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こんにちは、ASAMIです。
「良いものを長く大切に使い続ける」という私のライフスタイルテーマをもとにお届けする連載コラム「30代からの名品」。今回は、カジュアルスタイルやドレスアップスタイル、そして和装にもぴったりはまる「eb.a.gos(エバゴス)」のかごバッグ「かっちりバッグ」をご紹介します。私にとっては、合わせる装いによって印象を大きく変えてくれる魔法のようなバッグです。
「エバゴス」の誕生秘話
「エバゴス」は、1997年に、デザイナーの曽我部 美加さんによって設立されたブランド。
自身が持ちたいバッグを作りたい、という思いからたった一人で立ち上げられました。
名前の“曽我部”をローマ字で書き(sogabe)、逆さまにした「ebagos」の中に“bag”の文字が隠れていることに運命的なものを感じて、ブランド名にしたそうです。
試行錯誤を繰り返して生み出されたかごバッグは、「エバゴス」ならではの独特な世界観を醸し出していて、持つ人たちの心を掴んで離しません。
今回は、この凛とした佇まいがすてきなバッグをご紹介したいと思います。
「エバゴス」の代表的バッグ「かっちりバッグ(カーフケリー)」
「エバゴス」の代表的な「かっちりバッグ」は、紅籐にレザーや布を合わせたかごバッグ。
「紅籐(べにとう)」とは、あまり聞き慣れない言葉ですよね。「紅籐」は約300種類以上あると言われる籐の一種で、とても軽く耐久性に優れています。丈夫なぶん加工が難しく、編んでいくのも力と技術が必要だそう。
熟練の職人たちが、素材を選び、一本一本慎重に編んでいくバッグには、手作業から生まれる風合いが感じられます。
艶のある赤茶色の「紅籐」の素材は、レザーと合わせても負けない存在感があり、使い込んでいくとともに出てくる味わいを楽しめます。
魅力たっぷりの「かっちりバッグ(カーフケリー)」を徹底解剖
それでは、バッグの細部をみていきましょう。
マチ
「カーフケリー」ともよばれているこの「かっちりバッグ」は大小2サイズ展開。私は小さいほうのケリーミニを愛用しています。
こちらには取り外し可能のショルダーストラップがついていて、ワンハンドルで持つほかに肩掛けバッグとしても使うことができます。
持ち手
自立する持ち手は、絶妙なカーブで持ちやすく、ちょうど腕にかけられるサイズ感。クラシカルな雰囲気のある美しいハンドルです。
金具
イエローゴールドの金具は、紅籐・カーフレザーと相まって趣たっぷり。
レザートリム&刻印
ステッチで縁取られたレザートリムもとても端正な作り。カーフレザーと籐のコントラストが何とも言えないバランスで、手仕事ならではの美しさがあります。
そして、右端にある「ekago(イイカゴ)」の文字。ナチュラルかつ洗練されたバッグのなかに遊びゴコロがあるのも作り手の温もりと優しさを感じられますよね。
底
特にこのバッグの好きなところは、サイドから底にかけて波打つようなレザーの美しさ! 「かっちりバッグ」という名前だけれど、柔らかいくたっとしたカーフレザーの表情がとても上品です。
ポケット
中にはポケットが三つ。鍵やリップなど小物を収納するのにちょうど良いですね。
チャーム
「エバゴス」のバッグには、シーズンごとのテーマに沿ってのチャームがあしらわれています。こちらのバッグには金平糖のような星モチーフ。「ヤマノコトバ」というテーマのときのコレクションです。
ミラー
内ポケットには小さなミラーが隠れています。細部にも「エバゴス」ならではのこだわりがありますね。
愛おしい魅力がたくさん詰まった「エバゴス」の「かっちりバッグ」。
同じデザインでも籐やレザーにもともとの個体差があるのはもちろん、使っていくうちに自分だけのバッグになっていくのがたまりません。
「かっちりバッグ(カーフケリー)」を使った夏コーデ
レディライクなワンピースに「かっちりバッグ」を合わせた、夏のお出かけコーデ。
絶妙な配分の黒のレザーと紅籐のおかげで、総レースの甘さが引き締まります。存在感のあるかごバッグは、夏の軽いコーディネートのバランスをとるのに活躍してくれますね。
素材やパーツ一つひとつにストーリーが宿る「エバゴス」のバッグ。
今回は世代を超えて受け継いでいきたい「かっちりバッグ」をご紹介しました。
こちらのコラムは第2・4金曜日に更新します。
では、また次回の更新をお楽しみに!