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大切な家族の一員となる愛猫には少しでも長生きして欲しいですよね。今回は猫の食事管理についてまとめました。健康的な体作りのための、栄養バランスや回数、摂取カロリー、猫が食べてはいけないものなどを紹介します。
話すことができない動物の健康を守るのは飼い主の役目です。毎日の食事で愛猫の健康をサポートしましょう。
猫に必要な栄養素とは?
猫にとって一番大切な栄養素はたんぱく質で、次いで脂肪、ミネラル、ビタミンの順となります。
人間が一番必要とするのは炭水化物ですが、猫には特に必要ないといわれています。
猫には “必須アミノ酸(体内で合成できないアミノ酸)”の種類が多く、日々の食事から摂取する必要があります。
キャットフードには多くの種類がありますが、毎日の主食として必要な栄養素をすべて満たしている「総合栄養食」を与えるようにしてください。
「総合栄養食」はそのフードと水と一緒に与えるだけで、猫の健康を維持できるように作られています。
年齢や健康状態にあったものをセレクトしましょう。
摂取カロリーについて
去勢手術や避妊手術をしている猫は、ホルモンバランスが崩れやすくなっているので太りやすくなります。
現代の猫は肥満になりがちです。
肥満は多くの病気を引き起こすので、飼い主が猫の食事量を把握し、体重管理をすることが大切です。
そのためにも、まずは猫の1日あたりの必要カロリー(エネルギー)を知ることが重要。
定期的に猫の体重を記録し、かかりつけの獣医師に相談しながら量を決めましょう。
フードのパッケージに記載している量を参考にするのも◎。
ドライフードとウェットフード、どっちがいいの?
猫の食事は主に「ドライタイプ」と「ウェットタイプ」の2種類に分けられます。
ドライタイプはカロリー量が多く、湿気に気をつければ長期保存ができ、開封後の使用期限も長めです。
また“カリカリ”とした食感も猫にはうれしいみたい。
歯垢が付きにくく、口臭を抑える効果も期待できます。
ウェットタイプは水分含量が75%と水分を多く含み、ご飯を食べているだけで水分補給が可能。
ドライタイプに比べて風味が良く、少し温めることでニオイが出て猫の食いつきが良くなることも。
また歯の弱い猫や食が細くなったシニア猫への食事にもぴったりです。
缶詰タイプとパウチタイプの2種類があり、フレークやムース、ペースト、スープなどさまざまな形状のものが販売されています。
肉や魚、野菜など味も豊富にそろい、猫の好みに合わせて選べるのも魅力ですね。
ドライフードのメリット
・食感がいい
・長期保存ができる
・コンビニやスーパーなどでも売られている
・栄養価が高い
ドライフードのデメリット
・水分を取る必要がある
・ニオイが少なく、グルメな子には食いつきが悪い
ウェットフードのメリット
・食いつきが良い
・水分が多い
・味やタイプの種類が豊富
ウェットフードのデメリット
・傷みやすい
・開封後1日ほどで使い切る必要がある
・ドライフードに比べて割高
・柔らかいので顎や歯が弱ることも
適正な食事の回数とは?
猫の食事の回数は年齢ごとに異なります。
成長期の生後半年ごろまでは1日に4〜5回くらい、成長期が終わるころから生後12か月ごろまでは、食事の回数を減らし1日2回くらいにしましょう。
成猫は1日2〜3回程度が一般的です。
7歳ごろになると内臓や歯などの機能が衰え始めてくるので、一度の食事量を減らして食事の回数を3〜4回にしてあげましょう。
生後12か月までの子猫、1歳以上の成猫、7歳以上のシニアと、大まかには3つのライフステージに分けられます。
それぞれのライフステージで必要な栄養素も変わってきますので、キャットフードは年齢に合わせて選んであげてくださいね。
人間の食べ物を与えるのはNG
“欲しがっているから”、“少しだけなら”と、人間用の食べ物を猫に与えている飼い主もいると思いますが、人間用に味付け・調理された食べ物は猫にとっては塩分が多く、もし猫が食べてしまうと内臓に負担をかけてしまいます。
また人間の食べ物に慣れてしまうとキャットフードを食べなくなることもあるので、注意するようにしましょう。
猫にとって危険な食べ物とは?
人間にとっては無害でも、猫には危険な食べ物になることがあります。猫にとってどんな食べ物が危険または有害な一部の食べ物を紹介します。
ネギ類(玉ねぎ、長ネギ、ニンニクなど)
赤血球にダメージを与え、貧血を起こすことも
チョコレート
嘔吐や下痢、不整脈などを招く。チョコレートの中ではダークチョコレートが一番危険
生のエビ・イカ・タコ・カニ
消化が良くないので与えるのはNG
生肉・生卵
サルモネラ中毒や大腸菌中毒などを起こすことも
牛乳・乳製品
下痢を起こしやすくなる。与えるなら猫用のミルクを
ぶどう・レーズン
猫の腎機能障害の原因となり、少量でも病気の原因に
まとめ
健康な体を作るためには、食事はとても大事です。飼い主がきちんとサポートして、愛猫の健康を守りましょう。
※猫ちゃんお写真、ご協力いただきありがとうございました!