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人間も猫も苦手とする梅雨の時期。猫がこの時期を健康に過ごせるかは、飼い主の対策次第です。しっかりと対策をしてうっとおしい梅雨を乗り切りましょう。
猫はなぜ梅雨が苦手なの?
猫は比較的暑さに強い生き物です。それは猫の祖先である“リビアヤマネコ”は砂漠に生息していたから。乾燥した地域で暮らしていたので、日本の梅雨のようにジメジメとした湿度の高い環境は苦手といわれています。
梅雨が猫にもたらす影響とは?
梅雨のシーズンは20度を超える日が多くなり、湿度は70%〜80%になることも。この時期は猫も人間と同じく体調を崩したり、ストレスをためたりします。
【1】体温調節がうまくいかない
猫は汗腺が少なく、口や鼻から水分を蒸発させて体温を調節させています。普段はグルーミングをして体温を下げていますが、湿度が高いと水分が蒸発しにくくなり、体温調節がうまくいかなくて熱中症になる恐れも。
口を開けてハアハア呼吸をしている、耳や肉球が熱い、よだれをダラダラと垂らすなどの症状が見られたら熱中症になっている可能性があるので、動物病院へ連れて行きましょう。
【2】食中毒に気をつけて
この時期はエサの管理にも気をつけましょう。特に水分を多く含むウェットフードは気温と湿度が高いと傷みやすくなるので注意が必要です。
ドライフードは袋の口をしっかりと閉じ、高温多湿の場所は避けてなるべく涼しい場所で保管しましょう。
またあまり「置き餌」をせず、餌や水が入った器はこまめに洗うことを心がけてください。
水は1日2回以上変えるのがオススメです。
【3】ニオイが気になる
梅雨の時期は微生物の活動が活発になり、猫のトイレのニオイが強くなりがち。こまめに換気をして、新鮮な空気と入れ替えましょう。
風通しの良い場所に置くのはもちろんですが、もしトイレの場所を変えるのが難しい場合は空気清浄機などを使用するのも◎。またシリカゲルなどの乾燥剤が入った砂を使ったり、トイレの底に新聞紙を敷いて砂を入れたりするのもオススメです。
もし砂が湿気に負け固まらなくなってしまったら、天気のいい日を見計らって砂が入ったトイレごと天日干ししてみましょう。砂が乾燥すればニオイも少しはおさまるはず。
またトイレをこまめに掃除し、トイレ本体もしっかりと洗うといいでしょう。
【4】ノミやダニが繁殖しやすい
気温や湿度がグッと上がると、ノミやダニが繁殖しやすくなります。
ノミは温度20度以上、湿度60%以上、ダニは温度25度前後、湿度65〜75%前後で活動が活発に。
ノミやダニに噛まれると感染症やアレルギーを引き起こすこともあるので、しっかりとケアしてあげてください。
ノミやダニを駆除する薬品を使用する、こまめにブラッシングをする、シャンプーをするなどの対策をしましょう。
【5】病気になりやすい
梅雨時期に体調を崩す猫が多いそう。
ノミやダニが原因の皮膚病やストレスからの心因性脱毛、ミミヒゼンダニなどによる外耳炎といった病気になりやすいので注意してください。