目次
せっかくお気に入りの髪色に染めても一週間足らずで色落ち……。せっかくの美容室でのヘアカラーがなかったことになっていませんか?
色落ちはなぜ起こってしまうのか、防ぐにはどうすればいいのか、さらにヘアカラーを楽しむたび傷みがちな髪の正しいケア方法も知りたいところですよね。
尽きないヘアカラーの悩み、どうすればいい?
今回は、ヘアカラーの色落ちやヘアカラーによるパサつきに悩める読者モデルのお2人と、トータルビューティーサロン「trico梅田店」でカラーテクニカルディレクターを務めるヘアカラーのプロ・石川武人さんをお招きし、座談会を開催。
ヘアカラーの色落ちやダメージに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてくださいね。
Q1.ヘアカラーをしてもすぐに色落ちしてしまうのはなぜ?
まずは、気になる色落ちの原因を石川さんに教えていただきます。
石川さん:ヘアカラーの色落ちは春先から強くなる紫外線と、シャンプーの洗浄力が主な原因です。みなさん顔や肌にはUVケアをしっかりされていると思いますが、髪の毛はそのままだったりするので、紫外線ダメージを直に受けているんですね。あと、毎日のシャンプーで洗浄力の強いものを使っていると色落ちは激しくなってしまいます。
Q2.どうすれば色落ちを抑えられる?
石川さん:まずはUVケアをしっかり行っていただくことですね。最近は保湿のために使うオイルやトリートメントにUVカット効果が含まれているものも多いので、そういったものを使うと結構色落ちを防げるかと思います。あとはシャンプーを見直していただくことですかね。
江波さん:シャンプーってどれがいいのかよくわからなくて……おすすめはありますか?
石川さん:洗浄力が強いと色落ちが激しくなってしまうので、できるだけ肌に優しいアミノ酸入りのシャンプーを使っていただくといいと思います。
Q3.ヘアカラーに悩む大人女性におすすめの色やデザインは?
石川さん:基本的にはブラウン系の色味が色落ちしにくいのでおすすめです。
江波さん:私はせっかく染めても色落ちして、いつも黄色っぽくなっちゃうのが悩みで……。
石川さん:反対色を入れると色持ちが良くなると思うので、次染めるときには黄色の反対色であるラベンダー系の色味を足してカラーしてあげるといいと思います。あとピンク系やアッシュ系などの色味に関わらず、鮮やかさが強い色ほど色落ちが早いので少しトーンを落としてみたり、「ローライト」というデザインカラーで色持ちを良くする方法もあります。
江波さん:ローライトって何ですか?
石川さん:ベースの色味より2レベルほど暗い色を、細かく筋状に重ねて入れるデザインです。色落ち感が抑えられるので、色持ちを重視される方に人気のデザインですね。
知念さん:私は最近少しずつ白髪が気になり始めていて……うまく隠す方法とか、白髪でもオシャレを楽しめる方法があれば知りたいです。
石川さん:僕も実はほとんど白髪なんですけど、白髪が気になり始める「ファーストグレイ世代」の方におすすめしているのは「ハイライト」デザインです。先ほどお伝えした「ローライト」と反対に細かく筋状に明るい色を入れていくんですね。
石川さん:黒い髪の中に白髪がポツンポツンとあると目立ってしまうんですけど、デザインを駆使すれば白髪をカバーしながらヘアカラーも楽しめます。陰影ができるので透明感とツヤ感も演出できますよ。
Q4.ヘアカラーによるダメージやパサつきを抑える方法は?
知念さん:サロンモデルをしていてブリーチなどで髪を傷めてしまうことが多いので、ヘアオイルを3種類使ったりしてケアには気を遣っているのですが、この方法は良いのでしょうか……?
石川さん:髪を気遣ってケアしているのは良いことです。ただそれらが髪質や用途に合っているのかが気になるところですね。基本的にはクリームタイプの洗い流さないトリートメントに栄養成分が多く入っているので、髪を補修する際はそういったものを使っていただいて、上からオイルで保護するという方法が良いのではないかと思います。
美容室でヘアケア商品を購入される場合は、髪質に合うかどうかなどぜひ美容師に相談してみてください。
江波さん:私は割と髪がパサつきがちで、毛先に向かってボサッと広がってしまうのが悩みなので、おすすめの商品や対策が知りたいです。
石川さん:そうですね、僕はホームケアにおいて大切なのはシャンプーだと思っています。シャンプーには洗浄力があるので少なからず髪に負担をかけているんですね。そこで髪質に合わないものを使っていると髪のまとまりが悪くなってしまうんです。シャンプーを髪質に合ったものにするというのと、シャンプー中の「マッサージ」とシャンプー後の「お流し」をしっかりしていただくといいと思います。
特にシャンプーで浮かした汚れをしっかり流せば頭皮環境が健やかになり、髪がふんわりしたりまとまりやすくなったりしますよ。
江波さん:目安としてはどのくらいの時間流すといいですか?
石川さん:3分くらいマッサージして、3分くらい流してあげるといいと思います。バーっと泡だけ流して終わりではなく「もう少し流そう」というのを2回くらいしていただくイメージです。
マスクに映えるヘアスタイル、トータルビューティーも提案
マスクを着けるのが日常になっている昨今において「trico」では、マスクに映えるヘアスタイルなどの提案も行っているのだそう。
石川さん:キーワードは「透明感」、「ツヤ感」、「ふんわり感」の3つです。髪型でいうと全体的にふんわりと動きのあるスタイルで、前髪は基本的におでこを出すスタイルが明るく見えるのでおすすめしています。
石川さん:あと例えば「インナーカラー」と言われるデザインカラーをすると、耳にかけたときに明るい色が出て顔色も明るくなります。
江波さん:本当に全然印象が違いますね! おでこが出ていると目と眉の印象も違って見えます。
石川さん:トータルビューティーを提案している「trico」では眉毛のスタイリングも行っているんです。眉毛は顔の額縁とも言われる非常に重要なパーツで、一人ひとりの顔の形に合ったスタイルがあるんです。加えて「trico」では、「黄金スタイル」という理論に則ってバランスもしっかり見ながら整えていきます。
このご時世に合わせた美の形というのを追求しつつ、ヘアスタイルにこだわらず提案させてもらっています。
美髪でもっとオシャレを楽しもう!
座談会を終え、読者モデルお2人に感想を聞きました。
「色々教えていただけて参考になったので、自己流でやっていたことをもう一度きちんと見直してみようと思いました」(知念さん)
「髪とか眉毛のちょっとの違いで印象って変わるんだなということを再確認できたので、自分自身もっと女度を上げられるよう頑張りたいなと思いました!」(江波さん)
この記事を参考に、しっかりヘアケアしながらオシャレを楽しんでくださいね。
「vol.2」の記事では、トータルビューティーサロン「trico梅田店」で、読者モデルのお2人が石川さんおすすめのヘアスタイルに変身します! そちらもぜひお楽しみに。
※取材中はソーシャルディスタンスを保ち、撮影時以外はマスクを着用する等、感染対策に十分配慮しております