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人生に3回あるお金の貯めどき
意識しておかないと、お金を貯めるのは難しいものです。
けれど、意識していてもお金を貯めにくい時期というものもあります。
20代は貯めにくい時期だと思っていませんか?
「いずれ貯められる時期が来る」……そう思っている方は多いかもしれません。
人生には貯めどきが3回あると言われています。まずはその貯めどきについて知っておきましょう。
貯めどき(1)「結婚前」
まず1回目の貯めどきは結婚前。
働いて得たお金はすべて自分のものとして使える時期です。買いたいものがたくさんあったり、お金をかけても手に入れたい時間があったりと、出費が多い時期のようにも感じますが、実は人生に3回しかない貯めどきのタイミングの1つとされています。
貯めどき(2)「子どもの小学校入学前」
結婚し、子どもが小学校へ入学するまでの時期は2回目の貯めどきと言われています。
子どもが誕生すると夫婦二人で暮らしていたときよりもお金がかかります。
継続的にかかるミルク代やおむつ代以外にも、衣類やおもちゃ、保育園代や幼稚園代も必要になります。
子どもが誕生する前に比べると支出は増えますが、それでもこの先の教育費を考えると貯金ができるタイミングです。
貯めどき(3)「子どもの独立後」
子どもが小学生になり中学生になり、成長が進んでいくと支出はどんどん増えていきます。
勉強面のサポートをしてもらえるよう塾に通わせたい、得意なことを伸ばせるよう習い事をさせてあげたいなど、子どもを思っての支出がおのずと増えていくことが想像できます。
習い事は必要ないという考えがあったとしても、中学・高校では部活でお金が必要になることもあります。
食べざかりを迎えると食費だけでも幼児期に比べるとずいぶん支出が増えるでしょう。
小学校入学から大学卒業までは貯金が難しいと考えると、その時期はトータルで16年間もあります。
この16年間を乗り越え、最後に訪れる貯めどきが子どもの独立後。高齢での出産であれば、子どもの独立後には定年退職しているということも考えられます。
子どもが独立するタイミングで夫婦が何歳になっているかで、3回目の貯めどきには貯められないということも考えられます。
20代独身は1回目の貯めどき
3回あるお金の貯めどきを紹介しましたが、そのうちの1回目「結婚前」に該当する方が特に多いのが20代です。
このタイミングを逃すことなく貯金できると、結婚を意識したときにお金の心配をしなくて済みますし、貯め体質を作るきっかけにもなります。
20代の平均貯蓄割合は?
欲しいものがたくさんあったり、お金をかけてでも手に入れたい時間があったりする20代。お金を使うか貯めるかを選択しなければいけないなら、使いたい気持ちが強くなることもあります。
なんとなく貯金しようかな……という気持ちでは継続が難しいかもしれませんね。
そこで知っておきたいのが、みんながどれくらい貯金しているかということです。
「金融広報中央委員会」の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和元年)」によると、20代の貯蓄割合の平均は16%となっています。このデータはボーナスなどを含み、年間手取り収入から何%を貯蓄したかというものです。
年間手取り収入の10~15%を貯蓄している人が一番多く全体の15.5%、次いで多かったのは35%以上を貯蓄している人で全体の13.8%でした。
参照:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和元年)」
貯金額はいくらを目安にする?
それでは、身近に感じられるように具体的な数字で見ていきましょう。
平均貯蓄割合を参考に手取り年収の16%を貯めるとすると、目安となる貯金額は以下のとおりです。
ボーナスの有無や金額は勤務先によって違い、景気にも左右されるものです。ボーナスからの上乗せをする・しないは状況に応じて参考にしてくださいね。
手取り年収が2,000,000円の場合
手取り年収が2,000,000円なら、年間320,000円が目安となる貯金額です。
320,000円を12カ月で均すと約27,000円。
毎月27,000円を貯金するか、ボーナス月は上乗せする方法もあります。
30,000円×2回の60,000円を上乗せすることができたら、月々の貯金額は22,000円です。
手取り年収が2,500,000円の場合
手取り年収2,500,000円なら、年間400,000円が目安となる貯金額です。
400,000円を12カ月で均すと約34,000円。
毎月34,000円を貯金するか、ボーナス月は上乗せして月々の貯金額を少し減らすか。
ボーナスから50,000円×2回の100,000円を上乗せしたら、月々の貯金額は25,000円が目安となります。
手取り年収が3,000,000円の場合
手取り年収3,000,000円なら、年間480,000円が目安となる貯金額です。
480,000円を12カ月で均すと40,000円。
毎月40,000円を貯金するか、ボーナス月に上乗せをするか。
ボーナスから50,000円×2回の100,000円を上乗せしたら、月々の貯金額の目安は約32,000円。
100,000×2回の200,000円を上乗せできるなら、月々の貯金額は24,000円が目安となります。
お金を貯めるコツ
目標があやふやなままだと継続するのが難しくなります。貯金を続けるコツは、目標金額をはっきりとさせること。
例えば手取り年収2,000,000円なら320,000円が年間貯金額の目安でした。
3年続けると960,000円にもなります。
3年で1,000,000円を目標に貯金すると達成感があり、貯金をすることの具体的な感触がつかみやすくなるでしょう。
1,000,000円の目標が達成できたら、自信につながるだけでなく次の目標設定もしやすくなります。
また、残ったお金を貯めるのではなく、貯めるお金を先に差し引いてしまうことも大切です。
会社の財形貯蓄制度を利用したり、貯金専用の通帳を作ったりして、お給料が入ったらまずは貯金をしましょう。
毎月自分でお金を振り分けてもよいですが、自動積立にしておくとラクして貯められるので継続しやすいですよ。
まとめ
「もっと余裕ができてから……」と貯金を先延ばしにしていた方も、同年代の平均貯金額を知ることで少し気が引き締まったのでは!?
人生に3回しかない貯めどきを逃すことなく捉えましょう。
継続して貯められたら、貯めていて良かったと思える日がくるかもしれませんね。