コーヒーは何からできているの?
コーヒーといえば、茶色のコーヒー豆から成分を抽出した、香りの良い飲み物ですよね。
では、そのコーヒー豆はどのように生まれ、私たちの元へと届くのでしょうか。
コーヒー豆の産地をご紹介する前に、コーヒー豆の成り立ちについて見てみましょう。
コーヒー豆は植物の種子!
コーヒー豆は「アカネ科コフィア属コーヒーノキ」という植物から誕生します。
コーヒーノキには赤色や黄色の実「コーヒーチェリー」が実り、その果肉や粘液をはがすと薄い緑色をした「生豆」が姿を現します。
そして、生豆を乾燥させて焙煎すると、私たちが日常で目にする茶色のコーヒー豆ができあがるのです。
種類・品種が多く存在する
コーヒー豆の正体は、植物「コーヒーノキ」の生豆でしたね。
コーヒーノキは大きく3つの種類に分けられ、それぞれ異なる特徴を持っています。
- 品質の高いコーヒー豆が多く揃う「アラビカ種」
- 病気や天候に強い「カネフォラ種(ロブスタ種)」
- 世界でほとんど流通していない「リベリカ種」
3つの中で最も多く生産されているのはアラビカ種で、世界で生産されるコーヒー豆の約7割を占めています。また、アラビカ種はさらに品種が分かれ、「ブルボン」「ゲイシャ」「ティピカ」など、非常に多くの品種が存在します。
コーヒーショップなどで「スペシャルティコーヒー」という文字を見かけたことはありませんか。
スペシャルティコーヒーとは、コーヒーの中でも最高級品質のコーヒーのことを言います。
スペシャルティコーヒーはほぼ全てアラビカ種であり、個性的な風味や酸味、甘みなどを楽しめますよ。
コーヒーの主な生産地は?
ここまでコーヒーの成り立ちをご紹介しましたが、コーヒー豆の主な産地はどのようなところかをご存知でしょうか。コーヒー豆の生産が盛んな地域は、北緯25度~南緯25度の赤道を挟む「コーヒーベルト」と呼ばれる地域です。
特に「アフリカ」「中南米」「アジア」はコーヒーの三大生産地と呼ばれています。
今回はこの三大生産地に分けて、コーヒーの味わいの特徴をご紹介します。
アフリカ
コーヒーの三大生産地の1つ目は、アフリカです。
アフリカ産のコーヒー豆は、柑橘やベリー、お花などを感じさせるフレーバーが多く見られます。
アフリカの主なコーヒー生産国は、エチオピアやケニア、ルワンダ、タンザニアなど。
エチオピアはコーヒー発祥の地として、タンザニアは有名なコーヒー「キリマンジャロ」の産地としてご存知の方も多いのではないでしょうか。
アフリカのコーヒーは、ジューシーな酸味や華やかな香りを楽しみたい方におすすめです。
また、アイスコーヒーとして味わうと、とても爽やかな印象になりますよ。
中南米
続いてご紹介する地域は、中南米です。
中南米の主なコーヒー生産国は、コロンビアやブラジル、グアテマラ、コスタリカなど。
中南米産コーヒーの全体的な特徴は、酸味と苦味のバランスが良いことが挙げられます。
また、ナッツやチョコレート、果物などを思わせる風味など、コーヒー豆の種類によって幅広いフレーバーを楽しめますよ。
これからコーヒーを暮らしに取り入れたいと検討中の方は、中南米産のコーヒーから始めてみるのがおすすめです。
アジア
三大生産地3つ目は、インドネシアやパプアニューギニア、ベトナムを主な生産国とするアジアです。
アジアで生産されるアラビカ種のコーヒーは、「濃厚で土っぽさがある」などと表現されるものが多くあります。
一方、ベトナムではカネフォラ種の栽培が主であり、パンチの効いた強い苦味が特徴です。
アジアの中でも、特にハーブやスパイスのような独特な風味を楽しみたい方はインドネシア産が、バターのようなコクや甘みを楽しみたい方はパプアニューギニア産がおすすめですよ。
焙煎度合いによっても味わいが変化する
産地ごとに味わいの特徴をお伝えしてきましたが、コーヒーの味わいには焙煎度合いも関係しています。
コーヒーの焙煎は「浅煎り」「中煎り」「深煎り」と大きく分けられ、浅煎りになるほど酸味が、深煎りになるほど苦味が引き立つようになります。
焙煎士がコーヒー豆の種類ごとに焙煎度合いを見極めているので、私たちは美味しいコーヒーを飲むことができるのです。
コーヒー豆を選ぶ際は、産地と一緒に焙煎度合いにも注目してみてはいかがでしょうか。
まとめ
コーヒー豆の産地別の特徴や焙煎度合いについてご紹介しました。
お気に入りの産地や焙煎度合いが見つかると、より自分の好みに合ったコーヒー豆を選ぶことができるでしょう。
これからコーヒーライフを始めてみようという方も、コーヒーの知識の幅を広げたいという方も、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。