目次
アロマバスとは
アロマバスとはお湯の中にエッセンシャルオイルを落とし、香り豊かな入浴を楽しむ沐浴法のこと。
オイルの香りを湯気とともに浴室内に充満させる芳香浴法、呼吸器から効率的に植物の成分を取り入れる吸入法、温熱効果のある沐浴法が一度にできる、リラクゼーション効果の高い入浴法なのです。
エッセンシャルオイルを正しく使ったアロマバスは体を温めてくれる効果も。寒さの厳しい今の時期にピッタリですね。
エッセンシャルオイルの注意点
エッセンシャルオイルは植物から抽出した原液のため、そのまま使うのはNG。
特に柑橘系など、オイルによっては肌にピリピリとした強い刺激を受けることになり、危険なので注意が必要です。
またエッセンシャルオイルを使用した残り湯は、オイルや基材などでシミや変色の原因になることもあるので、洗濯などに再利用しない方が良さそうです。
アロマバスに適さないオイル
刺激の強さからアロマバスに適さないエッセンシャルオイルも。
知っておくことで肌への刺激を防ぐことができます。特に身近なオイルの中から気を付けたいのはこのようなものがあります。
●シナモン・リーフ
●フェンネル・スイート
●ジンジャー
●レモングラス
●ペパーミント
●ティートリー
※上から順に刺激が強いとされています
アロマバスの楽しみ方
エッセンシャルオイルを使った、具体的な入浴法(アロマバス)を紹介します。
エッセンシャルオイルを基材と混ぜる
エッセンシャルオイルはそのままではお湯に混ざらないので、希釈するための基材が必要です。
それぞれの基材との相乗効果で、オイル以上の効能も期待できるので目的に合わせて選んでみて。
また特に肌が敏感な方は、エッセンシャルオイルの量を少なめから徐々に増やすように。最初から多く入れると刺激が強過ぎる場合があります。
■「重曹」ですべすべ肌に!
【材料】重曹:大さじ3、エッセンシャルオイル:1~5滴
重曹に含まれるアルカリ成分には、肌表面の角質を除去する働きが。殺菌効果もあり、肌荒れにも作用するとされています。
重曹を選ぶときは掃除用はNG!食用や食用グレードと記載があるものを使いましょう。
■「天然塩」でスッキリと!
【材料】天然塩:大さじ3、エッセンシャルオイル:1~5滴
【作り置き用材料】天然塩:200g。エッセンシャルオイル:8~15滴
発汗作用や浄化作用があるとされる天然塩と、エッセンシャルオイルの香りが相まってスッキリ気持ちよく汗をかくことができそう!モヤモヤした気持ちを抱えているときなど、一日の終わりにおすすめです。
天然塩を使った入浴剤は「バスソルト」として販売されていますよね。
手作りする場合は多めに作って、ガラス瓶など水分の入らない容器に保存しておき、入浴のたびに使うと毎回作る手間が省けます。ただ、なるべく早く使い切ることも忘れないで。
■「ハチミツ」で保湿効果に期待
【材料】ハチミツ:大さじ3、エッセンシャルオイル:1~5滴
とろんとした質感のハチミツが、冬のカサカサ肌を優しく包んでくれます。肌をしっとりとさせてくれる保湿効果や、炎症を鎮める作用が期待できます。
■「キャリアオイル」で簡単に
【材料】キャリアオイル:小さじ2、エッセンシャルオイル:1~5滴
基材にするキャリアオイルは主に植物オイルで、アーモンドオイル、オリーブオイル、ホホバオイルなど種類も豊富。この基材選びも楽しみのひとつでしょう。
保湿効果もバッチリとされ、冬には特におすすめの基材です。
■「ミルク」でいつもと違うバスタイム
【材料】ミルク:コップ1杯程度、エッセンシャルオイル:3~5滴
ミルクには保湿効果もあるので、しっとり効果が期待できます。白く濁った湯に、本格的な入浴剤のようなワクワクした気分も。
ただミルクの性質上腐りやすいので、終わったらすぐ湯舟を掃除しましょう。
アロマの「バスボム」を手作り
美容やコスメコーナーなどで見かけるバスボム。
好きなオイルを使ってオリジナルバスボムを手作りしませんか。
【材料】(1個分)
■重曹:大さじ2
■クエン酸:大さじ1
■塩or片栗粉:大さじ1
■精油(エッセンシャル):5滴まで
■水:少々
■食用色素:お好みで(スーパーの製菓売場などで購入可)
■容器(柔らかいシリコン製がおすすめ)orラップ
■霧吹き
(1)食用色素を使う場合、まず塩と混ぜる
(2)そこへエッセンシャルオイルを加える
(3)重曹とクエン酸を加える
(4)霧吹きで少しずつ水をかけて湿らせる
(5)容器に詰めるか、なければラップでおにぎりを握るように丸める
(6)ギュッとまとまったら、柔らかいうちに容器から出して乾燥させる
「重曹:クエン酸」を「2:1」の割合で作ること。そして塩や片栗粉はクエン酸と同じ分量にするのがポイント。ポイントを抑えたら、複数個作る場合でも応用できますよ!
冬の気になる症状におすすめのオイルとブレンドのコツ
冬に陥りやすい症状におすすめのオイルのブレンドの組み合わせには、どのようなものがあるでしょうか。
コツはフローラル系・柑橘系・樹脂系・スパイス系など、系統が同じ、もしくは似たものを選ぶといいようです。
好きな香りで自由に作るのがブレンドの醍醐味ですが、参考までに一例を上げてみます。
必ず沐浴法での使用が可能なものを選び、配合はお好みで!
トラブル肌には「フランキンセンス×ゼラニウム」
甘さのあるスパイシーかつスッキリした香りのフランキンセンスと、女性に人気のローズのような香りのゼラニウムの組み合わせは、とてもリッチで優雅な印象。
フランキンセンスには収れん作用や抗菌作用があり、エイジングケアにも効果があるそう。
ゼラニウムは女性ホルモンのバランスを整えるという報告も。基礎化粧品に多く使われているのも特徴です。
ストレスには「ネロリ×サンダルウッド」
フローラル系のネロリとオリエンタル系のサンダルウッドが相性ピッタリです。
ネロリは心を明るく照らして心を整えてくれるほか、ストレスによる冷えや滞りを改善してくれる作用があるとされています。サンダルウッドは甘さを含んだウッディな香りで緊張や不安から解放してくれるのだとか。
むくみ対策には「グレープフルーツ×サイプレス」
動くことが少なく代謝が滞りがちな冬にはむくみ対策がマスト!
爽やかで甘酸っぱいグレープフルーツの香りと森にいるような香りのサイプレスは、オススメの組み合わせです。どちらも体内の水分を調整し、余分なものを排出する働きがあります。
まとめ
寒い一日の終わりに浸かるアロマバスは、至福のひとときになるでしょう。
エッセンシャルオイルと基材の組み合わせ次第で、バリエーション豊富に楽しめるのも魅力のひとつです。
さらに手作りしたバスボムは、友人におすそ分けしてあげるときっと喜ばれるはずですよ!