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※新型コロナウイルス感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉・密集・密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。
「今津駅」から東へ徒歩約5分。にぎやかな駅前から静かな通りへと抜けたところに「yotsu パン製作所」があります。
パッと見て「パンのお店」だとわかるようにしたいという思いから、店主・四ツ辻さんの名前「yotsu」に「パン製作所」とつけたのが、店名の由来となっています。
スイーツ系から総菜系まで、ズラリと並ぶパンに目を奪われる
扉を開けると目に飛び込んでくるのは、三段の陳列棚にぎっしり並んだバラエティ豊かなパンです。オープン当初はパンを平置きにしていましたが、より多くのパンを提供できるようにと、昨年秋に陳列スペースを一新しました。
名前だけでどんなパンなのか想像しやすいネーミングが印象的。菓子パン、総菜パン、サンドイッチにフランスパンなどのハード系のパン……と、タイプに偏りがなく、いろんな食感や風味のパンが揃っているので、大人から子どもまで、自分好みのパンを見つけることができます。
同じパン生地でも焼き方や具材の組み合わせ、形次第で食べた印象も変わる!
四ツ辻さんのパン作りの基準は、「自分が食べて美味しいもの」。どんなパンにしたいのか、商品をイメージし、それに合わせて具材と生地の組み合わせやバランスを考えていきます。同じ生地でも焼き方や形を変化させ、バリエーションを増やしているといいます。
例えば、同じ食パン生地を使った「やさしい柚子パン」と「キャロットラペ」です。
「やさしい柚子パン」(170円)は、生地に柚子ピールを練り込み、直焼きで焼き上げています。ハード系の生地に見えますが、想像以上にやわらかくてモチモチとした食感です。
トースターでリベイクすると、生地にバターが染み込んでしっとり。口の中でバターがジュワッと広がり、一段とやさしい味わいに。
手のひらサイズの「キャロットラペ」(300円)は、外側がしっかり、中はモッチリの生地に、シャキシャキのニンジンとハム、柚子胡椒マヨネーズをサンド。ラペの酸味が柚子胡椒の刺激と香りで中和されて、あっさり食べられます。
「クロワッサン」(210円)は、層の数を少なくして、バターの風味を味わえるように。層が厚い分、生地にバターが染みて中はしっとり、外はサクッ。使うバターにもこだわっていて1個食べてもあっさりしているのが特徴的です。
優しい甘さのカソナード(ブラウンシュガー)とアーモンドクリームを織り込んだクロワッサン生地に、リンゴのシロップ煮を包んだ「メップル」(300円)。メイプルシロップを塗って2度焼きしているので表面の飴状のカラメルと、サクサクの香ばしい生地が際立ちます。
暑い季節にオススメの食べ方が冷凍! 糖分が高く、生地が完全に凍ってしまうことがないので、中のリンゴがシャーベット状に。新感覚のスイーツとしてぜひ試してみてください。
ランチ、おやつ、お酒のアテに。楽しみ方も自由自在!
ラインナップが多彩なので、シーンに合わせてパンを選べるのも魅力のひとつです。
フランスパン生地を使った「極太ウインナー」(270円)は同店の人気No.1メニューです。中に包まれたウインナーは、なんと直約3cm! ジューシーなウインナーと噛み応えのある生地、チーズと組み合わせはシンプルなのに、生地と具材のバランスが絶妙です。
カレー好きの店長が2日間かけて作ったスパイスカレーを、歯切れの良い全粒粉のコンプレ生地で包み焼き上げた「焼きカレーパン」(220円)は、辛さが際立つ大人のカレーパンです。ジャガイモをつぶさずに包み込んでいるので、ホクッとした食感も楽しめます。
スイーツ系のパンも充実しています。「自家炊きカスタードのクリームパン」(写真下・170円)は、専用のヘラが用意されているほどクリームがぎっしり! “飲めるクリームパン”を目指し、生地量の2倍包み込んだクリームは、キルシュ酒が香る甘いけれどさっぱり食べられます。
ハードなフランスパン生地にホワイトチョコを練り込み、マカダミアナッツを丸ごと包み込んだ「白いチョコとマカダミアナッツ」(写真右・250円)は、トースターで1分温め、3分放置したあとに食べると、チョコの味わい深さが増します。
クリームチーズが濃厚な“あてパン候補”も発見。食感がワンパターンにならないように、形を残したサツマイモの自然な甘さと、なめらかなクリームチーズの酸味が相まって、ほどよい甘さの「サツマイモとクリームチーズ」(240円)は、お酒のお供にもピッタリです。甘党の人は、メイプルシロップを垂らすと、一気にスイーツパンになります。
胡桃とクリームチーズが入った「胡桃とクリームチーズのハチミツがけ」(300円)は、セーグル(ライ麦)生地に練り込まれたさわやかな酸味のカレンズがアクセントに。チーズとカレンズ、ライ麦の独特な香りが赤ワインにも合う一品です。
食べるたびに新たな発見があるパンの数々
食パンやフランスパン、セーグル(ライ麦)、コンプレ(全粒粉)、クロワッサン生地など、ベースの生地を作るまでには時間をかけ、なかには2年の歳月をかけて作り出したものもあるといいます。
今も生地作りをする中で、新たな発見があれば躊躇なく改善をしていくのが四ツ辻さんのパン作りのポリシー。「今あるラインアップをよりブラッシュアップしたい」という思いから、季節限定のパンはほとんどありません。その分、定番のラインアップが突然変わるという心配もありません。
そのままで食べたり、温めたり、冷やしたり。「yotsu パン製作所」のパンは種類以上に味・食感の違いで楽しみ方が無限に広がります。
まとめ
閉店時間を待たずにパンが売り切れてしまうことがある人気ぶりなので、当日にインスタグラムをチェックしてから訪れるのがベター。食パンは、1週間前から電話予約を受け付けているのでお店に行く日が決まったら、ぜひ予約をしてみてください。
- いろんな生地のパンを味わいたい
- 具がぎっしり詰まったパンが好き
- 1日に何度でもパンを楽しみたい
そんな方にオススメです。
※掲載内容は取材時の情報です。ご利用の際は最新の情報を事前にご確認ください。
※新型コロナウイルス感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉・密集・密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。