旬を逃さず味わいたい!おすすめの春野菜5つ
1.春キャベツ
春キャベツは春野菜の代表格です。3月~4月をピークに出回ります。春キャベツの特徴は、なんといっても葉がみずみずしく柔らかいこと。ふんわりとした口当たりなので、生食に向いています。千切りにする場合は、繊維を垂直に断ち切るように切るとさらにふわふわになります。サラダにすると濃い緑が食卓によく映えますよ。炒めものや浅漬けにもおすすめですが、葉が薄いので炒めすぎ、漬けすぎには注意です。
キャベツの旬は本来冬であることをご存知でしょうか。冬のキャベツは寒玉キャベツとも呼ばれ、葉が厚く甘みがあるので、こちらはロールキャベツなどの煮込み料理に向いています。葉の巻きがしっかりとしていて、持つとずっしり重みが感じられるものが良品です。
正反対の特徴を持つ春キャベツは、実は冬とは別の品種。こちらは冬とは逆に、葉の巻きがゆるく軽いものを選びましょう。重みのあるものは中身が詰まっていてお得感はありますが、春キャベツならではの良さはあまり味わえません。そのほか、葉にツヤがありみずみずしいことや、切り口が新鮮であることなどがチェックポイントです。
まるごとそのままビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に保存します。長持ちさせたい場合は、芯をくり抜いて代わりに濡れたキッチンペーパーを詰めておきましょう。芯は放っておくと成長しようとし、葉の水分や栄養を使ってしまいます。
・葉の巻きがゆるく軽いかどうか
・葉のツヤとみずみずしさ
・切り口の新鮮さ
2.新じゃがいも
新じゃがいもの旬は3月から初夏、6月頃まで。比較的長く楽しめる春野菜です。秋冬に出回るじゃがいもに比べると小粒で丸っこく、可愛らしい見た目をしています。通常のじゃがいもは収穫後にしばらく貯蔵され、その後出荷されていきますが、新じゃがいもは収穫後あまり時間を置かずに新鮮なまま出荷されます。そのため水分量が多く、香りが強いことが特徴です。
また新じゃがいもの皮はとても薄く、独特の風味を持っています。ぜひ皮は剥かずにそのまま味わってください。店先で選ぶ時も、皮がなるべく薄いものを選びます。
向いている調理法は、揚げ物やグリル、炒めものなどです。さっと蒸して塩やバターで食べても美味しいですが、ホクホク感よりは香りやみずみずしさが楽しめます。長時間煮込む料理や、コロッケなどにはあまり向いていません。
じゃがいもの保存には光と水分が大敵です。日の当たる場所に置いておくと芽を伸ばして薄い緑に変色し、有毒なソラニンを作り出します。新聞紙を巻くなどして光をシャットアウトし、常温で保存しましょう。ただし新じゃがいもは普通のじゃがいもに比べて日持ちしないので、早めに食べきるのがおすすめです。
・皮の薄さ
3.新玉ねぎ
茶色い皮のついた普通の玉ねぎは通年売られていますが、新玉ねぎは1月~5月ごろにだけ出回る春野菜です。旬を逃すとまず食べられません。新玉ねぎはおもに「白玉ねぎ」系の品種で、甘みが強くみずみずしいことが特徴です。辛みが少なく、薄くスライスしてサラダにすると美味しく食べられますが、加熱した時のとろりとした食感も魅力的で、使い勝手の良い野菜と言えます。ホイル焼きやレンジ蒸しなどもおすすめです。
ただし普通の玉ねぎが貯蔵性に優れているのに対して、新玉ねぎは他の春野菜と同様あまり日持ちしません。傷みやすくもあるので、購入する際は変色した部分や傷がないか、根元にカビが生えていないかなどをチェックしましょう。ずっしり重いものが良品です。日の当たらない涼しい場所で保存します。
・変色した部分や傷がないか、根元にカビが生えていないか
・ずっしりとした重みがあるか
4.アスパラガス
輸入ものも多く、ほぼ通年出回っているアスパラガスですが、本来の旬は春から初夏にかけて。この季節のアスパラガスは緑が鮮やかで味や香りが濃く、甘みがあって格別の美味しさです。ヨーロッパでは春の味覚として愛されています。ちなみに土を盛って日に当てないことで栽培されるホワイトアスパラガスは柔らかい食感が特徴ですが、栄養面や風味ではグリーンアスパラガスが勝ります。春野菜として楽しむなら、グリーンアスパラガスがおすすめです。
アスパラガスは鮮度が大切な野菜なので、購入前に新鮮さをチェックしておきましょう。緑が濃く穂先がみずみずしく締まっており、根元の切り口がひからびていないものが良品とされています。茎が太めで締まりのあるものを選びます。そして、購入したらなるべく早く使い切るのが、アスパラガスを美味しく食べるコツです。
さっとゆでてても美味しいですし、天ぷらや炒めものでも美味しく食べられます。
・緑が濃く、穂先がみずみずしく締まっているか
・根元の切り口はひからびていないか
・茎は太めで締まりがあるか
5.そら豆
そら豆は3月ごろから出回りはじめ、6月までにかけて旬を迎えます。「四月豆」「夏豆」の別名もある、春から初夏の野菜です。ぷっくりとした肉厚のさやに包まれたそら豆は、旬のはじめ頃は硬めの歯ざわりのものが多く、旬の終わり頃になると熟してホクホクとした食感のものが増えてきます。好みの時期を狙ってみるのも良いでしょう。
持った時にハリがあり、さやの緑がきれいで、重みが感じられるものを選んでください。購入したらあとは鮮度が落ちていく一方なので、なるべく早く食べきります。
シンプルに食べるなら薄皮に切り込みを入れて塩ゆでにするか、さやが黒くなるまでじっくり焼いて蒸し焼きにするのが定番です。そのほか炒め物や揚げ物でも美味しく食べられます。たくさん手に入った時は、ポタージュにするのもおすすめです。
・持ったときにハリがあり、重みが感じられるかどうか
・さやの緑のきれいさ
春野菜を味わうディップソースのレシピ
春野菜に合わせたいディップソースを2つご紹介します。春キャベツやゆでアスパラガス、蒸した新じゃがいもなど、お好きな春野菜を用意して合わせてみてください。
新玉ねぎ入りアボカドディップ
◆材料
・アボカド:2個
・レモン果汁:1/2個分
・新玉ねぎ:1/4個
・にんにく:1片
・塩:少々
・胡椒:少々
・タバスコ:お好みで
◆作り方
1.レモン果汁をしぼっておく。(アボカドの変色を防ぎます)
2.アボカドを半分に割って種をくり抜き、さいの目に切ってボウルに移す。レモン果汁を加えてフォークでなめらかになるまでよくつぶす。
3.新玉ねぎとにんにくをみじん切りにしてボウルに加え、塩と胡椒で味付けする。お好みでタバスコを振る。
豆腐ディップ
◆材料
・木綿豆腐:100g
・レモン果汁:1/4個分
・にんにく:1片
・オリーブオイル:適量
・醤油:適量
・胡椒:少々
◆作り方
1.木綿豆腐に重しをして、軽く水気を切る。ボウルに入れてフォークでなめらかになるまでつぶす。
2.しぼったレモン果汁、すりおろしたにんにくを入れて混ぜ、オリーブオイルと醤油で味付けする。胡椒を振って完成。
まとめ
野菜のみずみずしさや柔らかな口当たりが楽しめる春野菜は、長くても初夏頃には旬を過ぎてしまう季節限定の味です。旬のものは安く手に入れやすく栄養豊富で、シンプルな調理法でも十分美味しいので、料理をする人にとっても嬉しい食材。店頭で見かけたら、ぜひチャンスを逃さず手にとってみてくださいね。