こんにちは、ナチュラルライフ探求ライターのmiaです。
持続可能な暮らし方のヒントをテーマにお届けする、連載コラム「やさしく、シンプル。サステナブルな暮らし」。
私にとってとびきり美味しいコーヒーは、ほっと一息つける癒しの存在。
今回は、そんな一杯を通して実践できるサステナブルなアイデアについてです。
コーヒーができるまでに想いを馳せる
私はコーヒーと過ごす時間が大好きです。
ほっと包み込む香り、透明感のある軽やかな褐色、カップに注ぐ音、軽やかな酸味とコクがまじり合った味わい。私にとってコーヒーとは幸せな習慣であり、五感で楽しむものです。
生産地や生産者によって味わいが変わり、酸味や苦みといった特徴があり、そのときどきで好きな種類が変わるところなど、まるでワインのように奥深くもあり。
そんな風にコーヒーを楽しむうち、自然とコーヒーができるまでの道のりを考えるようになりました。どんな地域でどんな生産者に、どのように育てられたのか、といったことに。
コーヒーの栽培に適した赤道を挟んだベルト地帯のことは「コーヒーベルト」と呼ばれ、私たちが飲んでいるコーヒーの産地のほとんどがその一帯にあります。
中南米のコスタリカやグアテマラ、アフリカのルワンダなどですが、聞き覚えのある産地も多いのではないでしょうか。
そして知ったのは、これらの産地の生産者の多くは小規模農家で、支払われる対価が低く、十分な利益は得られていないという現状。
さらに収穫量を安定させ増やすために、森林を伐採してコーヒーだけの畑を増やしているのだとか。熱帯雨林の減少は、そのまま生態系の破壊にも繋がっているのです。
「サステナブルコーヒー」を選ぶ
コーヒー栽培の裏側を知ってできることとはなんでしょうか。
それはサステナブルな視点を持つこと、そして「サステナブルコーヒー」を選ぶこと。
サステナブルコーヒーとは持続可能な栽培に配慮した、下記のようなコーヒーです。
フェアトレードコーヒー
発展途上国の小規模な農家や農園労働者に対し適正な価格での取引がされているコーヒー。フェア(対等)な取引は継続的な発展に繋がります。
オーガニックコーヒー
農薬や化学肥料を(なるべく)使わない栽培法で生産されているコーヒーのこと。土壌や水質汚染を防ぐことができるとされています。
シェードツリーコーヒー
直射日光や災害などからコーヒーの木を守るため、日陰になるシェードツリーを植えて栽培されたコーヒー。豊かな自然環境を守ることが期待できます。
ミルクも持続可能な選択を
サステナブルを意識し出すと気になるのが牛乳のこと。
実は牛乳を生産するために温室効果ガスを排出し、資源の過剰利用がわかっていて環境負荷がかかるとされています。
オススメは植物由来のミルク。豆乳はじめオーツやアーモンドミルクも最近注目されていますよね。
豆乳やオーツミルクは自然な甘みがあり、アーモンドミルクは比較的あっさりしているなど、種類によって味わいも変わるので気分で飲み分けてみても楽しめます。
私が好きなのは「ボンソイ」で知られるオーストラリア発の豆乳と、イギリス発「マイナーフィギュアズ」のオーツミルク!
どちらもオーガニックで、自然な甘さとリッチ感もしっかり感じられコーヒーとの相性もいいのです。
カフェでも持続可能を意識する
外でコーヒーを楽しむ際にも、人と環境に優しい視点を採用するとできることはたくさんあります。
マイカップやマイストローを持参するなどして、使い捨ての紙カップ、プラスチックカップやストローを減らす工夫をすること。
またサステナブルを実践しているカフェ、オーガニックカフェやヴィーガンカフェなどを行きつけに選ぶというのも立派なサステナブル意識だと思います。
「買い物は投票だ」という表現がありますが、そういう意識のあるカフェを選ぶことは、ただ美味しい一杯を楽しんでいるようで、知らないうちに社会問題の改善に加担できるというおまけ付きなのです。
美味しいコーヒーをお供に過ごす幸せなひとときをいつまでも続けられるように、コーヒーを巡るハッピーな循環を目指したいものです。
こちらのコラムは隔週で金曜日に更新します。
次回は「サステナブルな視点で選ぶ調味料」についてお届けします。
では、また次の更新をお楽しみに!