかなか手に入らない貴重な部分。リボベジならその葉を育てられますよ。
根と葉のあいだにある「成長点」が盛り上がったものを選んで。ここは成長するための栄養が集まってくるポイントなのです。
そして切れ端はできれば厚め(3cmほど)にカットしましょう。薄く切ると水に浸けた部分から腐ってしまうことも。また水に浸けるのは断面部分のみが望ましいです。
2週間を目安に収穫し、葉は油と相性がいいため炒め物にしたり、味噌汁の具としても重宝します。
まとめ
リボベジについて、始め方やコツをご紹介しました。
切れ端や根など、今まで捨てていた方も多いはず。難しく考えるより始めてみてはいかがでしょう。コツさえ掴めばニンニクやキャベツなどさまざまな野菜で応用ができますよ。
あなただけの簡単プチ菜園作りを楽しんで!