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【西大橋】つまんでぱくりの小さなお菓子。カグノミ堂のフィンガースイーツが愛おしい

【西大橋】つまんでぱくりの小さなお菓子。カグノミ堂のフィンガースイーツが愛おしい

大阪市西区新町エリアにある「カグノミ堂」は、通常のケーキよりふたまわりほど小さい、フィンガースイーツの専門店。ショーケースに並んだスイーツはまるで宝石のように愛らしいと評判です。小さなフォルムに込められた大きな想いを伺いに、訪ねました。

※新型コロナウイルス感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉・密集・密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

カグノミ堂の外観

「カグノミ堂」があるのは、Osaka Metro「西大橋駅」の2番出口を出てすぐのところ。スカイブルーのすてきな外壁が目印です。

フィンガースイーツが並ぶパティスリー「カグノミ堂」

カグノミ堂の店内
天井が高く、実際の面積以上に開放感のある店内

オーナーパティシエの鳥井篤史さんは、外資系ホテルやイタリアン、フレンチの名店で腕を振るっていた実力派。レストランではお菓子のほか前菜も手がけていた経験を生かし、ケーキをつまみにお酒やコーヒーが楽しめる、バールスタイルのパティスリー「カグノミ堂」を作り上げました。

フィンガースイーツ上から
ちんまり並ぶフィンガースイーツ

普通のパティスリーでは見かけないケーキを作りたいと、イタリアの焼菓子をヒントに考案したのがフィンガースイーツです。

フィンガースイーツのショーケース
あまりにもかわいらしい

「ショーケースにたくさん並べたときのワクワク感を大切にしています」と鳥井さんが話す通り、照明に照らされ、ステージを思わせる板の上で可憐な存在感を放つスイーツたちは、まるでアイドルのようなまばゆさ。華やかな子、シックな子、背の高い子など、いろんなキャラクターが一堂に会します。

単に小さいだけじゃない!

お菓子作りの最中

このフィンガースイーツ、普通のケーキレシピをそのまま流用して作っているわけではないのがポイント。

「大きいケーキのレシピでフィンガースイーツを作っても、全然もの足りなかったんです。おそらく、普通のレシピは、あの大きさを食べ切って満足できる味のバランスにしているのかなと。フィンガースイーツ用にレシピをイチから考え直すことになりました」(鳥井さん)。

タルトを並べている

小さくてもしっかり満足感が出るように、一つひとつにパンチを利かせた味作りを開始。さまざまな試行錯誤を経て、「カグノミ堂」だけでしか食べられない、特別な味わいのフィンガースイーツが出来上がったのです。

カグノミ
「カグノミ」(330円)

「カグノミ」は同店のスペシャリテ。日本固有の柑橘類で、神事などにも使われる伝統果・橘(たちばな)をイメージした、まんまる黄色のルックスが印象的です。

中心は柑橘類のコンフィチュール、外側はさくっと砕けるメレンゲで、まわりのバタークリームとスポンジが甘味と食感のアクセントをプラス。下はチョコレートクランチで、ザクザク感とチョコのコクが味の広がりを演出します。

フィンガースイーツ、いろいろ

小さいので、あれもこれもと食べ比べできるのがフィンガースイーツのうれしさです。気になるものぜんぶを買ったって、普通のケーキより罪悪感はありません。

フィンガースイーツの集合
眺めているだけでも満たされる!

写真中央上から時計回りに「カグノミ」、クリームで形作った「コンテ」(380円)、季節のタルト「クロスタータ1」、ホワイトチョコとマスカルポーネの「リリィ」、ピスタチオの風味を楽しむ「ピグリー」(以上各320円)。

コンテを割ったところ

「コンテ」のテーマは苦味。よもぎの薄焼きクッキーの上には柑橘特有の苦味を持つ橘のコンフィチュールを薄く塗り、渋い苦味のほうじ茶クリームと、マスカルポーネとホワイトチョコの白いクリームを重ね、橘の皮をトッピング。
いろんな種類の苦味をまろやかな白いクリームがしっかりとまとめる、この絶妙さに唸ります。

箱詰めするスタッフさん
スタッフさんの笑顔もすてき!

自慢の焼き菓子やコンフィチュール

ケーキだけでなく、焼き菓子やコンフィチュールもラインアップする同店。日々のおやつや手土産にもちょうどいいですね。

フィナンシェ2種
手前「フィナンシェ チョコ」(320円)、奥「フィナンシェ アーモンド」(280円)

カグノミ堂らしく、フィナンシェも小さいサイズで。こちらもやはり、普通のフィナンシェの焼き時間や温度とはまるで違うのだとか。外側はサクサク香ばしく、中はしっとり。ぱくりと口に入り、スナック感覚で食べられます。

焼き菓子2種

手前は紅茶が香る「サブレ アールグレイ」(340円)、奥は"ブサイクだけどおいしい"という名前の伝統菓子「ブルッティ エ ブオーニ」(280円)。イタリアの焼き菓子を中心に取りそろえます。

コンフィチュール3種
自家製コンフィチュール3品

写真左から「大和橘とゆずのコンフィチュール」(800円)、「アプリコットのコンフィチュール」(700円)、「黒イチジクと赤ワインのコンフィチュール」(800円)。
フィンガースイーツにも使われているコンフィチュールなので、味はお墨付き。パンやヨーグルトにトッピングするのはもちろん、お料理に加えてもおいしそうです。

フィンガースイーツで、至福のおやつ時間を

カグノミ堂の店内横から
現在は新型コロナウイルス感染拡大の影響で店内飲食を休止し、テイクアウトだけの営業に。再開されたら、イタリアンバールのようにワインやコーヒーを片手にケーキをつまむ、大人のおやつ時間を楽しみたいです。

また、5/19には和歌山県田辺市に姉妹店「ipe.wakayama(イペワカヤマ)」がオープン。こちらは、和素材にこだわったフィンガースイーツが並ぶ予定なのだとか。

  • ありふれていないお菓子が好き
  • 手土産で「わっ」と驚かせたい
  • 甘いものに目がない!

そんな方へ。愛おしいフィンガースイーツたちが、せいぞろいして待っていますよ。

※掲載内容は取材時の情報です。ご利用の際は最新の情報を事前にご確認ください。

※新型コロナウイルス感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉・密集・密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

「カグノミ堂」

(カグノミドウ)
住所
大阪府大阪市西区新町1-27-17
アクセス
Osaka Metro「西大橋駅」より徒歩1分
営業時間
14:00〜20:00 土日祝は12:00〜20:00
※新型コロナウイルス感染拡大の影響で当面は全日12:00〜20:00で営業
定休日
木曜日
電話番号
SNS

ライター

木村 桂子

大阪在住のフリーライター。観光情報をはじめ、インタビューやコピーライティングなどさまざまに執筆しています。カメラを片手に旅するのが好きで、その土地のローカル食をいただきつつ英気を養っています。

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