カテゴリをみる
コンテンツをみる
taiwan taiwan magazine
MAIL MAGAZINE
新着記事を受信。限定プレゼントも♪
猫の発情期はいつ?知っておきたい対応策や去勢・避妊手術のこと

猫の発情期はいつ?知っておきたい対応策や去勢・避妊手術のこと

いつもはおとなしい猫が聞いたことのないような大声で鳴き出したり、粗相をしたり、家具や壁に体をこすりつけたり。普段と違う行動をしていたら、もしかすると発情期なのかもしれません。今回は発情期の基本的な知識を紹介します。

発情期を迎えた猫はどんな行動をするのでしょうか。猫の発情期についてまとめました。

発情期の季節

猫の発情期間は年に複数回あり、主に日照時間が長くなる2月〜4月ごろと6月〜9月ごろといわれています。
およそ14〜21日間続き、栄養状態がいい猫は年に3回もの発情を繰り返すことも。
繁殖能力がある限り、発情期は続きます。
メスが妊娠・出産できる年齢は、個体差はありますが2歳くらいまでだそう。
オスは高齢になっても発情期がくることもあります。

いつから始まる?

個体差はありますが、オスは生後9か月〜1年くらい、メスは生後5か月〜1年くらいで発情が始まります。
異性の猫に反応して発情しやすくなり、鳴き声を聞くだけで興奮することもあります。

発情期のサイン

大声で鳴く猫

大きな声で鳴き出したり、トイレをしっかりと覚えていたのに粗相をしたりといつもと違う行動が見られたら、それは発情期を迎えたサインかもしれません。
オスとメスで発情期の行動が違ってきます。

オスの発情行動

・外に出たがる
・脱走する
・オス同士で喧嘩が勃発
・スプレー(マーキング)行為

メスの発情行動

・さかりのついた大きな声で鳴く
・体をこすりつける
・トイレ以外の場所で粗相をする

メスの発情の期間は?

愛し合う猫

メスの発情周期は「発情前期」→「発情期」→「発情後期」→「発情休止期」が繰り返されます。

発情前期

落ち着きがなくなり、排尿回数が増えたり、飼い主に体をこすりつけたりします。

発情期

遠吠えのような声で鳴いたり、お尻を高く上げる姿勢(専門用語ではロドーシスという)をとったりします。
ロドーシスの行動はオス猫を受け入れるサインです。
オスを引きつけるフェロモンを含んだスプレー行為を行うことも。
1回の発情期の期間は平均で2〜3週間程度です。

発情後期

発情行動が徐々に減退し、発情が終息に向かいます。

発情休止期

発情行動を示さなくなります。

発情期における自宅での対応策

スリスリする猫

掃除

オスは自分の縄張りを主張するため、メスはフェロモンを撒き散らせるため、スプレー行動を行います。
この時の尿は強く匂い、そのニオイが残っているとさらに次のスプレー行動を引き起こす場合があるので、尿がついた場所はすぐに掃除をしましょう。
スプレー行動をしそうな場所にはペットシーツなどを敷いたりして、簡単に掃除ができるようにするのも◎。

よく遊ぶ

発情中の猫は一晩中鳴き続けることがあり、近所迷惑にもなりかねません。
昼間のうちに普段よりもたくさん遊んであげて、夜に使うエネルギーを消費しましょう。
猫のストレス発散にも効果的です。好奇心をそそるおもちゃなどを用意するのもオススメです。

遊んでいる子猫

@tantan_cat1_10
icon

ほかの猫と接触させない

異性の猫に反応して発情しやすくなるので、発情期間中はほかの猫との接触は避けましょう。
一匹しか猫を飼っていない場合でも、窓の外に猫がいると気配や声だけで発情してしまうこともあります。カーテンを閉めるなどの対策をしましょう。

戸締りをしっかり

室内飼いの猫も発情すると異性の猫を求めて外に出たがります。
もし脱走してしまったら他の猫と喧嘩をしたり、交尾による感染症を引き起こしたりします。
メスの場合、90%の確率で妊娠するので特に注意が必要です。

去勢・避妊手術について

聴診器をあてられる猫

オスは睾丸、メスは子宮や卵巣を摘出します。
この手術を行うことによって発情期独特の行動が収まるだけでなく、性ホルモンが出続けることで発症する病気を予防できます。
手術をすると性格が穏やかになったり、甘えん坊になったりする子も。
発情期が来る前に去勢・避妊手術をするのがオススメ。
去勢・避妊手術を考えている人は、かかりつけの獣医師に手術の時期を相談してくださいね。

去勢手術のメリット

・望まない交配の予防
・精巣の病気の予防
・スプレー(マーキング)の防止
・感染症のリスクの低下

避妊手術のメリット

・望まない妊娠を回避
・子宮・卵巣系の病気の予防
・発情時のストレスがなくなる

去勢・避妊手術のデメリット

・ホルモンバランスが変化し、太りやすくなる

費用

オスの去勢手術の費用は15,000〜25,000円が相場といわれています。
手術自体は30分ほどですむため麻酔も短時間ですみます。

メスの避妊手術は20,000〜35,000円が相場。
開腹して子宮と卵巣、または卵巣のみを摘出します。
手術時間は1時間程度、手術による傷口は3〜5cm程度です。

避妊手術をしている猫

@suzuran_and_me
icon

妊娠と出産

生まれてすぐの子猫

発情期に交尾をすると、メスは高い確率で妊娠します。
交尾を終えてからも次々と排卵されるので、発情期間中は何度も交尾をします。
複数のオスと交尾を行うこともあり、一度の妊娠や出産でそれぞれ父親が違う子が生まれてくる場合も。
猫は多胎動物で一度に3〜6匹ほど出産しますが、1匹しか産まれないこともあります。

産まれたばかりの仔猫たち

@moko.noa_.710
icon

まとめ

発情期特有の行動は猫にとっても人間にとってもストレスがかかります。繁殖の予定がない場合は去勢・避妊手術も考えてみてくださいね。

※猫ちゃんお写真、ご協力いただきありがとうございました!


ライター

岩本 光世

黒猫、キジトラ白、サビの猫3匹と暮らすフリーライター。愛猫との生活をもっと楽しくするような記事や季節のおでかけ情報をお届けします。

このライターの記事をもっと読む

関連記事