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カッサータとは?イタリア発のアイスケーキの簡単レシピと素敵なアレンジ方法

カッサータとは?イタリア発のアイスケーキの簡単レシピと素敵なアレンジ方法

カッサータは、リコッタチーズやクリームチーズを使って作るイタリア生まれのお菓子。冷やして食べるのが特徴です。簡単なレシピで作ることができ、おもてなしにもぴったり。今回は作り方とバリエーション豊富なカッサータのアレンジ方法をご紹介します。

イタリア生まれの「カッサータ」とは?

気温が高くなってくると恋しくなるのが、冷たい食べ物。特によく冷やしたスイーツは、一息つきたいティータイムの癒やしになってくれます。
イタリア発祥の「カッサータ」は、そんな気分にぴったりのスイーツ。まとめて仕込めるので、ひとり暮らしなら一度作るとしばらく楽しめます。食べたい分だけカットして食べられるのが便利。複数人での集まりやおもてなしにもおすすめです。

シチリア生まれのアイスケーキ

イタリア伝統のカッサータはきれいなグリーン

カッサータとは、イタリアのシチリア島の州都、パレルモで生まれたといわれているアイスケーキです。さまざまなバリエーションがありますが、「リコッタチーズや生クリームにナッツやドライフルーツを混ぜ込み、冷やし固めて作る冷たいデザート」の一種として知られています。

シチリア島はイタリア本土の長靴型のちょうどつま先あたりに浮かぶ地中海の島で、乾燥した温暖な気候が特徴。特産品はオリーブやワインです。
地中海の中央に位置することから、古来よりギリシャやローマ、イスラムなど多くの周辺国が領土を奪いあってきたシチリア島。それだけにさまざまな文化が混ざりあった土地であり、カッサータの由来もはっきりとはわかっていません。

カッサータの歴史

カッサータの発祥は古く、一説によればシチリア島パレルモがイスラム圏に含まれていた10世紀ごろまでさかのぼるといわれています。この島は東からギリシャの文化が、西からアラビアの文化がやってくる合流地でもありました。
カッサータとはイタリア語で「Cassata」と書き、語源はアラビア語の鉢状のケーキ型を意味する語からきたとされています。

伝統的にはホールケーキのような丸い形で、周囲を緑色のマジパンでコーティングし、チェリーやオレンジの砂糖漬けをたっぷり飾るカラフルなお菓子でした。アイシングでレースのような模様を描くなど、より華やかに仕上げることもあるようです。

イタリア国外にも広がるカッサータ

インドのカッサータ

カッサータは世界に広まっていく中で、さまざまな変化を見せています。たとえばインドでカッサータとは、色とりどりのアイスを層状に重ねたスイーツです。カマボコのような半円筒型、もしくは四角いケーキ型で固めて作ります。スポンジケーキや、ピンクや黄色、グリーンのアイスクリームを重ね、上に砕いたナッツをトッピングすることが多いようです。

アメリカではイタリア風のカッサータも作られていますが、一方でスポンジケーキとイチゴソース、カスタードを重ねてクリームでおおったお菓子も「カッサータケーキ」と呼ばれています。国によってさまざまな広がりを見せているんですね。

日本で人気なのは、四角のケーキ型やパウンドケーキ型で冷やし固めてつくるタイプのカッサータです。ナッツやドライフルーツをたっぷり入れるのは共通ですが、ヨーロッパとはチーズの入手事情が異なるためか、材料となるチーズはさまざまです。

【レシピ】基本のカッサータの作り方レシピ

完成したカッターサ

今回は海外のレシピを参考にしつつ、材料により入手しやすいクリームチーズを使い、濃厚に仕上げるレシピをご紹介します。メレンゲを使って口当たりに軽さを出しているのがポイントです。

◆材料

・クリームチーズ:200g
・生クリーム:200ml
・ミックスナッツ(食塩不使用):100g
・ミックスドライフルーツ:60g
・ラム酒:大さじ2
・板チョコレート:40g
・砂糖:40g
・玉子:1個(卵黄と卵白は分けて使う)

◆型

パウンドケーキ型(15cm)

◆作り方

1.ミックスナッツとミックスドライフルーツをビニール袋に入れ、ラム酒を揉み込んでしばらく置いておく。

カッサータに入れるナッツを砕いたところ

2.板チョコレートを粗みじんに切る。
3.パウンドケーキ型にクッキングシートを敷く。
4.生クリームを泡立て器で泡立てる。混ぜると跡が残るが、持ち上げると落ちる程度でOK。

カッサータに入れるホイップはゆるめでOK

5.卵黄、砂糖を4に混ぜる。
6.常温に戻したクリームチーズを別のボウルで練り、柔らかくなったら4のボウルに加える。
7.卵白を別のボウルで泡立て、角が立ち始めたら4のボウルに加える。
8.ラム酒に漬けたミックスナッツとミックスドライフルーツ、チョコレートを加えてさっくりと混ぜる。お好みでラム酒(分量外・大さじ1/2程度)を加えても。
9.ボウルの中身をパウンドケーキ型に流し込み、10cmほどの高さからトントンと落として隅まで行き渡らせる。

パウンドケーキ型に入れて冷凍するだけ

10.冷凍庫で一晩凍らせて完成。好きな分量をスライスして食べる。

バリエーション豊富!自分好みのカッサータを見つけよう

カッサータとは、国や地域によってさまざまなバリエーションが楽しいお菓子でもあります。本場流にリコッタチーズを使えばさっぱりとした甘みに。カッテージチーズやヨーグルトを使えば低カロリーに、クリームチーズを使えば濃厚な味わいに仕上がります。
型に詰めたあとでスポンジケーキや砕いたクッキーを上に敷き詰めると、カットした時よりケーキらしく華やかです。
中に入れるものは、ナッツやドライフルーツのほか、冷凍ラズベリーなどの鮮やかな色味をとり入れると、カットした時に断面がきれいです。お客さんさんをもてなす時などにもおすすめですよ。

ここでは、「Instagram」で発見した素敵なカッサータをご紹介します。

●生のフルーツを使ってフレッシュに

生フルーツのカッターサ

@ayakkk3726
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●見た目も大人っぽいチョコレート味

チョコレート味のカッターサ

@yukiki923
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●豆乳を使用したさっぱりカッサータ

豆乳味のカッターサ

@mayumillion
icon

●ヨーグルトでヘルシーに

ヨーグルト味のカッターサ

@miho_kawai617
icon

まとめ

冷たくて甘くて、ナッツやドライフルーツの食感が楽しいカッサータ。熱い紅茶やコーヒーのおともに食べるのがおすすめです。
生クリームやメレンゲを泡立てたり、チーズを練るのに少し力がいりますが、電動泡立て器を使えばそれほど手間ではありません。どの工程も簡単で、火を使わないので初心者の方にもぴったりのスイーツです。
お好みの材料を工夫して、ぜひ試してみてください。


ライター

てんむす

大阪府生まれ京都府在住。生き物と食べ物が好き。2019年に行ったドイツ旅行で大きな博物館とおいしいグミに感激し、ドイツ語を勉強中です。

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