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一人暮らしの初期費用はトータル50万円ほど
一人暮らしをするなら住む場所の準備をしなければいけません。アパートやマンションを借りるにはまとまったお金が必要ですし、引っ越しや家具・家電を揃えるお金も必要です。
どれくらいのお金が必要になるのかが気になるところですね。
何にどれくらいのお金がかかるのか、詳しくはこのあと見ていきますが、必要な初期費用のトータルは500,000円ほどといわれています。
けれど、この金額は工夫次第で抑えることも可能です。
何にどれくらいのお金がかかり、費用を抑えるにはどのような方法やコツがあるのかを見ていきましょう。
一人暮らしにかかる初期費用
一人暮らしにかかる初期費用は、大きく分けると3つあります。住宅にかかる費用、引っ越しにかかる費用、家具・家電の購入費用です。
住宅にかかる費用
家賃は月収の2~3割が目安と言われていますが、アパートやマンションを借りるには、敷金・礼金・仲介手数料といった初期費用が必要です。東日本と西日本では初期費用の呼び方や目安となる金額が異なるので注意しましょう。
●敷金
契約中に滞納があった場合や、部屋を損傷させてしまった場合の修理費として、入居時に預けておくお金です。
退去時に敷金は帰ってきますが、家賃の滞納があったり、修理費用が発生したりすると差し引かれます。敷金は家賃の1~2カ月分が目安。
西日本では「保証金」と呼ばれていて、家賃の3~6カ月分が目安です。
●礼金
物件を所有する大家さんへのお礼です。お礼なので退去時にも戻ってくることはなく、家賃の1~2カ月分が目安。
西日本では「敷引」がこれにあたり、家賃の1~3カ月分が目安です。
例えば保証金300,000円、敷引100,000円の契約だった場合、退去時に敷引の100,000円は必ず差し引かれ、残り200,000円から修繕費を払い、さらに残ったお金が返ってきます。
●仲介手数料
物件を紹介してもらったお礼として、不動産会社に支払います。家賃の1カ月分+消費税が上限額です。
●前家賃
家賃は翌月分を当月に支払うのが一般的。これを「前家賃」と呼び、契約時には「日割りした当月分の家賃」と、「翌月分の家賃」を支払います。
●保証会社使用料
賃貸契約では、家賃を滞納した場合に代わりに支払い義務を負う連帯保証人を立てることが一般的です。親が連帯保証人になることが多いですが、連帯保証人を頼める人がいない場合は保証会社を利用し、保証会社使用料を支払います。目安金額は家賃の0.5~1カ月分です。
●火災保険料
賃貸契約では火災保険の加入をすすめられます。火災や地震などにより被害を受けた場合に補償され、目安金額は5,000~10,000円です。
これらの住宅にかかる初期費用は、まとまったお金が必要なことからできるだけ安く済ませたいものです。
礼金や仲介手数料が必要ない賃貸物件から探してみたり、仲介手数料がかからない仲介業者を利用したりといった工夫をするのも賢い方法です。
引越にかかる費用
一人暮らしの引越費用の相場は、15,000~40,000円くらい。ただし、引越の時期や移動距離によって金額は異なります。
3~4月といった繁忙期の引越費用は高くなります。
時期をずらすことが難しいなら、引越日を少しずらすだけで安く抑えることも可能です。週末ではなく平日の夜に引越するなど、業者に見積りを取るときは日時によってどれくらい金額が変わるのかも確認しましょう。
また、家具は新しく揃えるということであれば自家用車で荷物を運ぶなどして、引越代の節約をすることもできますよ。
家具・家電の購入費用
お気に入りの家具や家電で揃えたいけれど、あれもこれもリストアップしていくとかなり高額になってしまうことも。
家具や家電の金額の目安は以下のとおりです。
●炊飯器(3合):10,000~20,000円
●電子レンジ:10,000~20,000円
●洗濯機(5kg前後):30,000~40,000円
●ベッド・寝具:20,000~50,000円
●カーテン(1カ所):5,000~10,000円
費用を抑えるなら、新品にはこだわらずリサイクルショップや各種フリマサイト、家具のサブスクを利用するのもおすすめです。
【アラサー女性】月々の生活費はどれくらい必要?
一人暮らしをするにはどれくらいの生活費がかかるのか、イメージしておくことも大切です。
「家計調査 家計収支編 単身世帯 2019年」によると、34歳以下女性の消費支出は178,958円です。内訳は以下を参考にしてくださいね。
●食費:39,005円
●住居:34,873円
●光熱費:7,497円
●生活雑貨:3,551円
●被服費:11,357円
●医療費:6,268円
●交通・通信費:26,877円
●教養娯楽:18,841円
●美容費:16,295円
●交際費:14,099円
●その他:295円
参照:家計調査 家計収支編 単身世帯 2019年
節約を意識すれば生活費は引き締められる
具体的な数値を知ることで「こんなにも必要なの?」と思うかもしれませんが、節約を意識すれば生活費もカットできます。
食費を節約
食費を節約するなら、自炊は基本。働きながらの自炊は負担に感じることもあるかもしれませんが、買い物回数を減らすだけでもグッとハードルが下がります。
スーパーに行く時間が取れないということなら、ネットスーパーの活用もおすすめ。スマホから必要なものを注文し、自宅まで届けてもらいましょう。ベッドの中や電車などの移動中にも買い物を済ませることができます。
レジに並ぶ時間や袋づめの時間もカットできますよ。
光熱費を節約
光熱費は季節によっても変動しますが、日々の工夫で節約は可能です。
家電を使っていないのにコンセントにつなげていると、電気を消費しています。これを待機電力と呼び、電気代の10%を占めているそう。普段あまり使わない家電のコンセントは外しておくようにすると電気代を節約することができます。
洗濯では大量の水を使うことになるので、数日分をまとめて洗うようにしたり、お風呂の残り湯を使える洗濯機を選んだりするのも有効な手段です。
美容・被服代を節約
ついついお金をかけてしまう美容代や被服代。どこかで線引きが必要です。
スキンケアにはお金をかけるけれどコスメはプチプラを使う、ネイルはセルフで頑張る、美容院代はおトクなクーポンを使うなど。日々のモチベーションにもなる美容・被服代は、やみくもに節約を意識するのではなく、メリハリが大切です。
まとめ
一人暮らしの初期費用とアラサー女性の生活費をご紹介しました。どれくらいのお金が必要になるか、イメージできたでしょうか?
一人暮らしを始めるときにはまとまったお金が必要ですし、生活を維持するには継続的にお金が必要です。一人暮らしを始めてから困ることがないように、しっかりとイメージしておきましょう。