こんにちは、ASAMIです。
「良いものを長く大切に使い続ける」という私のライフスタイルテーマをもとにお届けする連載コラム『30代からの名品』。
だんだんと暖かい日も増え、春の気配を感じられるようになってきました。
まずは重たいコートを脱いで、過ごしやすいアウターにチェンジしようと思う方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな季節の変わり目にぴったりの、伝統ある名品「バーバリー」のトレンチコートについて書いていきたいと思います。
トレンチコートはバーバリーを代表する名品
バーバリーは1856年 トーマス・バーバリーにより創立された英国のブランド。
当時、ゴム引きの布地が主流だったなかで、「ギャバジン」という新しい織物を開発しました。ギャバジンは、羊毛でできた「ウーステッド」という織物ををさらに綾織りにして、独自の方法で加工することで、軽量で通気性がよく耐久性と撥水性に優れたものになっています。
現在も英国内の工場で、熟練の専門家による厳しいチェックを受けながら100にも及ぶ工程でつくられています。
そのギャバジンを使用してつくられたのが、バーバリーを代表する名品のトレンチコートです。
トレンチコートのディテール
トレンチとは塹壕(ざんごう)という意味で、もともとは軍用のコートでした。
そのため一見上品なようにみえても、コートのいたるところにミリタリーアイテムのディテールが施されています。
ストームシールド
背中の部分にあるひらひらした羽のような部分は「ストームシールド」といって、雨水がコートの中に入るのを防ぎ、水滴をとどめず、下に落ちるよう設計されています。
生地が2重になっていて別名「アンブレラヨーク」とも呼ばれています。
スロートラッチ
「スロートラッチ」という上襟の裏についたかざり布。襟を起こしてボタンを留めると、首にぴたっと固定されて雨や風が入るのを防いでくれます。
エポレット
肩についたベルト状のデザインは「エポレット」といいます。
手袋や双眼鏡、銃の吊り紐などの軍用品を吊るすためのまさに軍服のディテール。
また、リュックサックが肩から滑り落ちるのを防ぐためでもあるそうです。
Dリング
ベルト部分のアルファベットのDの形をした留め具は「Dリング」といい、当時は水筒や手榴弾を付けるために使われていたそうです。
このDリングにはさりげなくバーバリーの刻印が刻まれていて、個人的にとても好きなポイントです。
ベルトの結び方で雰囲気を変える
トレンチコートはベルトの結び方次第で色々な雰囲気を楽しめますよね。
ここで、私がよくするアレンジをご紹介します。
まずは片リボン結び。
リボン結びも女性らしくて可愛いけれど、大人っぽい雰囲気だと片結びが甘すぎずオススメ。
そして後ろでシンプルにワンテール結び。
ただベルトに通すだけでなく、少しの工夫でこなれて見えますね。
どんなコーデもこなれる優秀トレンチ
バーバリーのトレンチコートは何といってもお仕事コーデに合わせやすい!
ベーシックな色から差し色まで、様々な色にマッチするベージュカラーはとても頼り甲斐がありますね。
この日は、黒のコットンブラウス×サーモンピンクのパンツにトレンチを羽織りました。
またトレンチコートはきれいめコーデだけでなく、デニムやスウェット、スニーカーなどのカジュアルなアイテムとも相性◎。
バーバリーのトレンチコートの持つ上品さや大人っぽさはキープしつつ、こなれたカジュアルスタイルをしている方を見かけると思わず目で追ってしまいます。
私は「adidas」のスニーカーと「sacai」のニットワンピースに合わせてみました。
実用性があり、きちんとした印象のトレンチは大人の女性の休日スタイルにも取り入れやすいですよね。
今回は、いつの時代も変わらず愛され続けるバーバリーのトレンチコートをお届けしました。
こちらのコラムは第2・4金曜日に更新します。
では、また次回の更新をお楽しみに!