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「玄関が狭くて物が置けない」、「ゆとりがなくて圧迫感がある」。そんな悩みを抱えている方は、プチプラアイテムと便利アイテム、そして少しの工夫で広くて快適な玄関を実現してみましょう。
玄関の増設工事は簡単ではないですが、インテリアの調節やグッズの力を借りた収納力アップなら、そう難しくはありません。
狭い玄関が快適になるような収納アイデア、広く感じるためのインテリアのコツについてご紹介します。
【賃貸OK】狭い玄関でもスッキリ見せる収納アイデア6つ
靴が靴箱に収納しきれなかったり、小物類が靴箱の上に溢れてしまっていたり……玄関が狭いと収納面でも苦労しますよね。
賃貸の狭い玄関を広くすっきり見せるためにできる、収納の工夫について見てみましょう。
(1)靴は重ねて収納する
靴箱に靴がおさまらず「捨てるしかない」、「収納棚を増やすしかない」と考えていませんか。
捨てるのも収納スペースを増やすのも良い方法ですが、まずは今ある靴箱の中でできる方法を試してみましょう。
そのひとつが、「靴を重ねて収納する」というもの。
靴を上下に重ねれば、通常の半分の面積で収納が叶います。
そのまま靴同士を重ねても良いですが、型崩れなど見栄えが気になる方は、「ダイソー」の「角度が調整できるシューズラック」を活用してみてください。背の高いハイカットスニーカーなどの重ねる収納も、しやすくなります。
(2)デッドスペースを活用する
靴を重ねても収納しきれない場合は、デッドスペースを活用する方法を考えてみましょう。
例えば靴箱の下。ここにスペースがある場合は「山崎実業(Yamazaki)」の「浮かせる 伸縮シューズラック」を使って、靴の収納スペースを増やすことができます。浮かせることで掃除も楽チンに。
▼ブーツなどの収納アイデアはこちらの記事で紹介しています
(3)小物類は見せる収納にする
カギやメガネといったお出かけに必要な小物類も、靴箱の上に乱雑に散らかっていないでしょうか。
散らかって見えるだけでなく紛失の原因にもなるため、小物類はまとめて収納をしましょう。
100均で販売されている、画鋲で留められるフックや有孔ボード、すのこなどを取り付けて吊す収納をしておくと、見た目もすっきりして玄関のスペースも取りません。
(4)スリムなラックを活用する
傘やコート、バッグといった、お出かけコーディネートを靴箱の上や玄関脇に置いたままにしていませんか? また、傘や掃除道具を玄関隅に立てかけるだけになっていて邪魔になっている方も、多いのではないでしょうか。
毎日使うお出かけ用のアイテムは玄関に置いておきたいですよね。しかし狭い玄関スペースでは邪魔になってしまう上に、散らかって見えてしまう原因になります。
そこで活用したいのが、縦の空間を活用して収納を増やすことのできるラックです。スリムタイプであれば、狭い玄関でも場所を取りません。衣類、帽子類、傘類も1セットずつ程度であれば充分に収納できるでしょう。
おすすめは「ニトリ」の「突っ張り2wayパーティション」や「ドローアライン」の「Tension Rod」といった、突っ張りタイプの棚です。壁を傷つけず、必要に応じて棚やネットやフックを追加できるため、自分にぴったりの収納スペースが作れます。デザイン性を重視したい人には「ラブリコ」や「ディアウォール」もおすすめ。同じく壁や天井に傷をつけることなく、棚を設置できるDIYアイテムです。
・狭い玄関のラブリコ活用法!玄関収納を整えて良い気を呼び込もう
・ディアウォールの使い方と実例を紹介!賃貸物件でもDIYを自由に
(5)スリッパ類は靴箱に吊るす
スリッパも玄関に並べたままになっていませんか?
並べて置かれたままではどうしても乱雑になってしまい、狭い玄関がますます狭くなってしまいます。
スリッパラックを置くスペースがなければ、靴箱脇に吊るす収納をしておくと便利です。取り出しやすくてしまいやすく、さらに省スペースが叶います。
吊るす収納には、「セリア」のアイアンバーを活用してみてください。
剥がせる両面テープを靴箱に貼り付けアイアンバーをセットすれば、靴箱の素材を傷めずにスリッパ収納が叶います。
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(6)玄関ドアを収納スペースとして活用する
玄関ドアを収納スペースとして活用するのもおすすめ。100円ショップでも手に入るマグネットフックを使ってカギを吊るしたり、傘立てもマグネットで設置できるものがあります。今や外出に欠かせないマスク専用の収納ケースも、マグネット式のものがあったりと、出る直前に思い出しがちな持ち物は玄関にセットしておくと便利です。
マグネットがつかない玄関ドアの場合は、マグネット補助版などを活用してみては? 吸着シートで取り付けるタイプのものであれば剥がした跡が残りにくいため、賃貸でも安心です。
▼100均「強力マグネットフック」の活用アイデアもチェック!
狭い玄関をおしゃれに広く見せる工夫4つ
狭い玄関でも、ものを減らしたり収納を工夫したりすれば、広く使えます。
「でも、もっと開放的で広い玄関を実現したい!」、それなら玄関の拡張工事を……と、簡単にはいきませんよね。
目の錯覚を利用すれば、玄関の拡張工事をしなくても奥行きや広さを演出できます。
玄関を「広くする」のではなく「広く見せる」アイデアについて、見てみましょう。
(1)照明を工夫して影になる場所をなくす
玄関真上は全体を照らせるシーリングライトやペンダントライトを設置すると、影ができません。その結果、玄関が明るく広く感じられます。
明るすぎる玄関は生活感があらわになるため避けたい、という場合は、少し光源を低くしてみましょう。
影ができてしまう位置があれば、別の間接照明を当てて影を飛ばすと、暗さを感じず玄関が広く見えます。
また、玄関から廊下までが細い一本道になっている家の場合、奥の壁に間接照明を設置するのもおすすめ。
空間に立体感が生まれて、広さを錯覚する効果が生まれます。
(2)壁紙や家具は白をベースにする
白は膨張色とも言われており、空間を広く見せる効果があります。壁紙や家具は白を基調にすると、玄関が広く感じられるでしょう。
賃貸でもともとの壁紙の色や設置されている靴箱などが白でない場合、剥がせるタイプの壁紙やリメイクシートを活用するのがおすすめ。
元の壁や家具を傷つけず、原状回復可能な色変えを楽しめます。
(3)フォーカルポイントを作り狭さを意識させないようにする
玄関に入って狭さを感じるよりも先に、別の場所に視点を移せるよう、フォーカルポイントを作ってみましょう。
フォーカルポイントとはその名のとおり、「視線を集める場所」です。
たとえば玄関に入ってすぐに、魅力的なウェルカムボードがあれば「狭い」よりも「素敵」に意識が移ります。大きな絵やお花なども、玄関のフォーカルポイントにぴったりな良いアイデアです。
狭さを意識させないように注意をそらすアイテムを、設置してみましょう。
(4)鏡を置いて奥行きを出す
玄関の鏡は出かける前の身だしなみチェック用だけでなく、広さを錯覚させるにも便利なアイテムです。
鏡に玄関が映り込むことで、広さが増したように感じられます。
そのためには顔だけが写る壁掛け鏡ではなく、全身が写る姿見を玄関左右どちらかの壁にセットするのがおすすめ。
大きければ大きい鏡であるほど、広く感じさせる効果が増します。
狭い玄関でも収納アイデアとインテリアを工夫して快適に
狭い玄関でもスッキリ広く見せるには、収納を工夫することと広さを感じさせるインテリア構築がポイントです。
玄関が狭くて窮屈だと感じている方は、100均といった取り入れやすいアイテムを使って、少しずつ片付けとインテリアチェンジを進めてみましょう。不要だと思ったものは、思い切って捨てることも大切です。
狭くても快適な玄関で、帰るのが楽しみになる家づくりをスタートしてみてください。
Text:遠藤麻衣、編集部
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